FP2級の試験対策は、それとは別に多くの資格試験の勉強の一部を行っているのと変わりません。それほどこの資格に関連するものは多く、全部挙げたらキリがないほどでしょう。
資格試験には国家資格や公的資格、それ以外の民間資格として様々なものがあり、誰もが知っている有名なものからほとんど知られていないマイナー資格、そして、これから世に出る新しい資格なども含めれば星の数ほどあります。
これらのうち、ひとつではなく“いくつか”の資格を取得し、それらの組み合わせによって自分の能力を高めていきたいと考えたとき、「まず始めにFP2級の資格を取得しておく」ことにはかなりのメリットがあると感じています。
そして、この「FP2級を優先して取得すること」で得られる利点はいくつもあるはずです。今回はそれらについて思いつく限りで取り上げて見ていくことにします。
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FPの試験は範囲が広く、他の資格と関連しやすい
まず、他の資格試験に先立ってFP2級を取得しておくことの最大のメリットは、試験範囲が広いことにより、他の資格との繋がりができやすいことでしょう。多くの資格・検定がFP技能検定との関連資格になっています。
僕自身、宅建試験を受験した際にこのメリットを享受しており、FP2級の試験対策で得た知識のおかげで、およそ2ヶ月半の勉強で(ギリギリでしたが)合格することができました。
そして現在は行政書士試験の勉強をしていますが(これはさすがに短期間では厳しそう…)、ここでも「相続」などの一部の論点でFP2級の試験対策で勉強した内容が出てきています。
もちろん、ここから先も様々な資格試験を受験していく予定ですが、今後も「FP2級との関連」によって有利に試験対策を進めていくことができる資格試験はいくつも出てくることになるはずです。
いくつもの資格を取得して、ダブルライセンス、トリプルライセンス…と組み合わせで使っていきたいと考えている場合、まずFP2級を取得し、そこから知識を広げていくと非常に効率が良くなるのではないでしょうか?
FP2級までの難易度はそこまで高くないため独学で合格できる
また、FP2級の試験難易度はそこまで高いものではなく、比較的取得し易い資格となっています。もちろん下位資格であるFP3級と比べると遥かに難しくなっていますが、他の人気資格と比較した場合には「易しい」と呼べる部類です。
そしてそのため、このFP2級の試験には全く知識のない状態からの独学でもある程度の時間をかけさえすれば合格することができます。
もちろん実務経験が無い場合には基本的に3級からの受験となり、その分時間はかかってしまいますが、どのみち3級の試験も2級の試験も同じ範囲からの出題です。最初からFP2級を受験するつもりであれば、3級の試験までの勉強も「2級の試験対策をした」と考えて良いものです。
それも踏まえて考えると、「FP3級⇒FP2級」と順に取得していかなくてはならないとしてもそこまで苦になるものではありませんし、試験対策期間(3級と2級で2回受験)は長いものの、1日あたりに必要な勉強時間はそこまで多くはありません。
関連資格が非常に多く、それでいて取得し易い。このような理由から、まずはFP2級に合格し、そこから別の資格にチャレンジしていくという手法がお勧めできます。
そもそも「FP2級」自体がかなり人気の資格
他の人気資格や有名資格などとの関連があるというメリットを持つFP2級、しかしこの資格自体かなり人気があり、ただの「人気資格に関連する何か」ではありません。
また、FP技能検定はまだまだこれから認知度が上がってくる資格試験のはずです。「人気の上昇」ということを考えた場合には最も期待できる部類に入るものではないでしょうか?
FPの資格は今後「誰もが知ってる有名な資格」になってくる可能性があります。これから先に現在にはない、有効な使い道が出てくるかもしれませんから、早めに取得しておき、さらに勉強して一層の知識を得ておくことのメリットは大きいはずです。
もちろん、「人気資格だから優れている、使える」などという単純な結論を出すわけにはいかないのかもしれません。
しかしそれを差し引いたとしても、もっといえば一切何にも使わなかったとしても、日常生活に関わりの深い「お金」に関する知識を得ることができるFPの資格は優秀であり、優先して取得していく価値はあるはずです。
年3回実施されているため、好きなタイミングで受験できる
また、FP2級(3級も)の試験は毎年1月・5月・9月の年3回実施されています。毎年1回勝負の資格試験が多い中で、3回のチャンスがあるというのは非常に受験しやすく、また、他の資格も取得したい場合の日程調整もそこまで難しいものではありません。
それこそ、しっかりとタイミングを合わせることができさえすれば「FP・日商簿記・宅建」という3つの人気資格をおよそ1年で取得することも可能です。
DCプランナーなど、若干日程が被ってしまう資格試験もありますが、年3回の試験回数を上手く利用することで、直後に関連資格をアドバンテージありで勉強・受験することが可能になるという点においても、やはりFP2級の先行取得にはメリットがあるように思えます。
AFPの認定まで受ければ常に新しい情報を入手できる
FP2級の試験に合格したあとは、もちろんその知識を活かして他の関連資格の取得を目指していくことも可能です。しかし、そのままAFPの認定を受けて「FP」の知識を向上していくことも可能になっています。
AFPの認定を受けるためには、別途AFP認定研修を修了し、日本FP協会への登録を済ませる必要がありますが、これにより、FPとしての知識として重要な情報を、常に新しいものに更新していくことが可能になります。
その中で、毎月頭に送付されてくる「FPジャーナル」には、”FP”でありながら他の資格も保有し、それと組み合わせて活躍されている方のコラムが掲載されていることもあります。
そういった情報からも、他の資格試験を受験する際にも役に立つ知識を得ることができるのではないでしょうか?
なお、日本FP協会の会員(AFPだけでなく一般会員というのもあるそうです)になるためには年間1,2000円の年会費と入会金が必要です。しかしそれを納めても十分に価値のある情報を得ることができますので、是非登録しておくことをお勧めします。
また、ここから上位資格である「CFP」になるための試験を受験することもできます。僕も現在挑戦中なのですが、6つの範囲をすれぞれべつの試験で受験することが可能ですので、あまり時間がなくてもゆっくり進めていくことができます。
これはFPの中だけでのことですので「他の資格試験との関連」とはちょっと言い難いですが、FP2級・AFP取得後の各分野の知識向上のために受験してみるのもありかもしれません。
まとめ
今回は、色々な資格試験にチャレンジしたいと考えている場合に、FP2級を先行して取得しておくことの良さについて記載してきました。
宅建などの関連資格を受験する前にFP2級の試験を受験しておくことで、一部の範囲をかなり楽に進めることができるなど、場合によってはかなりのアドバンテージを得ることも期待できます。
なお、FP2級の試験は「実技試験を5種類の中から選択して受験する」ことと、「その配点が公開されていない」ことが特徴として挙げられます。もし受験を検討している際にこれらのことが気になった場合には、以下の記事も是非参考にしてみてください↓
僕自身もこれからFP2級と関連する資格試験にいくつもチャレンジしていく予定です。そういったものを受験する際、または受験した後には、またブログで記事にしていこうと思っています。