宅建・日商簿記・FPの3つの資格の中で最も「人気がある」ものはどれ?

宅建と日商簿記、そしてFP(FP技能検定)という3つの資格は他の資格と比べても比較的人気があり、受験者数もかなり多くなっています。

また、宅建を除いた簿記とFPの資格試験(検定)は毎年3回実施されていることもあり、上手くやっていけば3つの資格(簿記とFPは2級)をおよそ1年程度の間に取得できることも魅力的です。

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しかし、この3つの人気資格のうちではどれが一番人気なのでしょうか?

普通に考えれば「そりゃ1回の試験で20万人も受験する宅建がナンバーワンだろう」ということになりそうですが、それぞれの試験は難易度や実施回数、そして「級」があるかないかなどの違いがあり、一概に「試験1回の受験者数」だけで人気の優劣をつけることは難しそうです。

そこで今回は、「宅建・日商簿記・FP」の3つの資格について、どれが本当に「1番人気」といえるのか?これについて様々な要素を加味して考えていくことにします。

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とりあえずは受験者数の比較、簿記・FPは3回分を合算

で、とりあえずは単純に「受験者数」を比較してみることにします。ただし、この3つの資格試験を比較するためには「宅建のみ年1回実施であり、”級”という概念がない」ことを考慮しなくてはなりません。

実施回数の違いに関しては日商簿記とFP技能検定を3回分合わせておけば良いのですが、級に関しては別で考えた方が良いような気がします。

なぜならば、日商簿記とFP技能検定の「1級」については難関であり、結構な理由がないと受験しようと思わないような一般的でない資格試験(検定)であり、逆に「3級」に関していえば、特にFPでは宅建と比べることができないほど低難易度なものであるからです。

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そこで、ここでは「宅建試験」と「日商簿記・FP技能検定のそれぞれ2級の試験」の受験者数を比較してみることにします。

なお、年3回実施の2試験に関しては、直近の平成30年度宅建試験を挟んだ「2018年度実施」のものをサンプルとして取り上げます。また、FP技能検定には学科試験と実技試験がありますが、すべての受験者が共通して受験する「学科試験」を元にしています。

  • 宅建試験:213,914人
  • 日商簿記2級:137,644人
  • FP2級:157,660人

受験者数だけを見るとやはり宅建試験が圧倒的です。以外なのは日商簿記2級よりもFP2級(学科試験)の方が受験者数が多いことでした。

FPの方は実際に受験してみてそんなにたくさんの受験者がいるという実感はなかったのですが、僕が受験した「日本FP協会」よりも「きんざい」での受験者が多いことからそのように感じただけのかもしれません。

さて、ここからは「単純な受験者数以外」の情報からわかりうることについて考えていくことにします。

日商簿記2級は再受験組が多そう

日商簿記検定は2月・6月・11月の年3回実施されています。そして特に「日商簿記2級」の試験ではちょくちょく難易度の高い問題が出題され、それが合格率をかなり押し下げてしまうようなことがあります。

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そのような実施回では、たとえ本来は十分合格できるだけの実力を持っている受験者の方でも不合格になってしまう可能性が高く、せっかくかなり勉強して臨んだのにそこで簿記の受験自体を諦めてしまうようなことはないでしょう。

そのため例えば「2月試験」で不合格になってしまいそのまま「6月試験」も受験したなど、受験者の”ダブり”がかなり発生しているはずです。場合によっては年3回の試験を全部受験した、という方も居られるでしょう

すると、この「再受験組」の存在によって毎回の試験ごとの受験者数は「純粋な新規受験者数」とはかけ離れてしまうことになります。おそらく同じように年3回実施されるFP2級の試験でも再受験組は居るでしょうが、試験の難易度や合格率から考えてその数は日商簿記2級の方が圧倒的に多いはずです。

※以下日商簿記2級と他の2資格の難易度比較についての記事↓

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そしてそのように考えた場合、日商簿記2級の「人気」は新規だけでなく”居着き”の受験者によっても維持されているとすることができるため、3つの資格試験の人気比較をするうえでは「若干のマイナス補正」をすべきではないかと思います。

受験のし易さではFPが多少不利か

逆に、今度はFP2級に関しての特殊事情を見ていきます。先程も少し触れたように、FP2級の試験に関しても日商簿記2級のように「再受験組」は居るでしょうが、合格率を考えた場合その数は簿記2級よりは少ないはずです。

ただ、「きんざい」の受験者で、強制的に合格するまで団体受験を繰り返している、という受験者も一定数は居るはずですので、その点に関しては多少マイナスと考えて良いものかと思います。

しかし、FP2級の試験に関してはこの中で唯一「一定の要件を満たすことにより初めて受験できる」タイプの試験です。つまり他の2つ、宅建試験と日商簿記2級と比べて「受験のハードル」はかなり上がるものと考えられます。

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そう考えた場合、「他と違って気軽に受験することができない」分、実際に興味を持って、受験したいと考えている潜在的な受験者の存在数に対して実受験者数はかなり落ち込んでいると考えて良さそうです。

おそらく、「FP2級」の資格に興味を持ち、最終的にその取得に至ろうと考えた段階では、実務経験もなくFP3級の試験に合格しているわけでもないでしょう。

そしてそこからAFP認定研修を受講したりなんだりとやることが多いため、結局3級止まりになっていたり、「そのうちFP2級も受験したいけどまた今度…」となり、なかなか2級の受験に踏み切れないで居る方も多いはずです。

もし、FP2級の受験に要件がなかった場合、つまり受験のハードルが他の2資格と同等だったことを考えると、そういった方々がFP3級を経ずにそのまま2級の試験を受験してくることが考えられ、受験者数がかなり増えるのではないかと予想できます。

宅建とFPが同じぐらい、日商簿記2級は少し劣る程度か?

ここまでのことを考慮に入れてもう一度「どれが本当の一番人気なのか?」ということを考えた場合、宅建とFP2級の2つに関しては同列、日商簿記2級については他の2つよりも少し劣る程度と考えられそうです。

もちろん、この「宅建・FP・日商簿記」という3つの資格試験(検定)は、数ある資格の中でもかなり人気の高いものとなっていますから、このうち簿記が少し劣るかも…となったところでそれが人気資格であることは変わりありません。

そして宅建とFPに関してですが、ここではFP技能検定のうち比較的宅建と難易度の近い「FP2級」を取り上げました。

で、過去1年間分の受験者数(学科試験)だけで見ると宅建試験には及ばないものの、FP2級の受験には一定の要件を満たす必要があるということを考慮に入れた場合、およそ5万人の年間受験者数の差があったとしても、同程度の人気があるのではないか?と考えてよいのではないでしょうか?

このあたりについては僕の個人的な意見ですので、違う要素を加味した場合には「そうではない」といいう結論に至る可能性もありますが、ひとまずここでの意見は「宅建とFP(2級)の人気は同程度」としておきます。

今後はFPが伸びてきそう

最後に、各資格試験の「今後の伸び率」も考えた場合にはどうなるのか?についてみていくことにします。

3つの資格のうち、宅建と日商簿記についてはかなり知名度が高く、おそらくほとんどの方が知っている資格試験であるはずです。一方「FP」に関してはまだ新しい資格であり、「聞いたことはあるが内容は知らない」とか「聞いたこともない」という方が多いはずです。

しかし、「フィナンシャルプランナー」を認知させるための様々な活動や、その知識の社会的な必要性の高まりなどによって、今後FPという資格とその試験に関する人気は上昇していくものと考えられます。

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そうなってくると、これから先「FP技能検定」が他の2つの資格を差し置いて圧倒的な人気を誇るような時代も来るかもしれません。

貯蓄から投資への切り替えや相続など、FPの資格を取得しておくことで自分が生きていくうえで有利になりうることがたくさんあります。

そういったことを「自分の力で」適切にこなしていくことができる人間が増えることは、もうなんか個人の資格試験とかどうでも良いぐらいの規模でメリットがあることですから、今よりもっと多くの人間が「FP2級もってる」という状況はかなりアツいといえそうです。

まとめ

今回は「宅建・日商簿記・FP」の3つの資格について、単純な受験者数だけでなくその他の要素も少し加味したうえで「どれが人気なのか?」ということを考えてきました。

ただ、ぶっちゃけ「どれが人気」とかに関係なく、どの資格も取得しておいて損をすることはないものです。

また、実際に「使う」ことを考えた場合にどれが一番自分に合っているのか?ということを考えた方が効率が良いはずですから、「どれかを受験する」という際にはそのあたりを考慮したうえで、「別にどれでも良い」という時のみ「どれが人気?」などを考えるべきでしょう。

なお現在のところ、僕が自分で受験して知っている人気資格はこの3つです。今後も様々な資格を取得していく予定ですので、そこで新たに得た「人気資格」の情報がありましたら、また他のものと比較などしていくかもしれません。

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