簿記にしてもFPにしても、またその他様々な資格試験を受験する際には、結構な確率で「電卓」を使用することになるかと思います。しかし電卓といっても100均で買えてしまうような非常に残念なスペックのものから、1万円を超えてくる高額なものまでピンキリです。
正直、あまりにも高額なものについては何がそんなに違うのかわからない部分もありますが、使い心地とか何かそのあたりが違ってくるのでしょうか?
同時に、資格試験では当然のことながら筆記用具も使用することになります。これについても、解答欄を埋めるのはどれ、メモ書きはどの色で、みたいに使い分けていくことによって、本試験の貴重な試験時間を効率よく使っていくことができそうです。
ということで今回は、資格試験で使用する電卓と、その他筆記用具についてどんなものがいいのか?など確認してみました。
Contents
電卓について、簿記などの計算量が多い試験では大き目のものがほしいかも…
まずは資格試験で用いる電卓について考えていこうと思います。
現在、僕がどんな試験でも持ち込んでいる電卓は、どこでも1,000円程度で購入できる、とても一般的なもので、7~8年前にどこかで購入したものをずっと使い続けています。ちなみにメーカーは「カシオ計算機」です。
※以下のページのやつ(生産終了だそうです)
幸い今まで不具合などもなく、普段の試験対策でも使用していますが、やはり税理士試験の「簿記論」のような非常に計算量の多い試験、またはその練習問題では、かなり使い辛く感じます。
で、なぜ使い辛いのかというと、まず「電卓自体が小さいためミスタッチが多くなる」こと、さらに「そもそも表示できる桁数が不足している」ということが原因となっているようです。
現在使っている電卓の”使い辛さ”の原因
- 本体が小さくミスタッチが多い
- 表示できる桁数の不足
大き目の電卓の方が良いと感じる訳
まず、一つ目の「本体の小ささ」については、以前仕事場で使用していた電卓(何かすごく良いやつ)と比べてみてのことで、やはり高価なものは割りと本体も大きく、隣のキーに指先が引っかかってしまい誤った数字が入力されてしまう、などということは生じませんでした。
もちろん、これは手の大きさなど人それぞれで変わってくることではあると思いますが、やはり「小さい電卓」よりは、ちょっと嵩張ってもいいから大き目のものの方が計算時のミスは少なくなってくるんじゃないでしょうか?
表示できる桁数が足りないと計算が面倒になる…
試験問題や練習問題を解答する際に、その問題で登場する数字が「桁数の不足」によって電卓に表示できないのは最悪です。今使っているものは10億の桁までしか表示できず、それ以上は「E」になってしまいます。
普段の問題集なんかで出題されるような問題だとなかなかそのような数字には出くわしませんが、例えば簿記の問題でちょいちょいでてくるのが、金額の大きい固定資産に関して、資産グループ全体に減損があるやつです。
それを帳簿価額の比率などで配分する問題で、意外と100の位とかそれ以下まで数字が入っており、単純に1,000で割って考えると小数点以下になるし、その問題だけ100で割ったりすると何か間違えたりしそうだし…
という具合に、もう少し電卓に表示できる桁数が多ければ、そんなこと考えずに普通にもとの数字で計算していくことができるわけで、いちいちどこかの数字について桁を下げて考える、などという不毛なことをしなくて良くなることを考えると、せめて「1,000億」ぐらいまでは表示できるものが欲しいかと思います。
FP2級ぐらいの計算量であればどんな電卓でも可?
なお、簿記、それも難易度の高い試験ではそのような「大きめ」で「表示桁数の多い」電卓を用意する必要がありそうですが、実際に受験した感じ、FP2級の試験ぐらいの計算量であれば今使っているしょぼい奴でも十分事足りるかと思います。
※FP2級で出題されがちな計算については以下の記事から↓
電卓に関して重要になってくるかどうかは試験の内容によりそうですが、できればいいものに買い換えておこうと思います。ただ、資格試験の中には「試験会場に持ち込みできない電卓」が定められているものもあるので、そのあたりは注意しておかなくてはなりません。
資格試験で持込が”できない”電卓ってどんなもの?
ここで、資格試験によっては定められていることがある「持込不可」の電卓について確認しておきましょう。なお、技術系や土木系なんかの試験(どんなものがあるのかは知らない)では、特殊な電卓を用いるのが常となっていることかと思いますが、ここでは「簿記」や「FP」、「宅建」などの資格試験を想定しています。
で、ちょっと資格試験ごとに「試験で使用”できる”」電卓(計算機)について確認してみました。
税理士試験
税理士試験一いては、国税庁のHPで掲載されている「試験に使用できる文房具・計算機について」から、使用可能な電卓についてわかります。当該ページには以下のような記載があります↓
試験に使用できる計算機を教えてください
演算機能のみを有するものであること。紙に記録する機能、音が出る機能、計算過程を遡って確認できる機能、プログラムの入力機能があるものは、その機能の使用のみならず、計算機全体が使用できません。(消費税の税込み、税抜き機能のみを有する電卓は使用可)
とにかく、計算だけができるものにして欲しいと、ただしよくその機能がついている「消費税計算」についてはあっても構わないと。
ちなみ税理士試験では「算盤」の使用も可能なようです。その使い手は見たことがありませんが…
日商簿記検定
日商簿記の試験に関する注意事項では、「計算機を使用しても構わない」としたうえで、但し書きにて以下のものは持ち込めないという記載がありました。以下、抜粋します↓
以下の機能があるものは持ち込みできません。・印刷(出力)機能・メロディー(音の出る)機能・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)・辞書機能(文字入力を含む)(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)
こちらは税理士試験に比べて割と細かく規定されているようですが、「普通の電卓」であり、高性能なものについても「音がでないもの」であれば大丈夫そうですね。ちなみに、日商簿記検定でも算盤は使用できるとのこと…
FP技能検定
FP技能検定でも、「電卓は演算機能のみを有するものしか使ってはならない」とされていますが、FP協会のHPで具体的に使用できないものについての記載があったため抜粋しておきます↓
FP技能検定で使用”できない”電卓
使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ただ、FPの試験は基本的に「個人の資産や保険」などについて計算する問題が出題されますので、もともと上記のようなすごい機能の出番もなさそうですが…
宅建の試験は計算器具の使用は禁止だそうです
宅建の試験は「マークシート形式」で実施され、さもその中に計算が必要な問題がありそうな気がしていましたが、「不動産適正取引推進機構のHP」で確認したところ、計算機器の使用は禁止、電卓を机に置くことは禁止、などと記載がありました。
他の資格試験と出題範囲が重複する試験でも、電卓が使える試験とそうでない試験があるんですね…
※宅建の試験については以下の記事から↓
電卓を買い換えるのなら普段使っているメーカーのものを
電卓について最後に、今後の難関試験に備えて電卓を買い換えたいとは思っていますが、もしそうするのであれば、現在使っている電卓と同じメーカーのものを購入しなくてはなりません。
僕はずっと「カシオ」のものを使用してきましたので、いきなり違うメーカーのものに買い換えてしまった場合、それぞれのキーの位置が異なったり、使い方がわからなかったりと、慣れるまで余計な労力が必要になってしまいます。
従って、次に使う電卓もカシオのものにしようと思っていますが、やはり良いやつ、というか「本格実務電卓」についてはかなり高価であるため、「スタンダード電卓」にしようかな…といったところです。
※カシオの電卓ラインナップについては以下のページから↓
上記のページにある中から、ちゃんと「12桁」のやつを購入するようにしないと本末転倒ですので、そこは確認するとして、実際にどのぐらいの大きさなのかについても確認して購入したいため、amazonとかのネット通販で買わずに、実際にお店で探したいところですね。
あと、カシオのHPではこんなのも紹介されていました↓
3万円ぐらいするそうです、ヤバ過ぎ…
本試験で使いやすい「メモ書き」用の筆記用具
続いてメモ書き用の筆記用具についても考えていきましょう。試験の答案を埋めるためのものは、各種資格試験によってバラバラに指定されており、例えば税理士試験は「黒または青のボールペン」ということになっています。
しかし「それ以外」例えば配布された計算用紙に何か書くときや、問題冊子にメモ書きするときなどは特に定めはないかと思いますので、自分の使いやすい筆記用具を用いたいものです。
で、いろいろ考えた結果以下のような要素が必要かと思いました↓
- 色の使い分けができる
- 消して書き直すことができる
- 転がってどっかいかない(丸くない)
- 芯が折れたりしない
これらの要素を満たした筆記用具を探していかなくてはなりません。以前は「両サイドに赤と青がついた鉛筆」が最強だと思っていた頃がありましたが、色鉛筆であるが故、すぐ折れるし、消しゴムで消えづらいし、丸いせいで転がっていってしまうという問題があるため、現在は使っていません。
結局「こすると消えるペン」みたいのを複数色用意するのが妥当なのかもしれませんが、もっと使い勝手の良い商品はないものでしょうか?といったところです。これについては今後いいものが見つかり次第購入しておきたいと思います。
マークシート形式の試験では専用の筆記用具があると効率が良い
最後に、マークシート形式で行われる試験では、専用の鉛筆?的なものを使うと非常にやり易いと思っているため、ここで紹介しておきます↓
これ、芯の部分が平たくなっているため、マークシートを塗りつぶすときにすごく便利です。マークシート形式の資格試験は結構多いかと思いますので、興味がある方は探してみると良いかもしれません。
まとめ
今回は資格試験で用いる電卓や筆記用具などについて、「どんなものがいいのか?」ということを考えてみました。こういったものについては人それぞれ好みがあるものかと思いますが、いろいろと試してみて、「最高のもの」を見つけたいです。ただ、あんまり高価な電卓はちょっと要らないかもです…