日商簿記2級はかなり前に取得した資格です、これは国家資格ではなく民間資格ですが、結構有名なため、持っている又は学校などで強制的に取らされた、みたいな方も多いのではないでしょうか。
※出題範囲が変わった日商簿記に関する適当な考察は以下↓
日商簿記 出題範囲改正で難化した?合格率は?
で、この日商簿記とはどんな資格でどうやって取得するのか今回はこれについて記載していきたいと思います。
Contents
①どういった資格なのか
その名の通り、簿記に関する知識があることを証明する資格です。
簿記は企業の経営成績や財政状態を明らかにするためのもので、企業活動の管理・情報公開に役立ちます。
この資格は経理を行ううえではほぼ必須といってよいのではないでしょうか。
簿記に関する検定は様々な団体が実施していますが、日商簿記が最も知名度が高く、就職活動にも効果を発揮するとされています。
②いつ受験できるのか
日商簿記検定は年に3回、2月・6月・11月に実施されます。
3級、2級は3回とも実施されますが、1級に関しては2月はないので年2回となることに注意が必要です。
また、従来の4級が廃止され、ネットで受験できる「初級」が創設されました。
初級に関してはネット試験のため上記の日程とは異なるようです。
受験を希望される方は日本商工会議所のHPなどで確認してみてください。
※日商簿記初級に関しては以下の記事から↓
③出題範囲は?
日商簿記検定の出題範囲は、
- 商業簿記・会計学:1級、2級、3級
- 工業簿記・原価計算:1級、2級
となっています。
1級と2級にはある工業簿記・原価計算が3級では出題されません。
なので3級を受験する場合はテキストと問題集を各一冊、2級以上は商業簿記と工業簿記、それぞれに対応したテキストと問題集が販売されているのでそれを購入して勉強すると良いでしょう。
また、過去問題集を購入するとより合格可能性が高まるのではないかと思います。
さらにどうしても合格したい場合には講座を受けるという手もなくはありません。
簿記検定の講座はいろいろな資格スクール等で実施していると思うのですぐに受講可能なものが見つかるでしょう。
④日商簿記2級の合格率は?
では、日商簿記検定の合格率はどのぐらいなんでしょうか。
日本商工会議所のHPで第138回(H26.11.26)~第146回(H29.6.11)分のデータを各級ごと確認してみました。
※1級は第134回~第146回
3級 | 2級 | 1級 | ||
回 | 合格率 | 合格率 | 回 | 合格率 |
第146回 | 50.9% | 47.5% | 第146回 | 8.8% |
第145回 | 47.4% | 25.0% | 第144回 | 9.3% |
第144回 | 45.1% | 13.4% | 第143回 | 10.9% |
第143回 | 34.2% | 25.8% | 第141回 | 9.6% |
第142回 | 26.6% | 14.8% | 第140回 | 8.8% |
第141回 | 26.1% | 11.8% | 第138回 | 8.8% |
第140回 | 52.7% | 34.5% | 第137回 | 9.7% |
第139回 | 54.1% | 21.8% | 第135回 | 10.4% |
第138回 | 38.5% | 26.4% | 第134回 | 9.7% |
※日本商工会議所HPより抜粋
1級は安定して10%前後で推移していますが2級、3級は回によってかなりばらつきがあるのがわかるかと思います。
※日商簿記2級の試験は度々高難易度な問題が出題され、異常な合格率になることがあります。それに関しての考察記事は以下↓
これは合格基準が相対評価ではなく絶対評価であることによるものだと思います。
つまり、合格となる最低得点が変動しないので簡単な内容の出題であれば合格率も高く、
難解な問題ばかりであったりしたら合格率も低くなるわけです。
“いつ簡単な問題がでるのか?”ですが、こればかりは運でしかないため、ある程度難しい問題にも対応できるよう準備しておかなくてはなりません。
ちなみに日商簿記2級、3級は70%以上の得点、1級は70%以上且つ1科目ごと40%以上の得点で合格となります。
⑤受験申し込みと手数料
最後に、日商簿記検定を受検するための手数料について軽く触れておきます。
日商簿記の検定料は
3級:2,800円
2級:4,630円
1級:7,710円
それぞれ税込となります。また、併願も可能とのことです。
簿記検定の申し込みはご自身がお住まいの地域の商工会議所で可能です。
参考:日本商工会議所HP https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping