AFPの認定を受け、日本FP協会に登録してから早くも1ヶ月が経過しました。今のところこれといって活動的なことはしていないんですが、機関誌である「FPジャーナル」も届いており、大変参考になっていますし、また、研修会にも1件申し込みをしてあります。
AFPとしての登録は、単に「資格を持っている」ということだけでなく、自分のスキルアップや、今後受験予定のCFP資格審査試験に向けての試験対策の効率化を図るという意味でも、早めに済ませておいて良かったと認識しています。
で、AFPの認定を受けるためには、ご存知のとおり「FP2級の合格」の他「AFP認定研修」を受講して修了している必要があります。
そしてこの「AFP認定研修」が割りと曲者で、最後かつ最大の課題である「提案書の作成」に結構手間取ってしまいました。
※提案書の作成が大変だった話は以下の記事から↓
結局1ヶ月以上の期間を費やしてAFP認定研修(技能士課程)を修了し、なんとか登録にこぎつけたわけですが、提案書の作成が上手くいくかどうかは”認定研修そのものの質”によって大分変わってくるものなんじゃないかと思います。
つまり、研修をやっている教育機関の選択を誤り、内容やサポートが薄いものを受講してしまった場合には、最後の最後で詰まってしまい、いつまで経ってもAFPの登録ができないことになってしまいます。それは勘弁ですね…
で、AFP認定研修には低コストのものから課程によっては10万円を超えてくるような高額なものまであり、「ピンきり」といった感じです。今回は、僕が実際に受講してお勧めしたいと思った「認定教育機関」と、そのコスト、研修の修了までに必要となる期間などについて記載していきたいと思います。
Contents
AFP認定研修をやっている教育機関はたくさんある
AFP認定研修をスムーズに修了し、AFPとして登録する資格を得るために最も重要なのは、提案書の作成についての指導がしっかりしている教育機関を選択することではないかと思います。
しかし、AFP認定研修を受け持っている認定教育機関は、確認できるだけで45社(団体)ほどあります↓
※上記ページの下の方のリストが「認定教育機関」のものになっています。
そして、これらの団体では、研修の課程(基本課程とか技能士課程とか)によっても大きく異なりますが、それぞれバラバラに設定した内容の「AFP認定研修」を、バラバラの受講手数料を設定して開講しています。
参考:AFP認定研修は以下のページから検索することが可能です↓
で、試しに僕が受講していた「技能士課程(FP2級合格後に受講するタイプ)」の「通信講座」で認定研修を検索してみると↓
これだけで25件の検索結果がヒットします。この検索は、研修の課程や通学、通信、WEBなどの別によってそれぞれ結果に表示される内容が変化してくることになりますが、大体の方は「通信講座」を受講すると思います。で、それの技能士課程で25件も引っかかると…
そして各々の条件に当てはめた検索にヒットした中から「良いもの」を見極めて選択しなくてはならないことになりますが、AFP認定研修は”基本的に一人一回しか受講しないもの”です。
そのため、どの教育機関が良いかという情報を集めるためには、先んじて受講した人の「良かったor悪かった」の話や口コミなんかを見て、そこでおススメされているものがあれば参考にしていく、という方法しかありません。
で、僕の場合はどうであったかというと、「ほぼ間違いなく当たりを引いた」と考えて差し支えない結果になりましたので、ここでお勧めさせていただきます。
なお、僕が受講したのはAFP認定研修の「技能士課程」です。FP2級の試験を先に合格させておくかどうかによって、研修のボリュームや受講手数料は大きく変わってきます。
もし、AFP認定研修とFP2級の試験で、どちらを先に済ませておくか悩んでいる場合には以下の記事を参考にしてください↓
なお、先にFP2級に合格しようが、AFP認定研修経由で受験しようが、結局行き着くところは同じです。そのあたりも踏まえて自分に合ったルートを選択するべきでしょう。
資格の大原で受講して作成した提案書で一発合格
僕がAFPの認定を受けるために受講した「AFP認定研修」は、資格の大原が開講していたもので、受講手数料はきっかり20,000円、WEBで2本の講義を視聴し、それと郵送されてきたテキストを用いて提案書を作成する、という形式のものでした。
正直、技能士課程で開講されているもののなかには手数料が1万円を割り込むものもあり、僕が大原で受講した研修は、多少割高のものでした。
なぜもっと安い講座を選択しなかったのか?
その理由は、前もって調べていた情報で「あまり手数料の安いAFP認定研修は提案書の作成に関して資料やサポートが薄く、何をしたら良いのかわからない…」みたいな話があり、そんなのではかなり苦労するハメになるだろうと予想したためです。
そこで、「最高値ではないがちょっと高め」の値段設定となっていた「資格の大原」で研修の申し込みをしました。
※AFP認定研修申し込み当時の感想は以下↓
上のリンクにあるページを参照していただければわかると思いますが、「資格の大原」が開講している認定研修には以下のような特徴がありました↓
- 申し込み後数日で研修が始められる
- 講義(2コマ)は動画での配信なので何度でも見直せる
- 提案書の作成に関して非常に丁寧な解説、資料があり、それをもとに順を追って作成していくことができるように工夫されている
認定研修の流れとしては、まず申し込み後数日でテキストなどの資料が入った荷物が自宅に届き、そこからスタートとなります。
次に2コマ(技能士課程)の講義動画をWEBで見て、そのうち2コマ目にある「提案書の作成」に関する説明を聞き、そこから本題の提案書に移ります。
提案書の作成に関してはテキスト内に詳細な解説とサンプルがあり、それに掲載されている順番どおりに作成を進めていくことになります。
また、ネットから「雛形」をダウンロードすることにより、テキストのサンプルと同様の形式のものを作ることができるようになっており、次に何をしたら良いかわかりやすくなっているのも非常に良い点だと思いました。
で、完成時には30ページ近いボリュームであったように、さすがに提案書の作成は大変でしたが、”とりあえず”と思って一旦送付した提案書で普通に合格点がもらえてしまいました。
AFP認定研修における提案書の採点基準については謎なんですが、おそらく講義やテキストで指示があったような「オリジナリティー」を追加し、注意すべきポイントもテキストなどに明確な記載があったことが功を奏したのではないかと思います。
この「提案書の作成」という最後の難関については、ネットなどで調べてもかなり苦労している人が多いみたいで、原因としては合格の基準が明確でない分「どうしたら合格できるのかわからない」と思ってしまうことが大半のようです。
※どんな提案書なら合格点を取れるのか?について考えた記事は以下↓
で、そこで提案書作成のための資料やサポートが薄い認定研修を受講していた場合には、解決策が見つからず手詰まりになってしまうと…
その点で、大手の資格スクールである「資格の大原」が開講しているものは、テキストなんかの情報量も多いですし、効率よく合格点に到達できるような提案書の作成をサポートしてくれるはずです。というか実際に一発で合格できたわけですので、そのあたりは疑う余地はないでしょう。
そういった理由から、僕自身が受講した「資格の大原」のAFP認定研修は”当たり”と判断してここでお勧めしておきます。なお、受講開始から修了までの要した期間は「約1ヶ月」と、一般的に言われているのと同程度の所要時間でした。
「研修課程」によって受講手数料は大きく異なる
最後に、AFP認定研修の受講手数料についてです。この手数料は、研修の”課程”によって大きく異なってくるもので、受け始めの段階によってどの課程の認定研修を受講するのかが変化してきます。
ここでは、「FP初学者」「3級FP技能検定向け講座を修了」「FP2級合格者」の3段階に分けておおよその受講手数料を確認していこうと思います。なお、研修課程のなかには「税理士課程」なるものもあるようですが、対象者は相当少ないと思いますので端折ります。
FP初学者:基本課程
基本課程で受講するのは、先にAFP認定研修を修了してからFP2級の試験を受験するというルートの方で、この場合にはここで試験対策から提案書の作成まで全部やって、2級の受験資格もゲットできるという”フルコース”になっています。
従ってその分手数料も他の課程よりも高額になっており、高いものはホントにアレなんですが、ある程度時間に余裕があり、勉強に集中できるという場合にはAFPまでの最短ルートであるのは間違いないかと思います。
で、肝心の手数料ですが、以下のようになっています↓
基本課程の受講手数料
受講形態 | 手数料の範囲 |
集合(通学) | 該当なし |
通信 | 21,600円~155,952円 |
集合+通信 | 79,920円~96,000円 |
映像通学 | 91,000円~155,952円 |
日本FP協会HP日本「AFP認定研修の検索」参照(教材は”すべて”を選択)
3級FP技能検定向け講座修了者:3級課程
これは各認定教育機関が実施している「3級FP技能検定向け講座」を修了した後に認定研修を受ける場合に振り分けられる課程のようです。
この課程で受講する人は、すでに資格スクールなどで3級の講座を受講していることになるので、よっぽど不満でない限りそのままその認定教育機関で研修を受けることになるんじゃないかと思います。
ということは、受講手数料とかそんなに調べたりもしないかもしれませんが、一応掲載しておきます↓
3級課程の受講手数料
受講形態 | 手数料の範囲 |
集合(通学) | 該当なし |
通信 | 37,800円(1機関のみ) |
集合+通信 | 該当なし |
映像通学 | 該当なし |
日本FP協会HP日本「AFP認定研修の検索」参照(教材は”すべて”を選択)
これについてはそもそも開講している機関があまりないようです…
FP2級合格者:技能士課程
最後に、FP2級の試験に合格してからAFP認定研修を受講するルートを選択した際に振り分けられる「技能士課程」です。
この課程では、研修のほぼすべての内容が「提案書の作成」に充てられているため、講義を聴くなどということはあまりなく、実際に僕が受講したものでも、講義(WEB)は2つだけでした。
従って、講義の回数が多くなる他の課程よりも手数料的には随分安くなってきます。ここに振り分けられるためには、FP2級の試験に独学で合格する必要がありますが、コスト面では非常に魅力的と言えるでしょう。
※FP2級の試験は独学でも合格可能です↓
で、技能士課程の手数料は以下のような感じになっています↓
技能士課程の受講手数料
受講形態 | 手数料の範囲 |
集合(通学) | 該当なし |
通信 | 8,600円~54,000円 |
集合+通信 | 該当なし |
映像通学 | 該当なし |
日本FP協会HP日本「AFP認定研修の検索」参照(教材は”すべて”を選択)
技能士課程では、すべての講座が「通信」に集中しているようです。通信講座にはWEB形式とDVD形式があるようですが、どちらかというとWEBの方が割安な印象ですので、もし自宅でWEB講義を受講できる設備があるのであれば、そちらが良いかもしれませんね。内容は変わらないはずですから。
まとめ
今回は僕が実際に受講して、提案書で一発合格をもらうことができた「資格の大原」で開講されているAFP認定研修をおすすめする記事でした。
もちろん、どの認定教育機関で研修を受けるかについてはネットなどで流れている他の情報も参照したうえで、慎重に選択すべきでしょう。
“いい講座”を選択することによって、最大の難関である「提案書の作成」が多少はスムーズに進められることになるでしょうから、頑張って情報を集める価値は十分にあるかと思います。