これまで何度か記事にしてきた「AFP認定研修」についてですが、とりあえず提出した「提案書」が合格点を超えていたようで、研修を受けていた「資格の大原」と「日本FP協会」から封筒が届いていました。
※AFP認定研修の受講に関しては以下の記事から↓
AFP認定研修に申し込んでわかったこと
で、大原から来た封筒には「AFP認定研修修了証明書」が入っており、FP協会から来た封筒にはAFPの登録手続のための書類やその他パンフレット等が入っていました。とはいえFP協会への申請については、今回送られてきた書類を使わなくてもネットから普通にできるようになっているとのことでしたので、そっちで申請しようと思っています。
とにかく、これで「AFP認定研修」までクリアできましたので、次はCFPに向かって試験対策を進めていくことになります。しかし、認定研修に関して以前から疑問に思っていた、
「どんな提案書を提出すれば合格できるのか?」という点について不明なままとなってしまいました(FP協会から送られてきたものの中には情報無し)。これに関して同じような疑問を抱いている方は多いんじゃないでしょうか?
そこで、今回はこれからAFP認定研修を受けようとしている方向けに、自分が提出して合格点をもらうことができた提案書についてその一部を参考に「合否に関係してきそうなポイント」などを確認していこうと思います。
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AFP認定研修の提案書は「得点のポイント」が不明確
さて、「提案書」についてですが、以前の記事でも述べたようにAFP認定研修で提出する提案書は「自分がファイナンシャルプランナーとして実際に顧客から相談を受けた」ということを仮定して、「課題」とされている顧客データを元に、当該顧客にとって適切なライフプランを提案していくものとなっていました。そして完成したものを提出し、それを審査するとのことで、結果として100点満点中60点以上の得点があれば合格になるそうです。
しかし、このような形式の場合「どこが正解」で「どこが不正解」なのかわかり辛く、どのようなものを提出すれば合格になるのか見当がつきません…僕も提出する際にホントにこれで大丈夫なの?とか思いました。
一応、提出の際に入念にチェックしたポイントは、
- 誤字や脱字がないか?
- 数字の入力ミスがないか?
- 全体のレイアウトは大丈夫か?
などといったところです。もちろん、上記の事項については間違いなく採点基準に入っているとは思いますが、これだけでは「提案書の内容の良し悪し」については評価することができません。それゆえ必ず「内容に関する判断要素」があるはずです。
対策として提示するものが大事?
では、実際に「提案書の中身」的な意味で採点の基準となっているのはどのあたりになるんでしょうか?これに関して(個人的に)重要だと思うのは、提案書の中で顧客に対して行う「ライフプランの解決策の提示」なんじゃないかと…
なぜならば、課題として提示されている資料を基に分析を行う部分については、AFP認定研修を受講する機関にもよるとは思いますが、おおむねテキスト等で示されたやり方にしたがって進めていくのに対し、「解決策を提示する」部分についてはこちらもナビどおりにやっていくところもありますが、「自分で調べて提示しなくてはならない箇所」がいくつか存在するためです。
例えば僕がやった課題の中では、「顧客が入っていた保険を解約し、新たな保険に加入すべきである」ことや「車の買換え用に見積もっている費用が高すぎる」ことなどがあらかじめ問題点として存在しており、それに対する解決策を自分で調べ、それを元に将来貯蓄残高がマイナスにならないような提案書を作成していく、といったような感じでした。
すると、ただテキストの内容に従って作成していく部分と比べて、自分で考えて作成する部分の重要性は高まると考えられます。このあたりが正確にできているかどうかについては、やはり採点する側もしっかり確認しているんじゃないでしょうか?
ここで重要になりそうなのが、ただ単純に「現在(分析の時点で)生じているまたは将来生じるであろう問題を解決し、将来的にライフプランニングが破綻しないようにする」というだけでなく、顧客側の希望になるべく沿うようなプランを作成する必要があるということなんじゃないでしょうか?
正直、ただ預貯金がマイナスにならないだけで良いなら「定年後もバイトしてください!」と書いておけば終わりになってしまいます。それでは不合格になってしまうのは明らかですが、「何とかして無理やり収入を増やす」タイプの提案書は避けた方が無難なようです。
ハイリスクな金融商品に投資して家や教育資金のローン金利を上回る投資収益を…なんてのも同様に避けるべきでしょう。
添付資料もつけたほうがいい?
さらに、提案書の作成において利用した「保険会社」などの資料を明示しておくことも重要なんじゃないかと思います。研修ではなく、実際にファイナンシャルプランナーとして顧客から相談を受けた場合でも、「どのぐらいの掛金でどのぐらいの金額の保険に加入するべきか?」みたいな提案をすることになるでしょう。そこで具体的な案を示したとして、「じゃあそれ、どこの保険商品なの?」ということは顧客側にとって必ず気になる要素なんじゃないでしょうか?
それについてあらかじめ試料を添付しておくことによって、顧客側からしても後々参考にしやすい提案書となるんじゃないでしょうか?と、いうことで僕の場合には以下のように「別冊資料」として巻末に添付することにしました。
※AFP認定研修 「提案書 別冊資料(表紙のみ)」
別冊資料 表紙(pdfファイル)
この表紙の後に、実際に提案書の作成で利用した保険会社のHPと車の買換え費用を削減するために参考にしたHPをコピーして入れておきました。なお、「別冊」としたのは本来の提案部分から少しずれていた為であり、「ページ番号を振りなおすのが面倒だった」という要素は別冊とした理由の8割ほどでしかありません…
このように、課題となっているライフプランの提案だけでなく「おススメの案件」なんかについても入れておくことで一層「実際の提案書」っぽくなるんじゃないでしょうか?
これが提案書の点数に与える影響についてはどの程度なのか検討がつきませんが、一応「資格の大原」に提出する前の内容チェックシートみたいなものには、この類のものがついているかどうか的なチェック項目があったため、効果はゼロではないかと思います。
まとめ
採点基準が謎な「AFP認定研修」の提案書について、今回提出したものが一応合格点に達していたようなので「意識したポイント」などを思い出しながら記載しました。
ぶっちゃけ研修の際に使用したテキストなんかを穴が開くほど見ればもっとヒントが隠れていそうな気はするんですが、ただでさえ時間がかかる提案書の作成にこれ以上時間はやれない…という思いから一旦提出してしまいました。
結果としてそれでOKとのことだったので、考えていたことに大きな間違いはなかったんじゃないかとは思っています。
ただ、人それぞれやり易い方法などがあるはずですので、これからAFP認定研修を受講する場合には、上記のことを適当に参考にして自分なりの提案書を作成していくことをお勧めします。