平成最後の試験で無事、宅建試験に合格することができました。この先、「宅地建物取引士」の資格を取得するまでにはまだまだやることがありますが、とりあえずは「宅建試験の合格」という最大の難関をクリアできて良かったと思います。
さて、僕の場合宅建試験に合格するまでに要した勉強の期間は、およそ2ヶ月と10日ちょいぐらいでした。正直言ってこの短期間ではちょっと無理かな…とも思っていましたが、何とか合格に漕ぎ着けることができました。
なぜ合格できたのか?もちろん「テキスト・問題集が当たりだった」とか「たまたま効率の良い勉強方法にめぐり合えた」とかも理由としてはあると思います。しかし、最も大きな要因は「先にFP2級を取っておいたこと」にあるのではないかと考えています。
これについては前回、宅建の合格を報告した記事でも触れていましたが、僕の勝手な予想ではFP2級資格を先に取っておいたことにより、宅建の合格までに要する勉強時間が”半分かそれ以上”カットできたのではないかと思います。
そこで今回は、来年以降に宅建の試験を受験しようと考えている場合に、それまでにFP2級の資格を取っておくべきである理由などについて記載していこうと思います。
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宅建とFP2級は重複する範囲が多い
まず、宅建の試験対策を始めた段階から意識していたことではありますが、何といっても宅建試験とFP技能検定、この2つの資格試験には「約6割」とも言われる「試験範囲の重複」があります。
このことにより、同時学習とは言わないまでも「どちらかを取得後、次は何を勉強しよう?」と考えた場合に、残った方の資格を狙っていくと効率よく取得できる、という感じです。いわゆる「関連資格」というやつですね。
で、僕の場合には先にFP2級の資格を取得していたため、次は宅建を受験しようということになったわけですが、不動産関係の会社に勤めている方などはこの逆の流れ、つまり「宅建⇒FP」という取得の順番になっていることも多いんじゃないでしょうか?
しかし、そのような特殊な場合を除きいて「何か資格を取りたい」「複数の資格を組み合わせて役立てたい」と考えている場合であって、宅建とFPを受験しようということになったのであれば、どちらかといえば先にFP2級まで取得してから、その次に宅建を受験する方が効率がよくなるのではないかと考えています。
なぜそう考えたのか?その理由について以下でいろいろとまとめていこうと思います。
宅建試験は年1回、FPは3回試験がある
宅建の受験より前にFP2級まで取得しておくべきであることの理由として、まずは「試験の実施回数」が挙げられます。
これは特に試験の難易度や内容がどうこうということではありませんが、やはり「試験の回数が多い=それだけ取得のチャンスが増える」ということになりますから、最終目標を「宅建試験の合格」に置き、その課程で関連するFP2級の資格を取得していくべきだと思います。
先にFPの資格を取っておくことにより、「関連する資格の試験に合格した」ということで自信がつき、その後の試験対策のモチベーション維持にも効果があるかと思います。
また、FP技能検定は毎年1月・5月・9月に実施されますから、このうち1月または5月の試験で2級に合格することができれば、その直後に宅建試験に向けた勉強を始めることにより、”ちょうど良い”試験対策期間が得られるのではないでしょうか?
例えば、5月試験でFP2級を受験した場合、本試験はおそらく5月の最終日曜日になるはずですから、その後6月~9月、そして10月の第3日曜日までの期間を使って宅建試験の勉強をしていけばよいわけです。
これなら4ヶ月以上の試験対策期間を確保することができ、さらにはFP2級の試験対策で得た「フレッシュな知識」をそのまま宅建試験対策に流用することができるため、かなり効率よく合格に向かっていけるのではないかと思います。
試験問題のレベルはFP2級の方が低いはず
次にFP2級の試験は宅建試験に比べて、同じ範囲というか、重複している論点について出題される場合に、その問題の難易度が少し低いはずであるということが挙げられます。
もちろん、FP技能検定であっても複雑で難しい、ほとんどの方が失点してしまうような問題が出題される可能性も十分にあります。しかしながら、そのような出題がされる可能性は宅建試験に比べて低く、どちらかといえば平易な、基本的な知識を問う問題が多くなっているはずです。
これはFP技能検定自体が、宅建試験でも出題される「不動産」「税金」「相続・贈与」以外にも、幅広い分野の内容についての知識を確認するものであり、それぞれの範囲については基本的な内容を確認する「広く・浅く」タイプの試験であるからでしょう。
また、合格率をみても、基本的に宅建試験のほうが”狭き門”となっていることから、合格難易度としてはやはり宅建の方が高く、そこからも両者のレベルの違いが見受けられます。
上記のような理由から、やはり「どちらを先に取得するべきか?」ということを考えた場合には、「FP2級から」ということになってくるでしょう。
普通に考えて、難しい試験から先に受験して、その後簡単な試験を受験するという流れよりも、その逆、つまり簡単な試験から受験した方がより効率よく合格できるはずです。
そして、”簡単な方”の試験であるFP2級を取得した後は、その一部の範囲についての「更なるレベルアップ」というかたちで宅建の試験対策を進めていくことになりますから、まっさらな状態から難易度の高い宅建の勉強をしていくよりも、かなり気楽に試験対策を進めていくことができるのではないでしょうか?
やはり先にFP2級⇒次いで宅建というのが理想ではないか
上記のような理由から、宅建とFP2級、そのどちらも取得しておきたい、という場合には、まずFP2級までの資格を取り、その後宅建試験の合格に向けて勉強を進めていくという方法を取るべきであると主張します。
また、「宅建試験だけ取りたい」という場合にも、時間に余裕があるのであればその前にFP技能検定を受検しておくことにより、スムーズに宅建の内容を頭に入れていくことができるようになるはずです。
さらに「FPだけ…」という場合であっても、その後のスキルアップの為に宅建を受験していくことに意味があるのではないかと思います。僕の場合もそうでしたが、「不動産」のみならず、関連する他の分野についてもかなり細かい知識を得ることができます。
ただ、一つ注意しておくべきことは、「宅建試験の権利関係の範囲はFPとの関連が薄い部分が多く、かつ厄介である」ということです。このあたりの認識が甘かったせいで、試験対策の時間が足りず、かなり苦労させられる結果になってしまいました…
そのような失態にもかかわらず、比較的難しいといわれる宅建試験に2ヵ月半程度の勉強時間で、しかも独学で合格することができたわけですから、やはり「先にFPに手をつけた」ことの効果はかなり発揮されていたのだろうと思います。
もし、今後宅建試験の受験予定があるのであれば、時間に余裕がある場合に限りますが、FP2級までの資格を先に取得しておいてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は宅建試験に合格するために、先にFP2級の資格を取っておくと良いかもという内容でした。
僕の場合、先にFP2級の試験に合格していたところから、「関連する資格」として宅建試験を受験することに決めたのですが、その逆、つまり宅建を取りたいと思っている場合に、その手前に「FP2級の取得」を挟むと、効率的に2つの資格を手にすることができるんじゃないかと考えています。
また、今回の結果で関連資格を持っていれば多少難易度の高い試験であってもかなりの勉強時間をカットできる、ということが判明したのはかなりの収穫です。
そして、これから先は宅建とFPの両方、またはどちらか一方に関連する資格をあさっていこうと考えています。もし、今後の資格試験でこれらの試験に合格していたことが有利な結果を生じさせるようなことがありましたら、また関連付けて記事にしていこうと思います。