FP2級・3級 実技試験「資産設計提案業務」の頻出問題

FP2級の実技試験では、2つの試験団体、5種類ある試験のうちから任意に一つを選択して受験することになります。

今回はそのうち、日本FP協会で実施されている「資産設計提案業務」の試験について過去の試験で頻出となっている論点について調べてみました。

下記の頻出問題について、問題集や過去問集などを参考に確認し、本試験で数字や問題文を変えて出題された際にも確実に対応できるようにしておきましょう。

※今回取り上げたもの以外にも毎回のように出題される問題はたくさんあります。気がついたら追記するかもしれません。

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Contents

6つの係数を用いた問題やキャッシュフロー表の問題

FP技能検定では、ライフプランニングに関係する6つの係数を用いて、積立や取崩の計算をさせる問題が出題されることがあります。そのような形式の問題が出題された場合、それぞれの係数で使用するべき数字については問題文中で「資料」などとして与えられることとなります。

なので、「6つの係数のうちどれを使うのが正解なのか?」ということをしっかり判断できるようにしておくことが重要です。

また、「個人キャッシュフロー表」の一部(大体3ヶ所)が穴埋めになっており、そこに当てはまる数字を選ぶ問題もかなりの割合で出題される傾向にあります。

このタイプの問題では、「時間の経過とともに1%とか2%ずつ変動していく数字」つまり「給与収入」などなんですが、これにパーセンテージを掛け忘れないようにしなくてはなりません。

保険の給付金額に関する問題

次に「リスクマネジメント」の分野に関してです。

FP2級・3級の試験では、「個人の保険契約書類」を資料として掲載し、そこから様々なパターンで受け取ることができる保険金額を計算させる問題が出題されます。

この問題に関しては「入院日額○○円」などをしっかり日数分掛けることや「どのような病気で入院しているのか?」など、資料をしっかり読み、給付を受けられる金額を加算し忘れたりしないように注意が必要です。

なお、FP2級の場合には自分で計算して給付金額を導き出すことになる可能性もありますので、解答欄に記入する前に何度か検算しておく必要がありそうです(ちなみに僕は一つ足し算を間違えて失点しました…)。

新聞記事の一部や四季報から株式について解答させる問題

FP2級・3級の「金融資産運用」からは、「新聞記事の一部を問題中に掲載し、そこから一株あたりの利益などを解答させる問題」が頻繁に出題されています。

この問題に関しては実際の新聞記事・会社四季報を使用しているようで、誰もが名前を知っている有名企業について問われるようになっているみたいです。

しかし、かなり厄介なことに会社四季報の場合には字が非常に小さく、また情報量も多いため問われている数字に関係する情報がどこにあるのかを必死に探す必要があります。

これについては隅から隅まで必死になって読んでいく必要がありますが、四季報の場合には形式が決まっており、株価関係や一株あたり利益などの情報は「左または左下」から得ることができます。

ゆえに、普通の縦書き文章のように右から読むのではなく、左側を重点的に見ていくことで解答時間の短縮が望めそうです。

家計図から法定相続分などを計算する問題

「相続・事業承継」の範囲で頻出となっている問題形式の一つに、「家計図などを見て一人一人の法定相続分などを解答する問題」があります。

正直、このタイプの問題が来た場合にはどのような場合にどの割合の法定相続分になるのか?とか、代襲相続などの規程がわかっていれば確実に得点できます。

法定相続分の規定については「数字を覚える」必要がありますので少し大変かもしれませんが、配偶者の相続分を中心に暗記していくとかなり楽になるかと思います。

FP2級と3級は出題範囲が同じだが難易度は上がる、しかし独学での合格は十分可能

最後に、ここまで頻出の問題としてFP2級とFP3級を同様に扱ってきましたが、FP2級と3級では出題される分野やその範囲が全く同じでありながら、その難易度には大きな差が存在します。

その難易度の差がどこから来るのか?については以下の記事で確認しています↓

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FP2級と3級の学科試験を比較、難易度の差はどこから来る?
5月27日のFP技能検定2級・3級を受験された方、お疲れ様でした。合格発表や結果通知の郵送はまだまだ先になりますが、自己採点や合否判定など...

試験の合格率の推移などを見てもわかるように、この難易度の差は相当程度に大きなものです。しかし、過去試験での頻出問題を押さえ、さらには時事的な問題にも対応できる実力を身につけているのであれば、たとえ独学であってもFP2級までの試験は十分に合格することが可能であることは疑いの余地がありません。

まとめ

ここをご覧になっている受験者の方はFP2級・3級の試験に独学で合格しようと試みている方が多いのかと思います。

このブログでも再三主張しているとおり、FP2級の試験は独学での試験対策でも十分に合格することが可能です。

※関連記事

FP2級に独学で合格する方法

これから独学でFP3級から受験しようと考えている方へ

本試験での頻出問題を確実に押さえることによって、合格ラインへの到達はぐっと近まります。ここに述べた問題以外にも、FP2級及びFP3級の「資産設計提案業務」の試験で何度も出題されている問題はあるはずです。

そのあたりについてよく調べ、確実に対応できるようになることが合格への近道と言えるのではないでしょうか。

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