FP2級・FP3級の試験は、「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」に2つの団体により実施されています。
この2つの試験実施団体、何がどう違うのか?というと、2級と3級のそれぞれで複数の中からひとつを選ぶことになる「実技試験」に差があり、基本的にはその実技試験の選択内容によってどちらの試験実施団体で受験するのかが決まってくることになります。


しかし、FP2級・FP3級で出題される6つの範囲のどれも特に苦手というわけではなく、これならどの課目を受験しても大丈夫そうだ、という受験者の方も居られるかもしれません(そうそういないとは思いますが)。
で、この2つの試験実施団体の違いには、実技試験の課目以外にも「試験会場が異なる」というものがあります。
もし、実技課目の選択にそれほど困っておらず、かつ、どちらで受験したらよいか迷ってしまっているという場合には、その「試験会場の違い」をもとに受験する団体を決めても良いのかもしれません。
ということで今回は、日本FP協会ときんざい、それぞれの試験会場を確認し、それだけ見たらどちらの方が”楽に受験できそう”なのかを見ていこうと思います。
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前提としては「実技課目での選択」を
当然のことではあるかと思いますが、試験会場が近いとか遠いとか云々の前に、まずはどの実技試験が自分に合っているのか?というところから、それに合わせて試験実施団体も選択するべきでしょう。
そこを逆に取ってしまい、「試験会場が近いから…」という理由で無理やりちょっと厳しそうな実技試験を選択し、それで不合格になってしまうのでは意味がありません。
「試験会場の利便性」で判断するのは、先に「FP2級・FP3級の試験で実施される実技試験」の内容を全てしっかりと確認し、どの課目を受験するのが合格のために一番ベストなのか?ということを考え、それでもちょっと決めかねるようなときに限るようにするのが無難かと思います。
日本FP協会の試験会場
では、まずFP2級・FP3級の試験を「日本FP協会」で受験する場合に、本試験を受験することになる会場を見ていこうと思います。
日本FP協会のHPでは、試験会場は以下のページに記載がありました↓
日本FP協会では、大都市圏や北海道などの面積が広い地域を除けば、各県のメインの都市で試験が実施されているようです。
また、県によっては1箇所でしか試験が実施されていないところもあり、受験者によっては前泊して試験に臨まなくてはならない方も居るかもしれません。特に、新潟県などは割りと広いはずなのに会場は1箇所です…
きんざいの試験会場
続いて、FP2級・FP3級の試験を「きんざい」で受験する場合に割り当てられることになる試験会場を確認していきます。
きんざいのHPでは、「過去の試験会場」として、これまで実際にFP2級・FP3級の試験が実施された会場を記載していました↓
上記のページでは、各エリアごとに過去の試験会場を確認することができ、そしてそれぞれの県ごとにいくつかの地域で会場が設置されているということがわかります。
ぱっと見ですが、日本FP協会のそれよりも試験会場が多く、地方都市においてもしっかり会場が設置されているという印象があります。
おそらく、きんざいの方が実技試験の試験課目も多く、かつ、人気のある「個人顧客資産相談業務」の試験も持っているため、その分受験者数も多く、結果として会場自体も多くなっているのではないかと考えます。
結果的にはきんざいの方が受験が楽?
上記でリンクを貼った2つの試験実施団体(日本FP協会・きんざい)で実施されるFP2級・FP3級の試験会場を比較すると、やはり「きんざい」で受験する場合の方が地方都市にも易しく、交通的なことを考えると「楽に受験できる」といえそうです。
まぁ、受験者個人の自宅の場所によってはFP協会の試験会場の方が近いということもあるかもしれませんし、もしかしたら次の試験では自宅から近かった会場が変更になってしまう、なんてこともないとは言えませんが…
しかし、とりあえずですがここでの結論は「きんざいで受験する方が試験会場的には楽(有利)」としておきます。
今後FP2級・FP3級の受験を検討している場合で、もし、「どの実技課目を受験しても大丈夫」であり、「どちらの試験実施団体で受験すべきなのかわからない」という場合には、きんざいで受験の申し込みをすると、自宅近くの会場に割り当てられ、交通費が浮くなんてことがあるかもしれません。
まとめ
今回はFP2級・FP3級の試験において、試験会場の利便性で見た場合にはどちらの試験実施団体を選択する方が、より楽に受験できそうなのかということについてでした。
しかし、本来試験実施団体は「実技試験の選択」から自然に決定してくるものであり、きんざいの方がちょっと会場が多いように見えるからという理由で選択するものでは無いように思えます。
とりあえず、今回の結論は「本当に迷ったときの最終判断の材料」ぐらいに考えておいて良いのではないでしょうか?