AFP認定研修を修了することにより、FP2級合格者の場合にはそのまま「日本FP協会」からAFPの認定を受けることができ、未受験の場合にはFP3級を飛ばしてFP2級の試験を受験することができます。
僕は昨年(2018年)1月の試験でFP2級の試験に合格した後、そこから「技能士課程」でAFP認定研修を受講して修了、6月あたりから日本FP協会に「AFP」として入会しました。
で、そのAFP認定研修を受講している間や修了後にそれに関していくつかの記事をこのブログに投稿していたのですが、最近になって見返してみると同じ「FP試験対策」のカテゴリの中に関連する記事がそこかしこに入っており、非常に見辛い状況でした。
よって、ここでそれら「AFP認定研修」に関する記事について少しまとめておこうと思います。
Contents
どの認定教育機関で受講するか?
AFP認定研修を開講している資格スクール等の「認定教育機関」はいくつもあり、それぞれによって「研修の価格や内容」はバラバラのはずです。というか、受講手数料については機関ごとにかなりの差があります。
では、そのなかで一体どの機関が開講している講座を受講すれば良いのか?といのはかなり悩むところです。
そしておそらく、多くの受講者の方が「価格水準」だけを見て「安いもの」を選択するものかと思います。たとえ通信教育であっても高いものはかなり高くなっていますから…
ただ、僕が受講した際には「あまり安いものはちょっとどうなのか?」ということもあり、「20,000円」という、平均的な受講手数料だった「資格の大原」のものを選択しました。
※資格の大原でAFP認定研修を受講したことに関する記事は以下↓
結果としては、資格の大原で開講されているAFP認定研修はかなりの”当たり”だったようで、特にトラブルも無く修了することができました。よってこれはかなりお勧めしています。
また、僕以外にもAFP認定研修を受講し、お勧めの認定教育機関について書いているサイト等があるかもしれません。
AFP認定研修の受講先を決める際には、様々なところから情報を集め、「これが良さそうだ」と思ったものを選択すべきでしょう。
ただ、「お勧め」と称していくつもの機関のリンクを張っているようなところはちょっとアレかと思います。
なぜならば、もし自分が「AFP認定研修を実際に受講し、修了した」というのであれば、その受講先は「1カ所」、もしハズレを引いて受講し直したところで「2カ所」といったところでしょう。
にもかかわらず「いくつもの認定教育機関をお勧め扱いしている」というのはちょっと変な気がします。そのようなサイトはもはや少なくなってきているかとは思いますが、一応注意しておく必要があるでしょう。
AFP認定研修にはいくつかの課程がある
AFP認定研修の受講形式はひとつではなく、その受講者状況に応じていくつかの「課程」に分類されています。ここからはAFP認定研修の主な課程と、それによって変わる受講手数料についてです。
主なものは「基本課程」と「技能士課程」
さて、AFP認定研修の「課程」にはいくつかの種類があるものの、おそらく主要であり、ほとんどの受講者の方が該当するのは「基本課程」か「技能士課程」のどちらかになってくるはずです。
「基本課程」は、未だFP2級の試験に合格していない者が受講するもので、FPの試験対策と提案書の作成がセットになったものです。この基本課程を修了することにより、FP3級の合格などを経ることなく、ダイレクトにFP2級の試験を受けることが可能になります。
一方「技能士課程」の方は、既にFP2級の試験に合格している者が受講するもので、研修の内容は大半が「提案書の作成」になります。一応、提案書の内容に移る前に少し講義がありますが、やはりメインの提案書と比べるとかなりさっぱりした内容となっています。
課程によって受講手数料がかなり変わってくる
そして、肝心なのがAFP認定研修の内容、つまり「どの課程を受講するか?」によってその受講手数料が大きく変わってくるということです。
基本課程と技能士課程を比べた場合、やはり講義の内容が少ない分、技能士課程の方が圧倒的に安く受講することができます。
FP2級の受験前と受験後、どちらにAFP認定研修を持ってくるのか?これについては「いつまでに資格を取得したい」ということの他に、「コスト面」でも考える余地があります。
AFPの認定を受けるまでに必要となる費用については、以下の記事で詳しく確認しています。気になる方はそちらを参照してください↓
※上にリンクを貼った記事では「FP2級の試験に一発合格すること」を前提としていますが、しっかりと勉強時間が確保できていればなんとかなるはずです。
AFP認定研修で大変なのは「提案書の作成」
ここからはAFP認定研修のメインコンテンツである「提案書の作成」について確認していきます。
僕も実際にAFP認定研修を受講する前には「提案書の作成ぐらいどうにでもなるだろう…」などと考えていましたが、いざやってみると結構大変で、かなりの時間を費やすことになってしまいました。
ということで、その「提案書の作成」について、順を追って見ていきながら、過去にそれについて触れた記事のリンクを張っておきます。気になるところはそこから確認してみてください。
冒頭と締めの挨拶文も重要になってくる
提案書の作成を始めて、まず初っぱなからかなり面倒なのが「冒頭・締めの挨拶文を考えなくてはならない」ということです。
これについては一応受講している資格スクールが用意しているサンプルのようなものがあるかと思いますが、まさかそれをコピペして提出するわけにもいきませんので、「自分なりの文章」を考えて作成していくしかありません。
※AFP認定研修で作成する提案書の「挨拶文」についての記事は以下↓
で、この挨拶文、出来上がってみれば何のことはないその辺にありがちな文章なのですが、やはり「作っている最中」はかなり面倒くさいです。
しかし、そんな初めの方で躓いてはいられませんので、もし「良い文章が思い浮かばない」という場合には、後回しにしてやり易いところから手をつけていった方が良いかもしれません。
キャッシュフロー表が最終的にマイナスにならないように
もうひとつ、AFP認定研修の提案書の作成で注意しなくてはならないことは「キャッシュフロー表がマイナスになっていないか確認する」ことです。
受講先の資格スクール等が用意した「例題」では、おそらくしっかりやっていればキャッシュフロー表の一番最後までいってもギリギリで黒字、つまりプラスが残っている状態で終えることができるようになっているはずです。
それが「マイナス終了」になってしまっているということはつまり、「どこかで何かやらかしている」または「本来やっているべきことをやり忘れている」ということになります。
もちろん、そのまま提出してしまった場合には「不合格・再提出」ということになりますので、もし「完成した提案書のキャッシュフローがマイナスで終わっている」という場合には、何をミスしているのかを洗い出し、修正しなくてはなりません。
なお、「プラスになんなかったけどダメ元で提出してみる」というのだけは絶対に避けた方が良いです。多分、というか絶対「ダメ」だと思います。
完成した提案書を最終チェック
挨拶文やキャッシュフロー表以外にも、色々と調べたり検討しながら提案書の作成を進め、ようやく完成したものを提出する前に、細かいところも含めた「最終確認」を行っておくべきでしょう。
AFP認定研修で作成する提案書は、「実際に顧客から相談を受けた」ことを仮定してやっていくものですから、その分誤字脱字や情報が正確かどうかということについてはかなりシビアになっているはずです。
そのような点で思わぬミスがないように、また先程触れた挨拶文やキャッシュフロー表についても隠れた”やらかし”が無いかどうかしっかり確認して、安心して結果を待てるようにしておくべきです。
※提案書の提出前に確認しておくべきことについての記事は以下↓
ちなみにこれは、最後のみまとめて確認するよりも要所要所で随時確認していき、全体の完成後にもう一度、といった具合で複数回確認しておくとより安心でしょう。
また、自分のミスは自分ではなかなか発見できないことも考えられます。場合によっては誰か身近な方に確認してもらうというのも有効なはずです。
最終的に提出した提案書が合格点に達していればAFP認定研修は修了
AFP認定研修は基本課程であれば一通りの講座を受講後、技能士課程であればほぼダイレクトに「提案書」を作成し、最終的に提出した提案書が合格点を超えていれば修了ということになります。
その「AFP認定研修の修了」と「FP2級の合格」の2つをもって、晴れて日本FP協会から「AFP」としての認定を受けることができます。
その後は2年間で15単位を取得し、日本FP協会の年会費12,000円をしっかり納めていさえすればAFPの地位が維持されます。
mあた、僕も現在挑戦中なのですが、CFP資格審査試験の6課目に合格し、一定の条件を満たすことができれば、上位資格である「CFP」にランクアップすることができます。
ともあれ、まずはAFP認定研修を確実に修了することが重要です。特に時間のかかる提案書の作成では、変なミスをして再提出などということにならないよう、細心の注意を払って進めていくことをお勧めします。
AFP認定研修については今のところ以上ですが、今後何か新しい記事を書くことがありましたら、またここに追加することになるかもしれません。