宅建試験 独学での一発合格に使用したテキストと問題集

2018年の宅建試験、過去類を見ないほど”簡単”とされ、合格基準点が「37点」となったこの試験ですが、初受験で個人的にはすごく難しいと感じたものの、見事一発で合格を勝ち取ることができました。

もちろん、FP2級を先に取得していたことがかなり有利に働いたはずですが、それでも8月の税理士試験終了後からの短い期間で、しかも独学で合格できた、ということは、「使っていたテキストや問題集が優秀なものであった」という要因もあるはずです。

しかも、今回の宅建試験で使用したテキスト・問題集は「各1冊」であり、「同じシリーズのもの」ですので、それらは合格に必要な内容がしっかりまとめられ、効率の良い試験対策に資するものであったことは間違いありません。

そこで今回は、僕が実際に使用し、宅建試験の独学一発合格に貢献したテキストと問題集について、それぞれを改めて紹介していきます。

なお、どちらも「先にFP2級までの試験に合格していること」を前提として購入したものです。宅建のみ受験するという場合にはちょっと合わないかもしれませんが、前回の記事でFP2級までの先取得の有効性について触れていますので、そちらも参照していただき、余裕があれば試していただきたいと考えています。

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まずテキストは「専用のもの」を選択

宅建試験の試験対策をするにあたり、その開始のかなり前から「使用すべきテキスト」については考えており、書店で見つけた「FPの資格取得者」向けのものを購入してありました。

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宅建を受験します FP2級との違いや合格率、テキストの感想など
前回の試験でFP2級に合格したため、この後は宅建の試験を受験すべく対策を進めて行こうと思います。 ※気になっている資格(宅建含む)に...

その後、これを使用し始めたのは8月の前半、税理士試験の受験が終了した後と、かなりの期間放置することになってしまいました。しかし、そこからのおよそ2ヶ月強の期間で宅建試験の合格に必要な知識が得られことを考えると、かなり優秀なテキストであったことは間違いありません。

テキストの概要

このテキストはFP技能検定の試験実施団体でもある「きんざい」から出版されているもので、タイトルは「FP・金融機関職員のための宅建合格テキスト」(※新年度版は来年の1月ごろ出るのではないかと予想します)つまりFP以外にも銀行などの職員についても対象としたものなんですね。

そして、このテキストでは民法の規定や判例などについての論点が中心の「権利関係」と宅地建物取引業に関する規制を扱う「宅建業法」を中心に取り上げており、その2つの範囲に関しては他に比べてかなりページ数を割いて取り上げられていました。

つまり、先にFP2級まで取得してある、または金融機関の職員であることを前提に、それでもなお「知らない」部分について大きく取り上げることにより、それらの範囲に関してより重点的に試験対策を行うことができるかたちになっているようです。

もちろん、それらの範囲については宅建試験の本試験でも出題問題数がかなり多いことから、その結果として取り扱う内容が増えていることも考えられます。

しかし、本試験での出題数が「14問」である「権利関係」の方が、同じく「20問」である「宅建業法」の範囲よりも取り扱いページ数が多いことから、やはりFP 2級や、金融機関で得られる知識”以外の”部分が多くなっている範囲を重点的に解説しているということが言えそうです。

わかり辛い部分の丁寧な解説

そして、その最も大きく扱われている「権利関係」の範囲、ここについては「民法」を中心としたものになっていますから、僕のようにこれまで法学を全く勉強してこなかった受験者にとっては、かなり厄介なものとなっているはずです。

このテキストでは、そのややこしい「民法の規定」などについて図を使った丁寧な解説で初心者にもわかり易い、その契約や取引の状態の理解を助けるようなかたちで取り上げており、文章だけではなかなかわからないようなことをある程度噛み砕いて教えてくれるというのが印象的でした。

もちろん、ほとんどの論点についてFP2級と重複している「都市計画法」や「建築基準法」などの論点についてもしっかりと図表を使った解説がされており、全体を通して「わかりにくい、理解ができない」ものを徹底的に排除していくような構成になっていました。

当然、本試験で対応できない問題もあったが…

「FP・金融機関職員のための宅建合格テキスト」では、上述のように宅建試験に出題される論点のうち、FPの試験範囲と重複しないものについて大きく取り上げ、また、わかり辛い論点については図表を使った丁寧な解説がされています。

とはいえ、実際に宅建の本試験を受験してみるとやはり「これは全く知らない…」というような設問があったりもしました。つまりは結構テキストを読み込んでいたにもかかわらず、載っていない、または扱いが小さく見落とした事項に関する出題があったということになります。

しかし、もともと合格率が15%程度となっており、それに合わせて試験ごとに合格基準点が変わってくる宅建試験、そのような「ちょっとこれは…」という問題については、他の受験者の方も失点している可能性が高いと考えます。

そうなってくると、その難問の分全体の得点は下がってくるわけで、それも踏まえて「上位15%」に入ることができさえすれば、どの問題ができた/できなかったに関わらず合格することができます。

よって、そのようなテキストにない、または扱いの小さい論点について細かく押さえるよりも、「重要」として扱われているものをきっちり押さえ、確実に合格圏内に「入賞」できるようにしていくことが重要なんじゃないかと思います。

このことを考えると、多少は「テキストにない問題が出題される」可能性はあるものの、合格基準点に到達するために十分な知識を得ることができるこのテキストは、やはり優秀なものであったと考えても良いような気がします。

問題集はテキストと同じシリーズのものを購入

次に、今回の宅建試験で使用した「試験対策問題集」についてです。こちらもテキストと同様、購入後から本試験までの全期間を通じて1冊のみを用いて勉強を進めました。

購入したのは先程のテキストと同じシリーズである「FP・金融機関職員のための宅建合格問題集(きんざい)」です。

宅建の試験対策問題集を購入、解説もしっかりしていて良い感じ!
8月の間、駆け足で宅建試験のテキストを一周させてしまいました。それぞれの論点についてはそれほど深く読み込んだわけでもないため、かなり曖昧な...

これまで、資格試験対策ではテキスト・問題集・過去問集について、バラバラのシリーズ、出版社のものを使用することが多かったのですが、今回、宅建試験を受験するにあたり、テキストと問題集の「統一」を図ってみました。

テキストとセットで使い易い

今回の宅建試験では、テキストと同じシリーズの問題週を購入したことでその章立てなどが同じになり、間違えた問題や解説を読んでもわからない問題について、テキストに戻って確認しなおすことが容易でした。

また、各問題ごとにその内容についてテキストのどこに行けば確認できるのか、ということが記載されているため、そのひとつのことについてのみ確認しなおす場合でも、迷うことなくその記載箇所にたどり着くことができます。

「テキスト⇔問題集」の行き来をすることにより、本試験で重要な、出題頻度の高い論点に関してしっかり記憶に定着させることができるはずです。それを行ううえで、今回のように「問題集とテキストを同じシリーズにした」ことはかなり効率が良かったのではないかと思います。

丁寧な解説と重要事項の確認ができる

この問題集(FP・金融機関職員のための宅建合格問題集)の具体的な内容や特徴は(ざっくりですが)以下のようになっています↓

  • 重要な過去問を本試験と同じ形式で収録している
  • 問題の各選択肢ごとに解説がついている
  • ところどころに「ヒント」として重要な事項を解説している

このうち、問題の選択肢ごとについてくる解説は、ものによっては結構さらっとしたものであったり、「正しい」とか一言で終わったりしていましたが、そういったものは基本的な内容の選択肢についての解説時であり、重要そうな箇所についてはかなり丁寧な説明がされていました。

さらに、ところどころにある空きスペースに「ヒント」として、テキストにもあった重要な事項が図表を使って記載されており、「そういえばこれを覚えなくては…」ということを思い起こさせてくれます。

また、重要事項についての「ヒント」があることによって、それが宅建試験に合格するために不可欠な知識であることを改めて認識させてくれます。

試験対策も後半になってくると、どちらかといえばテキストの内容を確認するよりも、問題を実際に解いてみて知識の確認をするという勉強が多くなってくるように思えます。

しかし、そんな中で「最重要クラスでありながら、意外と覚え切れていない論点」の存在を改めて教えてくれることになりますので、この「ヒント」の機能はかなり役に立ったのではないかと思っています。

本試験と同様の形式だから本番の練習にもなる

僕は今回が初めての宅建試験になったわけですが、ということはつまり今まで一度も本試験の問題を解いたことがないというような状態で、「マークシート形式である」事以外に特に情報がないまま試験対策をしていました。

しかし、「FP・金融機関職員のための宅建合格問題集」は本試験の問題のうち重要なものを抜粋して、それを試験と変わらない形式で収録したものですから、当該問題集を使っていくことで、自然と本試験の問題の出題の仕方などもわかっていくことになりました。

正直、あまり勉強に充てる時間がない状況でスキマ時間を利用して問題集をやろうと思った場合には「一問一答形式」の問題集を使った方が効率は良くなるのかもしれません。

ただ、そうなると本試験の問題形式に慣れるために別途過去問集を購入したり、ネット上で公開されている過去問を実際に解いていくということが必要になってくるはずです。

それが、今回使用した問題集では「本試験と同じ」つまりこれ1冊で問題集としての機能と、過去問集または公開されている試験問題としての機能を備えていることになります。

この問題集によって、宅建試験では「正しい/誤り」を単純に選択する問題以外にも「どれとどれか?」みたいな複数選択する問題、さらには「いくつあるか?」みたいな個数を選択する問題があることを知りました。

今回(2018年)の試験ではそれらの問題が少なかったことが合格基準点の上昇につながったという意見もあるようですが、それでもやはり一定数の出題がありましたので、そういった問題の存在を早めに知っておくことができてよかったと思います。

宅建試験はこの2冊で何とかなる

以上、今回紹介した2冊の参考書籍を使って2018年の宅建試験に独学で一発合格することができました

今年の1月の試験で宅建に関連するといわれるFP2級の資格を取得していましたが、それを除いてはこの試験に関する情報や予備知識が皆無の状態からのスタートでしたが、結構な短期間で合格を勝ち取ることができました。

なぜ合格できたのか?の理由は様々だと思いますが、ひとつの要因として「テキスト・問題集が当たりだった」というものが挙げられるはずです。これらの選択を誤っていたら到底合格基準点を超えることはできなかったでしょう。

今回紹介した2冊は、既にFP2級の資格を取得している、または金融機関に勤めている受験者に向けたものであり、テキスト・問題集共通の導入部分にも記載がありましたが、一般的な「不動産会社に勤めている受験者向け」のものとは異なります。

しかし、条件が合っている、即ち「FPまたは金融機関職員」という立場の受験者であれば、この2冊のみによって十分に合格ラインに到達できるということがわかりました。

僕の場合は8月からの試験対策でしたから、もう少し期間が確保できるという場合には、もっと詳細な部分、扱いの小さい部分までしっかり押さえることができるはずですから、尚更合格の可能性は高まることでしょう。

今回は僕の実体験に基づき、宅建試験の試験対策テキストとして「FP・金融機関職員のための宅建合格テキスト」をそして問題集として「FP・金融機関職員のための宅建合格問題集」(共に「きんざい」からの出版)をそれぞれお勧めします。

僕以外にも宅建試験に合格した受験者の方が自身の使用したテキストを紹介している記事があると思いますし、これから受験しようと考えている方はそれらも参照するでしょう。

その中で、今回紹介したテキスト・問題集も候補に入れて、参考書籍の選択をしていただければ、と思います。

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