11月に実施される行政書士試験に向けた試験対策を進めています。とりあえず8月中に全ての試験範囲をザーッと一周してしまおうと奮闘していますが、かなりボリュームがあり、苦戦しています。
で、そんな行政書士試験の勉強をしていて思ったことがひとつあります。それは「記述問題とかなんとかいろいろあるけど試験時間は十分に足りるの?」ということです。
これまで受験してきた資格試験の感じから、「マークシート形式のものは時間内に解答を終えることができそう」だと思っていますが、今回受験する行政書士試験は完全にそれに当てはまるわけではありません。
そしてもし、行政書士試験が「試験時間が足りないタイプ」のものであったとしたら、今後受験を続け、最終的に合格にたどり着くためにはそれへの対応策も考えていかなくてはならないはずです。
よって今回は、行政書士試験の「問題数」や「問題のタイプ」などをもとに、果たして試験時間内に解答を終えることができそうなのか?予想していくことにします。
なお、予想ではなく実際にはどうなのか?ということに関しては、本試験直前の過去問演習や、本試験そのものを一度やってみてから判断することになります。その際にはまた「行政書士試験の試験時間」についての記事を改めて書くことになるかもしれません。
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行政書士試験は「3時間」で「60問」を解く
「行政書士試験は制限時間内に解答を終えることができるのか?」ということを考える上で、まず確認しておかなくてはならないのが試験時間と出題数でしょう。テキスト(みんなが欲しかった行政書士の教科書)にはそれらについて以下のような記載がありました↓
- 法 令:46問
- 一般知識:14問
- 試験時間は180分
※みんなが欲しかった行政書士の教科書(TAC出版) p10 p14参照
つまり3時間の試験時間内に法令と一般知識あわせて60問を解答しなくてはならないということですね。当然ですが「法令」の方が出題数が多くなっています。
そして、メインとなる出題形式は「5択問題」となっていますが、それ以外にも「民法」と「行政法」のところで記述式問題が、「憲法」と「行政法」では多肢選択問題が出題されているようです。
範囲ごとの細かい出題配分についてはこれから色々と確認していく必要がありそうですが、とりあえず今のところは「試験時間3時間(180分)」と「出題数46問+14問(合計60問)」ということ、それから出題の形式が3種類あるということを覚えておこうと思います。
で、そうなってくると180分で60問ですから「1問当たり3分の解答時間(見直しとかなしで)」ということになります。もし見直しの時間を考えた場合でも2分30秒ぐらいの解答時間です。
これだけ見ると行政書士の試験時間は宅建のそれよりもずいぶん余裕があるように感じます。しかし、2つの試験の大きな違いは「行政書士試験には択一式以外の出題形式もある」ということです。
今回は、そのあたりも考えて本試験での時間配分を考えていく必要があります。以下ではそれらも踏まえて「行政書士試験は解答時間が足りるのか?」を予測していきます。
記述式問題は40字程度のもの
3種類ある行政書士試験の出題形式のうち、もちろん最も気がかりなものは「記述式問題」です。これが一体どんなものなのか?それについてもテキストに詳細が書かれていましたのでそちらを参照していきたいと思います。
(40字)記述式:1問につき20点
…「(40字)記述式」は、問題文の問いに対する解答を40字程度(最大は45字)で、与えられた枠内に書きます。
みんなが欲しかった行政書士の教科書(TAC出版)p13
こんな感じだそうです。そしてこの記述式問題が民法の範囲で2問、行政法で1問の合計3問出題されることになっているようです。
しかも1問あたりが20点ということは、おそらく「部分点」を狙って解答していくというようなものなんでしょう。解答に必要な要素が何なのか?そのあたりを吟味して、できるだけ得点を稼ぐことができるよう、時間をかけて回答数ル必要がありそうです。
となると、この「記述式問題」は他のものとは分けて、個別に時間を用意しておくことで、「手付かずのままタイムアップ」ということを防止しなくてはならなさそうです。
最後の方の「文章理解」にもかなりの時間を要するはず
今年の本試験までにそこまで勉強が進むのかは定かではありませんが、行政書士試験では「一般知識」の範囲の中で「文章理解」の問題が3題出題されることとなっているようです。
これをちょっと確認してみたところ、かなり長い文章を読んで答えを考えるとかそういったタイプの問題のようで、おそらく最も重要になるのが「問題文を熟読すること」になってくるものだと思われます。
となると、最後にちょろっとやって終わり、というわけにもいきません。しかも「足切り」になるかどうかの判断がなされる「一般知識」での出題です。相当に注意して、時間をかけて解答する必要がありそうです。
となると、この「文章理解」の問題は、「記述式問題」と並んで特別に時間を割くべきものになるのではないでしょうか?
行政書士試験で出題されている他の問題と比べて、1問当たりの解答に必要そうな時間も、そして何よりも「やらかしたときの結果の重大さ」も桁違いに大きいものであるはずです。
この「文章理解」を可能な限り取っていくために、別途試験時間を割り当てるべきだということが、現時点の知識でもなんとなくわかります。
記述式問題と文章理解に各30分充てた場合には?
行政書士試験の問題のうち、解答に時間がかかるものと想定される「記述式問題」と「文章理解」、この2種類の出題形式にどのぐらいの時間を割くべきなのか?ということについては、試験対策を進めていくまでわかりません。
しかし、これが実際にわかってくるのは今年の本試験を超えて、来年の試験対策の後半ぐらいになるのではないかと思います(勉強の進捗具合にもよりますが)。
となると、今回初めて受験する行政書士の本試験では「時間配分が全くわからない状態」で臨まなくてはならないことなってしまいます。さすがにそれはマズいです。来年以降の本試験戦略にも影響しかねません。
そこで、とりあえず今年に関しては「記述式問題」と「文章理解」のそれぞれに、試験時間を「30分」充てなくてはならないものとして、本試験の時間配分を考えていくことにします。もちろん途中で明らかにおかしいことがわかれば修正を加えていきますが…
では、この2種類の問題群にそれぞれ30分費やしたとして、残りの問題はどのぐらいのペースで解答していけば良いことになるのかを確認していきます。
本試験で出題されるのが、毎年記述式問題と文章理解問題ともに3題、つまり合計6題が特別に時間を割くべき問題であるということになります。これらに180分のうちそれぞれ30分、合計60分を充てることになります。
となると残りは54問、それを120分の解答時間でこなしていくことになります。そうすると、5択問題と多肢選択問題の1問あたりの解答時間は「2分13秒」ということになってきます。
もし、ここからマークシートの見直しなどの時間をとった場合、もう少し1問あたりの解答時間は短くなってくるはずです。おそらく「完答+見直し」を考えた場合には、それぞれの問題を2分弱で解くべきだということになってくるでしょう。
試験時間自体は何とか足りそうな予感(現時点)、見直しは無理か?
さて、行政書士試験の試験時間についてここまで考えてきて感じるのは、「予測が正しければ問題を解くだけなら時間は足りそうだ」ということです。
記述式と文章理解を外して考えた場合、試験の中心となるのは5択問題でそれに若干の多肢選択問題が追加されるといったところですが、おそらく宅建のときの感じから見ると5択問題は悩みさえしなければ2分あればなんとかなりそうです。
そして多肢選択問題についても、5択問題よりは大変でしょうがそれでも5分、10分と長時間かかるようなものではないと予想しています。
そうなると、「1問あたり2分13秒」という制限時間であれば、なんとか解答を作り終えるところまでは到達できるのではないかと思います。
もちろん、本来であればそこからもう一度問題文を読み返したり、マークシートの付け間違いなどもチェックしていく必要がありますが、今の予測ではそこまでできそうにはありません。
そういったところについては来年以降、記述問題や文章理解の方で練習を重ね、素早く解答できるようにして時間を作っていくことにします。
とりあえず「完答できるもの」と考えて勉強を進める
ということで、とりあえず今年の本試験を受けるにあたっては「行政書士試験は完答できるもの」との予測に基づいて試験対策を進めていこうと思います。
そして、そうであるのならばここから先は変な解答テクニックとか、問題の取捨選択などはあまり意識せず(明らかな捨て問はあると思いますが)、純粋に解答に必要な知識のみを得ていく方針でいくことができます。
なお、後々になって「やっぱり無理だったわ…」という場合には修正をかけていく必要がありますが、それがわかるのは本試験直前、最悪今年の本試験後です。今は一旦、「どの範囲を何分」みたいな細かい時間配分のことは考えずにやっていくことにします。
まとめ
まだまだ勉強をスタートしたばかりですが、とりあえずここで「行政書士試験の試験時間は足りるのか?」について考えてみました。
行政書士試験は単純な択一マークシート形式の試験ではなく、記述式問題や多肢選択問題、それから「文章理解」などというよくわからない問題も出題されています。
そのため、試験時間的にはどんなものんなのか?というあたりがかなり疑問でしたが、今のところそこまで意識する必要はなさそうだ、という結論に至りました(今年はちょっと見直しとかできそうにありませんが)。
しかし、今後試験対策が進むにつれて新たな要素の発覚により「やはり時間が足りなかった」ということにならないとも限りません。その際には改めて時間配分やどの範囲を重点的に解答するべきなのか?などを考えていこうと思います。