2021年12月1日、本日は宅建試験(10月実施分)の合格発表があったそうで、Twitterなどもかなり盛り上がっている様子でした。
関連:宅建試験(2021年10月)はいかがでしたでしょうか?
そして今回の合格ラインは…
50点中34点(登録講習終了者は29/45)
とのことで、ここ最近と比較するとかなり低くなっている印象です。また、合格率も全体で17.9%と、こちらも少し高めのような、そんな感じです。
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受験者数だけでなく、合格者数も本当に多い宅建試験
で、今回(2021年10月)の宅建試験の結果についての詳しい情報は以下↓
参考:不動産適正取引推進機構HP「令和3年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)結果の概要」
これによると、合格者数は全部で37,579人と、やはり他の資格試験と比較してもかなりの人数です。資格試験の種類によっては「宅建の合格者数>〇〇試験の受験者数」などというものも多いように思えます。
この大人気の宅建試験は、毎年の受験者が20万人を超えるモンスター試験ですから、これぐらいの数の合格者が居るのが常なのですが、毎年毎年、一体どこへそんな人数が吸収され、翌年には新たにその人数の需要が出てくるのでしょうか?
いくら元々不動産業界に関与していて、その中で宅建の取得を目指して勉強している方が多いとはいえ、この人数は…まあ、試験だけ受けた無関係の人間にはわからない、業界内部の事情があるのでしょうが…
宅建は人気資格ゆえ情報もかなり多く、有名な講座や書籍はかなり良質なはず
ということでこの宅建試験、毎年受験者も、そしてその分合格者も凄まじく多い(合格率はかなり低めですが)ことから、大手の予備校などもかなり注目している資格試験であることは、もう誰の目から見ても間違いないといえるでしょう。
そうなってくると、予備校にしてみればその巨大な需要を少しでも多く自社に取り込むべく、受講者がより高い確率で合格してくれるような、練りに練った高品質な試験対策講座を用意してくれるはずです。
もちろん市販の宅建試験対策書籍でも、数多のテキスト・問題集・過去問集の中からふと手に取って、そしてその内容を理解し、テキストを購入した受験者の方には「問題集もこのシリーズを」と思わせるようなものを用意する必要に迫られているでしょう。
またはその逆で、「ちょっとテキストの方も」と思わせるような、非常にわかり易い説明の付されている問題集や過去問集なども、全体の売上に貢献させるために用意しなくてはなりません。
これらによって、宅建試験対策の講座、市販の書籍等については、お互いにその良さを競争する感じで、より良いものを出してシェアを奪い合う感じで成長していると思われるため、どう考えてもハイレベルな、良質のものが生き残り、有名になっているのではないかと感じます。
昔から使われている有名な大手予備校の講座や個人の名前が出ているような講座、そして毎年新しいものが出版されている、良く名前を見る問題集などがそれに該当するはずです。
今年はあと一歩及ばなかったが来年、或いは来年から宅建を、と考えている受験者の方は、この辺りを念頭に、「これは良く見る名前のテキストだな」とか、「この先生の講座は有名だよな」というようなものを中心に、限られた時間を費やす、そして合否が懸かってくる教材を選んでみてはどうでしょうか。
やはり自分のスタイルに見合った試験勉強が
で、これは以前にもそう思い、書いていたことがあるような気がしますが、やはり相対評価の宅建試験においては、専門家であるプロの講師の指導を受ける、つまり講座を受講して勉強する受験者の方の方が有利だと思います。
しかし「そんな時間などない」という受験者の方が多い、というかむしろ大半なのではないかという感じでして、そういった場合にはやはり、時間を掛けてでも、地道に独学合格を目指していくしかありません。
僕も独学で勉強していたタイプの受験者でしたが、幸いにも良いテキスト、過去問集に恵まれ、また、そこで取った勉強方法がライフスタイルにもマッチしたことから、比較的短い期間で合格を勝ち取ることが出来ました。
もちろん「運」によって、そうはならなかった、イマイチな、自分に合っていないテキスト等にしか辿り着かず、合格間でにかなり時間・期間を要してしまっている受験者の方も多いかと思います。
ですがそこで無理をして、「来年こそは宅建に合格したい、だから試験対策講座を受けるぞ(ただしそんな時間はない)」としてしまっても、せっかく高額の支払いをしてまで受講したそれを半分も消化できずに…などという事態に陥りかねません。
場合によってはそれが「もう諦めよう」のトリガーとなってしまう可能性さえありますので、「無理をしてでも」というのは場合によっては控えた方が良いのではないか、あくまで素人個人の主観ですがそう思います。
宅建の勉強に充てるような時間もあまりなく、独学だと場合によっては数年の時間を要してしまうようなこともあるこの試験ですが、それでもやはり自分のスタイルに合った、無理のない勉強方法をチョイスすることが、一見遠回りに見えて実は近道になるのかも知れません…
独学なら良いテキストと問題集を
最後に、もし独学で宅建試験の合格に向けた勉強をしていくというのであれば、どうしても「最良の」テキストや問題集等を用意し、それを元に勉強を進めていく必要があります。
先程も少し触れたように、宅建試験に関しては人気も高く、それゆえ情報量が多く、そしてその分講座も市販テキストも、競争の結果としてかなり良質なものばかりが生き残っている状態のはずです。
それでも市販テキスト等の種類は非常に多く、もちろんそれら全部に目を通し、お気に入りを探し出すというのはかなり骨の折れる作業ですし、時間の無駄な気がしなくもありません。
となると、どうしてもネットで得る情報やAmazonなどで見る書籍自体の口コミ、その他合格者等からの情報を参考にしてテキスト選びをしていくことになるのではないでしょうか。
ちなみに僕もかなり前に記事として書いたものがありました、もう古い記事につき誰も見てはいないでしょうが↓
そしてここが宅建試験の入り口であり、最初は気軽に選んでいこうとなりそうなところですが、どうもここが、この最初の段階が、最終的な合否に深く関わってくるのではないかと思います。
最初のテキスト選びを失敗すれば、その後どう頑張っても力を付けることが出来ない、無理矢理に暗記しても、どうしても合格ラインを越えていくことができないなどの状況に陥りかねません。
ですのでここを慎重に、ある程度情報を集めたうえで「良いかも」と思ったものを、実際に書店に出向いて確認(図説がわかり易いか、文字の大きさは適切か、ページ内に情報が詰め込まれすぎていないかなど)して、本当に「これだ」と思ったものを購入する感じにしてみてはいかがでしょうか。
また、もしかしたらですが、今まで信じて使っていたテキストが実は自分には…ということも考えられます。もし今年の試験が芳しくなかったという受験者の方は、このタイミングでもう一度、テキストその他の書籍等の見直しなどしてみてはどうかと思います…