FP3級 実技試験の選択は2級の受験も見据えて判断すべき

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の実技試験には、日本FP協会が実施する「資産設計提案業務」ときんざい(金融財政事情研究会)が実施する「個人資産相談業務」および「保険顧客資産相談業務」の3種類の中から選択して受験することになっています。

正直、FP3級の試験は合格率も高く、そこまで必死になって選ぶほどのものではないかもしれません。しかしながら3級に留まらず、FP2級やそれ以上の試験に合格することを目指しており、その受験資格を得るために3級の試験を受験しようと考えている場合には、ある程度考えて選択する必要がありそうです。

そこで今回は、そんなFP3級の実技試験の選択について、2級の受験も考えている場合を前提として、どれを選ぶべきなのかについて試験形式や合格率などを参考にして考えていこうと思います。

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FP協会ときんざいでの試験形式の違い

はじめに「試験実施団体による試験形式の違い」についてです。これについてはかなり前の記事でも記載しましたが、簡単に見直しておきます。

※FP3級の試験形式等については以下の記事から↓
今保有している資格2 3級FP技能士

まず、日本FP協会の実施する「資産設計提案業務」マークシート形式の三択問題が20問、これを100点満点に換算して60点以上で合格になります。

次にきんざいが実施する「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」については、事例形式の問題が5題、50点満点中30点以上の得点で合格となります。

で、僕の考えとしては日本FP協会(資産設計提案業務)の方が問題数が多く「苦手なところからの出題で少しぐらい間違えても他の問題でカバーできる」といった点で有利になってくるんじゃないか?と思っています。

これについてはそれぞれの実施団体のHPである程度の過去問が公表されていますので、確認して自分に合ったほうを選択するのが良いかもしれません。

「これならイケる!」と思うものの方がそのまま2級を受けるときに高いモチベーションで臨めそう、といった理由からも一度各団体のHPから過去問を確認してみることをお勧めします。それで簡単に決まってしまうようなことは無いかもしれませんが、選択の際の判断要素の一つにはなってくるんじゃないでしょうか?

※3級FP検定 実施団体のHPは以下↓

日本FP協会HP 試験問題・模範解答

金融財政事情研究会HP 試験問題

それぞれの実技試験の受験者数、合格率の違い

さて、3種類あるFP3級の実技試験ですが、どれか一つを選択して受験するということは、当然それぞれ違う試験であるということで、それゆえ受験者数や合格率も試験ごとに違ってくることになります。

合格率はともかく、受験者数に関しては「より多いものの方がテキストや問題集の対応度が高い」と考えて差し支えないため、可能であれば受験者数の多い実技試験を選択して受験するべきではあると思います。

参考までに、2018年1月の3級FP技能検定のそれぞれの実技試験の受験者数と合格者数、合格率を確認しておきます。

参考:3級FP技能検定(2018.1.28) 実技試験 試験結果データ

課目受験者数合格者数合格率
資産設計提案業務19,93617,75689.07%
個人資産相談業務16,52311,09267.13%
保険顧客資産相談業務13,0645,61542.98%

※日本FP協会HPおよび金融財政事情研究会HP 参照

また、FP2級になると選択できる実技試験が5種類に増えますが、受験者数の多い、少ないについては3級のそれよりもかなり顕著になってきます。

※FP2級の実技試験 課目選択については以下の記事から↓
5種類あるFP2級の実技試験 選ぶならどれ?合格率は?

また、上記の試験結果データでは、日本FP協会で受験した方が圧倒的に合格率が高くなっていますが、これは受験者層の違いなどによるものだそうで、全く同じ試験である学科試験でも同様の結果となっていることから、日本FP協会の方が実技試験の難易度が低いということではないようです。

さて、ここではそれほど差があるように見えませんが、3つ実技試験のうち「保険顧客資産相談業務」だけちょっと他の2つよりも弱めであることにお気づきでしょうか?

保険顧客資産相談業務は普通の受験者にはお勧めできない

先程のFP3級(実技試験)の試験結果データから、きんざいの「保険顧客資産相談業務」の合格率は非常に低く、受験者数も少なくなっていることがわかります。

さらに、これが2級の実技試験になると「生保」と「損保」に分かれてくるわけですが、両方で「個人資産相談業務(2級)」の半分程度と、かなり人気がなくなっています。

参考:2級FP技能検定(2018.1.28) 実技試験 試験結果データ
個人資産相談業務・生保/損保顧客資産相談業務

課目受験者数合格者数合格率
個人資産相談業務19,4796,18031.72%
生保顧客資産相談業務12,5387,95450.20%
損保顧客資産相談業務データ無データ無データ無

※金融財政事情研究会HP 参照

しかもFP2級の実技試験で保険関係の選択をする受験者の大半は「生保」を選んでおり、保険会社の社員などが会社単位で受験している可能性が高いです。そういった方々は、市販のテキストではなく会社が用意したものを使っているでしょうし、そこまで受験者数が多くないため、市販のテキストはあまり対応していないと考えられます。

よって、FP3級の実技試験で「保険顧客資産相談業務」を受験した場合には、そこでの試験対策の延長として2級の保険関係の実技試験に進み、苦労することになりかねませんのであまりお勧めできません。

資産設計提案業務と個人資産相談業務の選択は?

2級の試験になった際のやりにくさから「保険顧客資産相談業務」を切り捨てた場合、残る実技試験の選択は日本FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産相談業務」になってきます。

どちらも人気がある実技試験であり、テキストや問題集などでも十分に対応してくれるものではあると思いますが、果たしてどちらを選択するのが正解なんでしょうか?

ちなみに、僕が実際に受験した実技試験は日本FP協会の「資産設計提案業務」であり、2級の実技試験も同じものを選択しました。3級の試験では普通に満点でクリアできましたが、2級の試験は改正論点や最近の政治や経済の動向に関する事項が不十分であったため、失点した箇所が複数ありました。

実はこの「最近の傾向」的な出題がFP技能検定の実技試験の選択のポイントとなってくるようで、日本FP協会で受験した場合にはそういった類の出題が多くなり、常に最新のニュースなどのなかでFPの試験に関連しそうなものに目を光らせている必要があるとのこと。

逆にきんざいで受験する場合には、過去問の効果も大きく、練習問題などを根気よく解いていけるタイプの人が有利になってくるようです。

ゆえに「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」の2つの実技試験からの選択について、2級に進んだ際の選択も見据えた場合、

  • 常に最新のニュースにアンテナを張っていられる
    ⇒資産設計提案業務(日本FP協会)
  • 過去問や問題集を何周も解いて完璧にする自信がある
    ⇒個人資産相談業務(きんざい)

ということになるんじゃないでしょうか?自分がどちらのタイプに当てはまるのかよく考えたうえで選択することが無難かと思います。

まとめ

今回は2級に進むことを前提にFP3級の実技試験をどれを選択するかについて記載してきました。正直、個人の予備知識や職業などによってどれが向いているかが決まってくるところも大きいと思います。

しかし、ちょっと決めかねているとか、そもそも選択できる実技試験にどんなものがあるか知らなかった、という場合には今回の記事を参考にしていただいてはいかがでしょうか?

また、先程もリンクを貼ってありますが、FP2級の実技試験の選択については以下の記事をご参考ください↓
再掲:5種類あるFP2級の実技試験 選ぶならどれ?合格率は?

なお、FP3級の試験は難易度も非常に低く、普通にやっていれば不合格になるようなことはないため、特に不安になる必要はない筈です。しかしそのまま2級を受験する際に、3級で選択した実技試験の対策が活きてくることになりますので、何も考えずに適当に受験するようなことはしない方が無難かとも思います。

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