2019年9月のFP技能検定まであと2週間ちょっとになってきました。今回の試験を受験するという方も、この次受験してみようかな…と思っている方も、今一度試験に関して必要な事項、知らないでいると不利になりそうなことを確認しておきましょう。
Contents
受験票に記載されている試験会場の確認
FP技能検定の受験票には、自分がどの試験会場で受験することになっているのかということと、その会場までの簡単なアクセスが記載されているかと思います。
しかし、全国にある受験会場の中には、かなりの規模の大学など、試験会場の敷地内に入ってから目的の建物までに結構な距離がある場所も存在します。
そのような会場では、一応案内の方や看板のようなものを設置して誘導を行っているかとは思いますが、それだけに頼らずに一度詳細な地図などを用いて会場を確認しておく方が無難かと思います。また、会場自体へのアクセスも今一度確認しておいた方がよいでしょう。
FP2級・3級の試験は、どちらも午前中から始まることになります。そうなると公共交通機関等を利用して会場に向かった場合、試験開始前よりもかなり早めに現地に着くことが困難な場合も多いはずです(自宅の場所にも寄りますが)。
そのような場合に、試験が実施される建物までなかなか辿り着かず、開始時刻が迫ってきてしまう可能性があります。
そのような「始める前からちょっと焦ってしまった…」という状況に追い込まれた場合、それだけでも結構疲れてしまいますし、試験開始直前に過去問などをチェックする時間がなくなってしまいます。
よって、試験会場および実際に試験が実施される建物を事前にしっかり確認しておき、当日迷ってしまわないようにしておくことが必要かと思います。
試験時間と形式についての確認
次に、FP2級とFP3級、それぞれの試験の形式と、その制限時間について確認しておきます。これについてはほとんどの受験者の方が既に確認済みであるかとは思います。
しかし特にFP3級を受験する場合など、軽い感じで受験の申請をし、特に細かいところまでは見ていない、という方も居られるかもしれません。そういった場合でも、念のため試験時間などについて確認しておくことをお勧めします。
(※途中で退室が不可になる時間帯などを確認しておくべきでしょう)
FP2級の試験形式と試験時間
まずはFP2級の試験形式とその制限時間を、学科試験・実技試験のそれぞれについて確認していきます。
学科試験
- 試験形式
⇒マークシート形式
⇒4択問題60問 - 試験時間
⇒120分 - 合格基準
⇒60点満点中36点以上の得点
実技試験
実技試験は日本FP協会ときんざいで形式が異なるため、さらに分けて記載します。
日本FP協会
- 試験形式
⇒記述式
⇒40問の出題 - 試験時間
⇒90分 - 合格基準
⇒100点満点中60点以上の得点
ちなみに、手元にあったFP2級の実技試験の問題冊子(資産設計提案業務2018年1月実施)を確認したところ、「試験開始後60分経過したら退室可、ただし試験終了10分前からは退室不可」となっていました。
FP3級の試験で配布された問題冊子にはそのような記載が無かったことから、制限時間の長い2級のみでの措置かと思われます。
きんざい
- 試験形式
⇒事例問題
⇒5題の出題 - 試験時間
⇒90分 - 合格基準
⇒50点満点中30点以上の得点
きんざいで受験した場合、事例形式の問題が5題出題されます。合格率に関してはきんざいの方がFP協会の実技試験よりもかなり低い傾向にありますが、これは受験者層の違いによるもののようです。実際には試験問題の難易度はきんざい・FP協会ともそこまで違いはないように思えます。
FP3級の試験形式と試験時間
次は、FP3級の試験形式と時間です。制限時間以外にも先程のFP2級とは若干形式が異なっているので注意しましょう。
学科試験
- 試験形式
⇒マークシート形式
⇒○×問題30問・3択問題30問 - 試験時間
⇒120分 - 合格基準
⇒60点満点中36点以上の得点
学課試験については、FP3級でも2級と同様にFP協会・きんざいとも同一の試験になります。
実技試験
学科試験がどちらの試験実施機関で受験しても同一の試験である一方、FP2級と同じく実技試験に関してはその実施機関ごとに内容が異なります。こちらもそれぞれ確認しておきましょう。
日本FP協会(3級)
- 試験形式
⇒マークシート形式
⇒3択問題20問 - 試験時間
⇒60分 - 合格基準
⇒100点満点中60点以上の得点
FP3級の試験に関しては、日本FP協会で受験した場合にはマークシート形式となります。十分に満点を狙えるレベルですが、マークミスなどに気をつけましょう。
きんざい(3級)
- 試験形式
⇒事例形式
⇒5題の出題 - 試験時間
⇒60分 - 合格基準
⇒50点満点中30点以上
一方、きんざいで受験した場合には、FP2級と同様に「事例形式」での出題となります。過去問(きんざいのHPから見ることができます)などを利用して対策しておきましょう。
持込ができる電卓や使用する筆記用具について
次はFP2級・3級の試験当日に、会場に持ち込むことができる筆記用具や電卓などについてです。これに関しては大体普通のものであれば大丈夫かと思いますが、一応確認しておいた方が無難かもしれません。
なお、電卓に関しては「演算機能のみを有するもの」、筆記用具は「鉛筆またはシャープペン」です。
資格試験によってはボールペンで解答するようなものもありますが、FP技能検定に関してはマークシート形式の試験が含まれていることもあり、記述の問題に関しても鉛筆系の筆記用具で解答することになります。
試験で使う電卓などに関しては、以前それについて調べた記事がありますのでそちらをご覧ください↓
なお、マークシートへの記入はどこまで雑でも読み取ってくれるのか?というのは試したことがない(試せない)のでわかりませんが、落ち着いて、可能な限り綺麗にマークすべきでしょう。
学科試験・各実技試験の出題範囲と配点
最後に、FP2級・3級の試験で出題される範囲と、試験での配点について確認しておきます。
FP技能検定で出題される範囲について
まず、学科試験ではファイナンシャルプランナーとして必要となる以下の6つの範囲について満遍なく出題されることになります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
一方で、実技試験においては選択した課目ごとに出題されない範囲が存在するものがあります。詳しくは以下の記事をご参照ください↓
試験の配点について
FP2級・3級の試験では、学課試験については問題数×1点となり、その正答割合が60% を超えていれば合格、ということになります。
しかし、実技試験の配点については公表されておらず、特に2級の試験については正確な配点は謎のままになっています。
僕自身、2018年の1月に受験したFP2級の試験について、自分なりに配点の予想を立ててみました。しかし、これはあくまで予想に過ぎないため、実際には試験後の合格発表を待っている他ありません。
とりあえず試験後は、合格率のより低い学課試験について合否の確認をするとともに、実技試験についても正誤判定をし、大体の点数を割り出すようにしましょう。そのためには、必ず自分がどの解答を選んだのか、どのような数字を記入したのかがわかるようにしておくべきでしょう。
最後に
2018年9月のFP技能検定までおよそ1週間となりました。FP2級までの試験は、しっかりと試験対策をしていれば独学で一発合格することが可能な試験です。
しかし、なかなか勉強時間が取れず、今回の合格は厳しい、と考えている受験者の方もいるかもしれません。それでも、(特に3級の学科試験は)選択式、などという問題構成のものが多く、今ある知識でも正答可能な問題が多く出題された場合には合格できるかもしれません。
最後まで諦めず、空いた時間に試験対策をすることと、もし、それが不可能であっても「受験だけはしてみる」ことを強くお勧めします。