AFP認定研修では、提案書の作成が最大の難関であることを以前からこのブログを通じてお伝えしています。
で、提案書では自分で文章を作成したり、様々なデータを集めてライフプランを作成する上での提案を行っていく必要があり、かなり時間を要することになるわけなんですが、それをやっと終えたところで新たな問題が生じる可能性があります。
それは、「顧客のキャッシュフローがどうしてもマイナスのままとなってしまう」という現象です。
そこで今回は、AFP認定研修の提案書の作成において最後の関門である「キャッシュフロー表の作成」について、失敗しないために注意すべきポイントを確認していこうと思います。
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出題されるキャッシュフローは当初大幅なマイナスになっている
AFP認定研修では、各認定教育機関などで出題された「仮想の顧客サンプル」をもとに適切なライフプランを作成していくことになりますが、そこで出題されるデータにおける顧客のキャッシュフローは最初大幅なマイナスになっており、そのままでは老後に資金が破綻してしまうような状態になっています。
僕の場合、認定研修は「資格の大原」で受講(技能士課程)し、内容についてかなり好印象であったため、これからAFP認定研修を受講される方にもおすすめしているのですが、ここでも出題された仮想顧客のキャッシュフローはこのままでは何年後かにマイナスになってしまう予定のものでした。
これについては他の認定教育機関で受講した場合であっても、”研修”の性質上、何もしなくてもプラスのまま終えられる、というようなことはないはずです。そしてこのキャッシュフローについて、受講者がライフプランニングの提案をすることによって黒字に転換していく必要があります。
つまり、この「最終的に赤字になってしまうキャッシュフローを黒字転換するための提案」をすることがAFP認定研修に合格するための最低ライン、と考えてよいのではないでしょうか?
テキストなどでの解説どおりにやっていけば普通は黒字になる
さて、AFP認定研修では「このままではマイナスになってしまう顧客のキャッシュフローをプラスで終えられるようにする」ということをやっていかなくてはならないわけです。
しかし本来、この点についてはテキストや講義動画などで説明されている方法に従ってやっていけば普通にプラスになりますし、もしならなかったとしても自身の作成した提案の数字をさらに変えていくことで、大体黒字転換することが可能になります。
一応、キャッシュフローを黒字転換するうえで数字を入れ替えるべきポイントを述べておくと↓
- 住宅ローンの繰上げ返済はできているか
- 車の買換えタイミングや購入金額の設定は適切か
- 生命保険などの見直しはできているか
などといったところです。
このあたりについていろいろと組み替えることによって、最終的にはプラスの数字で終えられるキャッシュフローを作成することができるようになっています。
もちろん、これ以外にも気がついたところを適切なものに入れ替えるかもしれませんし、認定教育機関によっては他のところに黒字転換のポイントを儲けている可能性もありますが、基本的にはこのあたりの数字が変化してくることになります。
で、上記の数字を一度変更したにもかかわらず、未だキャッシュフローがマイナスのままであった場合には、必要に応じてさらに数字を変え、「節約」を提案することによって経費を削減、黒字転換するまでマイナスとなる要素を削っていけば良いわけです。
ここまでやったにもかかわらず「まだ全然マイナスのまま…」という場合には、どこかで大きなミスをしている可能性があります。
数字の入れ間違いなどによってマイナスのままになってしまうことがある
必要な対策はすべて行ったはずなのにキャッシュフロー表はマイナスのまま…このような事態に陥ってしまった場合、そもそも表への数字の入力ミスが発生している可能性が高いと考えられます。
AFP認定研修での提案書に限らず、キャッシュフロー表は非常に細かい枠の中にいくつも数字を記載していくものですので、縦であったり横であったり、違うセルに数字を入力してしまっていないか、同じ数字をいくつも入力してしまっていないかなど、しっかり確認する必要があります。
特に「住宅ローンの繰上げ返済」や「車の買換え」、「教育資金の一括払い」など、単発で大きな数字が記入されるものが、誤ってひとつ多く入力されていた場合などには最終的な結果が大きく変わってくることになります。
また、同じように数字を違うセルに入力してしまい、最後に数を数えたときに「1回足りない…」となってさらに記入してしまうことも考えられます。
そうすると「規程回数の出費+他のセルに誤ってひとつ」となり、こちらも結果を変えてしまう要因になります。
AFP認定研修におけるキャッシュフロー表の作成では、基本的に数字を入れ替えるのは「出費」の部分になります。そこでこのようなミスがひとつでもあった場合、キャッシュフローの最終赤字は改善できず、合格点をもらうことができなくなってしまいます。
どこをミスしているのか?まずは印刷して確認を
では、上記のようなミスを排除し、提出可能なキャッシュフロー表を完成させるためには何をするべきなのでしょうか?
これについてはただひとつ、「キャッシュフロー表だけを印刷して間違いのある箇所を確認する」という方法をとるべきでしょう。
なぜならば、PCの画面上では定規で線を引くことや、マーカーでチェックを入れたりして実際に確認することは困難であるからです。
エクセルであればセルに色をつけたり、太字にしたりといったことをすれば良いのでは?とも思うかもしれませんが、経験上、それで数字の入れ間違いが発見されることは稀であり、最終的に印刷して確認した際に間違いに気がつくことが多いです。
ですので、「どこか間違えていそうだがそれが見つからない…」という場合には確実に印刷して確認をするべきです。
そこで実際に入力すべき数字の回数や、記入欄が合っているかなど、ひとつひとつ丁寧に確認していくとよいでしょう。
また、ぱっと見黒字になっていて、一切の問題がないように見えたとしても印刷しての確認は絶対にすべきです。数字や記入数が合っていたとしても、行を取り違えて記入していたのであっては大幅に減点されてしまう可能性があるためです。
キャッシュフロー表をしっかり確認し、ミスなどを修正した後、提出の為に全部のページを改めて印刷するようにしましょう。これでAFP認定研修について自分の方でやるべきことはあとひとつ、「書留で郵送する」ということだけになります。
まとめ
今回はAFP認定研修の提案書、その中でも特に「キャッシュフロー表の数字が合わない場合」について記載してきました。
キャッシュフロー表の作成では、研修で使用しているテキストや講義動画などの指示に従って作成していけば間違いなく黒字転換ができるようになっているはずです。
これが赤字が残ったままになってしまうということは、どこかに重大なミスが隠れている可能性が非常に高いと考えられます。
そして、ミスをとして生じ易いのはやはり「数字の入れ間違い」になってくるはずですので、そのような場合には一旦キャッシュフロー表のみを印刷し、どこを間違えているのか明らかにして修正していくことをお勧めします。
ここを乗り切ればあとは提出して結果を待つのみとなりますので、最後と思って気を抜かず、確実に合格点を貰える提案書を作成していきましょう。