行政書士とCFP、試験日程が被るこの2つはどちらを優先すべきなのか?

毎年11月には「行政書士試験」と「CFP資格審査試験(第2回)」が実施されています。しかしこの2つの試験、2週間に分けて行われるCFPの試験のうち「1日目」と行政書士試験の日程が被ってしまっており(2019年)、当然ですが両方同時に受験するということはできません。

※2019年の試験日程↓

  • 行政書士試験:11月10日(日)
  • CFP資格審査試験 1日目:11月10日(日)
  • CFP資格審査試験 2日目:11月17日(日)

CFP資格審査試験の「1日目」には、6月現在結果待ちの「不動産運用設計」が含まれており、もし行政書士試験を受験した場合には、「連続した受験でなんとか合格を狙う」チャンスを逃してしまうことになります。しかし、行政書士試験も捨て難いのは事実です。

じゃあ一体どちらを優先して勉強し、受験するべきなんでしょうか?今回は行政書士試験とCFP資格審査試験の”優先順位”を、それぞれの試験の難易度などを元に考えていくことにします。

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CFPは試験課目が6つ、一度に全部はキツイ

まず、「どちらを選ぶのか」以前に考えておかなくてはならないのが、CFP資格審査試験は6つも課目があり、「CFPの試験に合格」するためにはそのすべてに合格しなくてはならないということです。

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そのため、もしここで「CFPの試験に合格」してしまおうと思った場合には、2週間に分けて実施される試験課目をすべて受験しなくてはならないということになり、それら全てに合格しようと思ったのならば、相当の時間を試験対策に費やすことになるでしょう。

第一、先日受験した「不動産運用設計」だけでも、試験に関する情報が少なく、また、テキストだけでは対応できないような問題も出題されていたことから「もう少し勉強しないと合格できそうもない」という感じです。

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そしてそれも含めて同等の試験が6つ、ということを考えると、やはり11月の「第2回CFP資格審査試験」で全部の課目を受験するというのは得策ではありません。この試験は当初の計画通り複数年かけて地道に刻んでいくべきでしょう。

CFPの「2日目」だけなら行政書士と被らずに受験できる

とはいえ、地道にいくからといって1回分の試験をまるごとスルーしてしまうのは非常にもったいないことですし、何らかの課目は受験しておきたいところです。それがたとえ合格ラインには到底及ばない程度の勉強量しか確保できなかったとしてもです。

そうなってくるとCFP資格審査試験の方で狙い目になりそうなのは2日目に実施される、つまり行政書士試験と日程が被らない3つの課目になってくるはずです。「行政書士+CFP2日目」であれば同時に受験することができます。

※CFP資格審査試験(2019年第2回) 2日目に実施される3課目↓

  • リスクと保険
  • タックスプランニング
  • 相続・事業承継設計

もちろん、今年は行政書士試験の受験は一旦諦めて、CFPの1日目を不動産運用設計、そして2日目の3つの中からもう1課目受験するというパターンも考えられます。

しかし、ここでやっておかないとその次の行政書士試験は「1年後」ということになってしまい、その1年後にもおそらくCFPの試験はクリアできておらず、同じことの繰り返しになってくるはずです。

であれば、毎年11月のタイミングでは「1年に2回チャンスがあるCFP」よりも、「年1回しか受験することができない行政書士試験」を優先して受験していくべきでしょう。

そして、2日行程で行われているCFP資格審査試験のうち行政書士と日程が被らない方を受験するようにし、日程が被る方の課目は6月の第1回試験で受験するようにしていけば良いはずです。

しかし、ここで問題になってくるのが「行政書士とCFPのどちらをメインに位置づけて試験対策をしていくべきなのか?」ということです。

両方受験するのであればどちらかをメインにしないといけない

行政書士とCFPの両方の試験を受験する場合、日程の被らない方を選択したところでその間は「1週間」であり、どちらかをまともに試験対策をしていく場合にはおそらくもう一方はそこまでしっかり勉強していくことができないでしょう。

つまりはどちらかの試験をメインとして勉強し、もう一方はサブ、というかそこそこの勉強量で本試験に臨む必要があるということです。当然「サブ」とした方の試験に関してはそう易々と合格できるはずがありません。

しかし、それでも何年も受験していくうちにどこかのタイミングで合格できるだけの実力をつけることができ、なんとかクリアできるものだと信じてやっていけば、いずれそのようになることでしょう。

よって、今年の11月以降は行政書士・CFP(第2回)の一方を中心に、もう片方を「とりあえず受験し続ける」程度に考えて試験対策を進めていくことになります。

以下では、2つの試験の難易度や勉強に充てることのできる時間などをもとに、どちらを中心にしていくのかを考えていこうと思います。

行政書士試験は明らかに難易度が高い、短期間での合格は厳しそう…

ここで考えなくてはならないのが、そもそも「行政書士試験」はこれまでに受験したFP関連の試験や宅建試験、日商簿記2級と比べてはるかに難易度が高く合格しがたい資格試験であるはずだ、ということです。

行政書士試験は合格率が「10%程度」とかなり低いだけでなく、宅建の「権利関係」でもかなり苦労した「法律・判例」などについて、それよりもさらに詳しく出題されるはずです。

しかも「40字程度の記述問題」があったり、そもそもこれまで触れたことがないような論点からの出題が大半を占めていえるはずですから、もし受験したとしても今までのように上手くいくようなことはまず無いだろうと思います。

しかも、僕の場合は税理士試験を受験する関係で「その後から試験対策開始」ということになります。行政書士とCFP資格審査試験の本試験が11月で税理士試験が8月、つまり、この2つの試験に関して勉強できる期間はおよそ3ヶ月間しかありません。

そうなってくると独学ではもちろん、以前気になっていた「オンスク.jp」を利用したところで、行政書士ほどの難易度の試験であった場合には今年の本試験までにすべての範囲に手をつけることができるかどうかすら怪しい感じです。

一方、CFP資格審査試験の方はこの間試しに受験してみた「不動産運用設計」の感じから、おそらく1課目だけであれば3ヶ月程度の期間でなんとかなるのでは?といったところです。

もし、行政書士をメインにした場合にはおそらく今年(2019年)の試験はどちらも不合格になる可能性が高いということになります。

逆に、CFPのうち1課目だけを選んでそちらをメインにした場合には、行政書士の不合格が揺らぐことはないものの、ワンチャンでCFPの方が一つ合格に近づくかもしれません。

そう考えると、自ずとどちらを優先すべきなのか?ということの答えが見えてきました。

メインはCFP(2日目)、行政書士は試しに受験してみる

ということで今年(2019年)は、ひとまずCFP資格審査試験のうち、2日目に実施されるいずれかの課目をメインに勉強していき、サブで行政書士試験の方に手をつけていくことにします。

もちろん、行政書士に関してはそんな感じで受験したところで合格することはまず不可能でしょう。しかし、一度実際に受験してみることで何か見えてくることがあるはずですから、たとえ「サブ」としてであっても、それなりに試験対策をして本試験に臨むつもりです。

で、今年の秋のメインにするCFP資格審査試験(2日目)として実施される3つの課目のうち、果たしてどれを受験すべきなのか?ということなんですが、これについては行政書士試験と深く関連しそうな「相続・事業承継設計」が良さそうです。

現時点ではまだどちらも勉強していないため、行政書士試験とCFPの相続の間にどの程度関連があるのかはわかりませんが、少なくともCFP2日目の他の2課目(タックスプランニング・リスクと保険)よりは繋がりが強いのではないでしょうか。

とりあえず、8月以降はそんな感じでやっていこうと思います。

まとめ

今回は、今年(2019年)というか今年以降の「秋期の試験対策」について、どちらも捨てがたいものの日程が被ってしまっている「行政書士」と「CFP」の2つの試験の調整に関してでした。

とりあえず、今後11月は「行政書士」をなんとなく受験しつつ、日程の被っていない方の「CFP」を全力でやっていく感じで行こうと思います。

当然、行政書士試験の合格までには何年も要することになりそうですが、もし先にCFPの方がクリアできたのであれば、そこから先はペースを上げて確実に合格を取りに行けば良いかと思いますし、少しづつでも試験対策を続けていけばそれがマイナスになるということはないはずです。

この2つの試験に関しては、また税理士試験が終わり次第色々とやっていく予定ですので、試験対策を始め次第このブログでも何かと触れる機会が多くなってくる予定です。とりあえず、やるだけやってみます。

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