FP2級 試験まで残り1ヶ月の今確認しておくべきこと

FP2級の試験まで残り1ヶ月程度となっています。この試験は独学でも十分に合格が狙えるものであることから、次の試験でも多くの独学受験者が学科試験、実技試験ともに合格するのではないでしょうか。

このブログではFP2級(ファイナンシャルプランナー2級)の試験に関して度々取り上げており、全く知識のない状態からFP3級経由で独学合格するためのものや、合格までに要する勉強時間実技試験の配点に関する推察など、様々な記事があります。

その中にはFP2級の受験申請まで、さらにその後本試験までの間に確認しておくべきことについて触れた記事もありました↓

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FP2級・FP3級の受験申込前に確認しておくべきこと
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FP2級・3級技能検定の試験当日までに確認しておくべきこと
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そして今回は、FP2級の本試験まで「残り1ヶ月」となったタイミングで、”今”改めて確認しておくべきこと、最後の1ヶ月でやっておくべきことを、「試験対策の内容ベース」で見ていくことにします。

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Contents

6つの範囲で苦手なものを重点的に勉強

まず、独学で受験しようと考えている受験者の方は、この時期であればすでにテキストや問題集などを何度か確認し、おおよそどのような論点から、どのような問題が出題されるのかということを把握しているかと思います。

そして、FP2級の本試験で出題される6つの範囲のなかで、やはり「ここはどうしても覚えにくい」とか「問題集でも間違えたり、わからなかったりするところが多い」という範囲が存在しているはずです。

僕がFP2級(3級も)を受験したときには「リスクマネジメント」、つまり保険関係の範囲が最も覚えづらく、3級の学科試験でも失点が目立ち、2級の試験対策でもかなり苦労させられた記憶があります。

もちろん、苦手な範囲などなく、問題集や過去問等でも全部均等に得点ができ、このまま行けば合格ライン突破は固いだろう、という才能に恵まれた受験者の方はそれで良いでしょうが、多くの方は1つや2つ、苦労する範囲があるものかと思います。

また、あらかじめ苦手な範囲がわかっており、実技試験の選択の際にその範囲を外せる課目を選択したとしても、実技試験よりも難易度が高い傾向にある学科試験では6つ全てからの出題になりますから、放置した場合には「完全合格」できずに「片落ち」になってしまうことも考えられます。

そういった事態を避けるため、さらにはより確実に合格ラインを超えていくために、少しでも「苦手」と感じる範囲がある場合には、このタイミングから重点的に勉強するよう意識していくべきではないでしょうか?

もし、「苦手な範囲が見つからない」という場合であっても、問題集の正解できた/間違えた問題の比率を各範囲ごとに集計してみることで発見できる可能性もありますので、一度確認してみるとよいかもしれません。

そして、苦手な範囲がある、または新たに見つかった場合には、本試験までの残り1ヶ月間、一度テキストに戻って最初から復習しておくべきでしょう。僕もそうでしたが、その範囲に関する「根本的な知識」が抜けている可能性があります。

また、「何度繰り返しても覚えられない」という場合には、最悪本番直前に詰め込んでしまうという方法もありますが、できることなら残り1ヶ月の間で平均的に勉強を進め、本試験当日には他の範囲と比べても見劣りしない出来栄えにしておくべきでしょう。

重要な計算式は覚えているか?

FP2級の試験は、結構な数の「計算式」を覚える必要があり、本試験でもそれを使って解答すべき問題がいくつも出題されることになります。なかには毎回のように出題されている計算式もあります。

で、そのような計算式について、苦手な範囲と同様に「どうしても覚えられないもの」がある、という場合が多いかと思います。

そのようなものを放置していた場合、範囲丸ごと苦手な場合とまではいかないかもしれませんが、本試験の学科試験でも実技試験でも、それなりの失点をしてしまうことは明白です。

ゆえに、FP2級の本試験当日までの約1ヶ月間、覚えておくべき重要な計算式を”ひとつも欠くことなく”知識としてインプットし、さらに実際の問題でそれを使って解答を導き出せるようにしておく必要があります。

なお、FP2級の試験(学科・実技)で必要な計算式について、別の記事でまとめてありますのでそちらも参照してください↓

saikennrimawari 100x100 - FP2級 試験まで残り1ヶ月の今確認しておくべきこと
FP試験対策 覚えておくべき計算式
この間購入した過去問集の導入部分を読んでいたんですが、 「実技試験の学習ポイント」のなかに、"重要計算式を覚える!"という項目がありました...
FP試験対策 覚えておくべき計算式②
前回の記事の続きです。 ※前回の記事は以下↓ FP試験対策 覚えておくべき計算式 FP2級の過去問集を購入したところ、「重要計算式...

ちなみに、ここまでの記述に関しては以前投稿した「FP2級(FP3級)の試験で不合格になってしまう原因」を考えた記事にも記載があった内容です。

もし、ここをご覧になっている受験者の方で「再チャレンジ」の方がいましたら、是非そちらと、再チャレンジに関する記事も併せてご覧になってください↓

FP 100x100 - FP2級 試験まで残り1ヶ月の今確認しておくべきこと
FP2級・FP3級の試験で不合格になってしまう原因とは?
FP2級・3級の9月試験を終えた受験者の皆さんは10月22日(2018年)の合格発表を待っているタイミングでしょうか?今回3級を受験された方...
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FP2級・FP3級 「落ちた…」からの再チャレンジで合格するために
FP2級・FP3級試験の申込締め切りが近づいています。これらの試験は「マークシート」または「記述であっても解答をメモできる程度」のものであり...

問題集の「間違えた問題」を何度もチェック

さて、ここまで「苦手な範囲」や「覚えられない計算式」について、約1ヵ月後の本試験当日までに完璧にしておくべきだということを主張してきましたが、それ以外でも「問題集で間違えてしまった論点」はいくつも存在するはずです。

そういった問題についてはこれから本試験までの1ヶ月間で何度も繰り返し、もはや「問題文の内容を暗記してしまう」ほどにまで覚えておいて損はないかと思います。

また、使用している問題集によっては間違えた問題にチェックを入れて再度解き直しをすることができるようになっているかと思います。そのような場合には最終的に「チェックした問題のみ」を何回も解きながら廻していくことでその論点についてより確かな”解答力”をつけることができるはずです。

FP2級の試験は、学科試験・実技試験ともに、過去の問題をちょっと変えたり、そのまま持ってきてしまっているような問題が多く見受けられます。

もちろん「時事的問題」など、試験範囲に関連する最新の情報を常に仕入れていないと解答できないような問題も存在しますが、やはり多くなってくるのは「過去にも出題された内容」になるのではないかと思います。

過去問集は当然として、試験対策問題集ではそういった「過去の出題」の中から、次回以降も出題される可能性の高い論点を抜粋して問題として収録しているはずです。

そのような問題を完璧にしておくことで、FP2級の試験で確実に合格するための「基礎的な力」をつけることが可能になるはずですので、間違えた問題を放置せず、「問題集にあるすべて」を本試験までに確実に押さえるべきでしょう。

資産設計提案業務であれば「第1問・6つの係数・保険証券」はカンペキに!

ここから先は、FP2級の実技試験において「資産設計提案業務(日本FP協会で実施)」を選択する場合に、絶対に抑えておくべきことを3つ、抜粋して紹介しておこうと思います。

なお、実技試験の選択で「きんざい」の4課目から選択した場合にも、これらは学科試験の出題範囲になっていますので、一応確認だけでもしておいた方が良いかと思います。

第1問~最初の問題~(学科試験も同様)

FP2級の実技試験「資産設計提案業務」では、まず「第1問」として、ファイナンシャルプランナーがやっていいことと他の関連資格との兼ね合いでやってはダメなことに関する設問が出題される傾向にあります。

また、FP協会・きんざいのどちらで受験した場合にも共通の問題となる「学科試験」でも、同様の問題が「第1問」として出題される傾向にあります。つまり資産設計提案業務を選択している場合には両方の「第1問」で使える知識ということになります。

この「最初に出題される問題」については、以前に専用の記事を投稿しています。詳しくはそちらを参照してください↓

FP2級、3級の学科試験 最初の問題を確実に得点するために 
FP技能検定(2級、3級ともに)の学科試験では、まず最初の問題として「FPがやっていい業務とやったらまずいこと」について問われる傾向にありま...

6つの係数

僕がFP2級(実際にはFP3級でしたが)の試験対策をしていたとき、最初に「これは覚え辛い…」と感じたのが、「ライフプランニングと資金計画」の範囲で必要となる「6つの係数」でした。

ここにいう「6つの係数」とは↓

  • 終価係数
  • 現価係数
  • 年金終価係数
  • 減責基金係数
  • 資本回収係数
  • 年金現価係数

という6種類の「係数」のことで、FP技能検定ではかなり重要度が高く、絶対に覚えておかなくてはならないものです。

しかし、見ればわかるようにこいつらは「名称からしてそっくり」であり、しかも名前を聞いただけでは何を示しているのかわからず、非常に覚えづらいものになっています。

こいつらについても、別の記事で実際に僕がやった覚え方などについて記載していますので、「どうしても覚えられない…」という場合にはそちらをご覧ください↓

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FP試験対策 混乱しがちな6つの係数
今日は自身がFP技能検定を受験した際、非常に混乱させられたライフプランニングと資金計画の範囲に登場する6つの係数について記載していきたいと...

保険証券の問題

最後に、FP2級の実技試験「資産設計提案業務」で出題されがちな、保険証券を利用した問題についてです。

この問題はここのところ毎回第10問か11問ぐらいのところで出題されており、「○○さんの加入している保険」で、「××の状態のときにいくらの保険金額を受け取ることができるのか?」というような形式で出題されます。

そして、受験者側はそこにある情報、つまり所与となっている保険証券にある情報をもとに保険金額がいくらになるのかを判定し、解答するという形式となっています。

この問題は、1問につき3つの解答欄が用意されているタイプの問題となっており、最初の問題は割りと単純、2問目、3問目がちょっと考えさせられる内容になっていることが多いようです。

それに対応するために、「リスクマネジメント」の範囲を勉強するうえで、各保険の内容ごと、どのような場合にいくらの保険金が支払われるか?ということを判断できるようになっていく必要があります。

FP2級の実技試験「資産設計提案業務」では、今後も動揺の問題が出題される可能性が高いはずですので、本試験までの残り1ヶ月、そのような問題に対応することができるように勉強を進めていくべきではないでしょうか?

まとめ

今回はFP2級の本試験まで「残り1ヶ月」という時期に、どのようなことをしていくべきか?何を確認するべきなのか?ということを、試験対策の内容ベースで確認してきました。

FP2級の試験は独学でも合格可能な難易度であり、しっかりと試験対策をしていけば確実に一発合格を勝ち取ることができるレベルのものです。最後まで気を抜かずに勉強する、ということが一番の攻略法なのかもしれません。

また、最後の最後、本試験当日には「無料のスマホアプリを使った最終確認」も功を奏する可能性があります。その他時事的な問題に対応する方法など、FP2級の試験に合格するために有効な方法はいろいろとあるかと思います。

次のFP技能検定で完全合格を目指している受験者の皆さんは、テキストの導入部分やネットなどの情報をもとに、いろいろな方法を試してみると良いのではないでしょうか?

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