注意:この投稿は2018年のものです。2019年の宅建試験のものではありません。
2019年(令和元年度)宅建試験については以下の記事から↓
2018年に受験した宅建試験ですが、本試験終了後すぐに「今年は簡単だった」とか「合格基準点がかなり高いかも」というような情報が入ってきました。
そんななか、自分の感覚的な出来栄えとしては「もし本当に基準点が高いのであれば合格は厳しいだろう…」というものであり、正直言って合格の望みは結構薄いものなんじゃないか?と思っていました。
そして、帰宅後に考えたことは「ここで先に不合格が判明してしまったらすぐにでも試験対策を再開したくなる」ということであり、それは他に受験する予定の資格試験の勉強を圧迫することになりかねないものでした。
よって、持ち帰った問題用紙にチェックしてあったものを使った「自己採点」は見送り、そのまま12月の合格発表を待つことにしました。
結果として、自宅に書留の封筒が届き、その時点で合格していたことが判明したわけですが、その後持ち帰った問題用紙に触れることはなく、結局自己採点はしないままになっていました。
しかし、今度はその宅建試験と試験範囲の重複がかなり多いと見られる「CFP資格審査試験 不動産運用設計」を受験することにしたため、関連資格の本試験で「どこができて、どこができなかったのか?」ということを把握しておく必要がでてきました。
よって、既に試験実施から半年近くも経過し、合格発表もとっくに終わった2018年の宅建試験について、今更ながら自己採点をしていくことにしました。
Contents
本試験終了後の感覚としては35点~36点ぐらい
まず、実際に宅建試験を受験してみて「どのぐらい得点できただろうか?」という部分についての本試験直後の感覚では、自信を持って確実にできたといえる設問と、おそらくこれは大丈夫であろうと思うような設問を合算すると、大体35点~36点ぐらいなんじゃないかと思っていました。
もちろん、それまでの情報では「宅建試験の合格基準点は高くて36点」とのことでしたので、「もしかしたらこれならいけるんじゃないか…」と思っていました。
しかしながら、帰宅途中~帰宅後に目にした情報では「今年は簡単だった」「合格基準点38点もありえる」などというものが目立ち、ちょっとこれはダメかもしれないなという感じに変化してきました。
そして実際の合格基準点は「37点」だったわけですが、おそらく2018年の試験のように、いつもの変動幅に収まってこないというのは”イレギュラーな事態”であると予想します。
で、そういった状況でしたので先程も述べた理由から自己採点を見送り、CFP資格審査試験のために情報が欲しくなった今になってようやく決行することになりました。
最初で最後の宅建試験の得点
それでは、ここからは実際に受験した2018年の宅建試験での得点について見ていくとともに、それについていろいろと考えてみたりしようと思います。
まず、トータルの得点ですが、2018年の宅建試験での僕の得点は「38点」でした。合格基準点が37点であることを考えると、結構危ないラインであったということがわかります。
とはいえ、この宅建試験という奴は「1点差で…」というようなこともよくあるようで、毎回「合格基準点マイナス1点」というなんとも惜しい得点で不合格になってしまう方も居るということを考えれば、紙一重で恵まれた側に辿り着いたということが言えるでしょう。
ただ、自己採点中に「あれ、こんなとこ間違えたの?」みたいなのがいくつかありました。おそらくは問題の読み間違い、普通に勘違いなどだと思いますが、これに続く「CFP資格審査試験 不動産運用設計」の試験対策では、そういった部分もさらに確認しておく必要がありそうです。
ともあれ、トータルの得点から判明することは「結構危なかった」ということぐらいです。ここから先は「各範囲ごとの得点」を見ていくことにします。
各範囲ごとの得点
宅建試験は大きく分けて「4つの範囲+科目免除の対象にもなっているものも含めたいくつかの問題」によって構成されており、そのうち最も問題数の多いのが「宅建業法」で、そこから「権利関係」⇒「法令上の制限」⇒「不動産に係る税」という感じで続きます。
ここからは、その範囲ごとの得点を集計していき、どこができてどこができなかったのか?などを見ていくことにします。
権利関係
まずは「問1~問14」の14問ある権利関係の得点から↓
- 問 1:○
- 問 2:○
- 問 3:×
- 問 4:×
- 問 5:○
- 問 6:×
- 問 7:○
- 問 8:○
- 問 9:○
- 問10:○
- 問11:○
- 問12:○
- 問13:○
- 問14:○
合計得点:14点中11点
ここは試験の序盤であり割と集中力があったはずですが、どうも今回の宅建試験で最も意味不明だった「放火されて滅失」のところを間違えていたようです。というかそもそもなんだこの問題…
とはいえ、事前に考えていたよりもこの「権利関係」の範囲では得点を稼げていたことに驚きました。
試験中、結構悩んで時間を浪費したりしていた印象だったので、もっと失点箇所があるものかと思っていましたが、それがこれだけできていたということは、「合格」という結果に終わったことに関して何か重大な意味があるように思えます。
法令上の制限
続いて、問題の順番どおりにいくと2つ目の範囲である「法令上の制限」です。問題番号は「問15~問22」、全部で8問の出題となっています↓
- 問15:○
- 問16:○
- 問17:○
- 問18:○
- 問19:○
- 問20:○
- 問21:○
- 問22:×
合計得点:8点中7点
この「法令上の制限」の範囲は、宅建試験以前にFP2級の試験でも散々勉強したところでした。ゆえに、試験中もそこまで時間をかけずスムーズに解答を進められた印象でした。
ひとつだけ失点してしまった問22は「農地法」の問題でしたが、なぜそんなところを間違えたのかわかりません。本試験独特の緊張感とかそういったものが判断を狂わせたりするのかもしれません。
不動産に係る税+α
次は税金に関する設問が2つと、不動産の鑑定評価に関する問題が1つの部分です。問23と問24が「不動産に係る税」、そして問25が「不動産の鑑定評価」にかんする問題となっていました。
ここはちょうど大きい範囲同士をつなぐ「中間地点」みたいな感じになっていますが、宅建試験はどれも1問につき1点の価値があるため、変なところで気を抜いてはいられません↓
- 問23:×
- 問24:○
- 問25:○
問23は登録免許税に関しての問題のようですが、これは今見返してもなんだかよくわかりません…宅建試験全体で見ればそういった難解な問題もいくつかはあるはずですが、何もこんなところで出さなくても、という気もします。
ちなみにこの設問、日建学院さんから頂いた「平成30年度 宅建本試験 問題・全問解答解説集」によると、正答率はかなり低かったようです。
宅建業法
そして、いよいよ宅建試験のメインコンテンツともいえる「宅建業法」の得点を確認していきます。
この範囲は「問26~問45」と、全部で20問の出題となっており、また、試験も後半に差し掛かっていますので集中力が切れてケアレスミスを連発、なんてことにならないようにしっかりやっていかなくてはならない範囲といえそうです↓
- 問26:○
- 問27:○
- 問28:○
- 問29:○
- 問30:○
- 問31:○
- 問32:×
- 問33:○
- 問34:×
- 問35:×
- 問36:○
- 問37:○
- 問38:○
- 問39:○
- 問40:×
- 問41:○
- 問42:○
- 問43:○
- 問44:×
- 問45:○
合計得点:20点中15点
この範囲では予想以上の失点が目立つ結果となっていました。正直言って、「そこは間違えるべきじゃない」系の失点がいくつかありましたが、一方でちょっと考え込んでしまったような記憶があるところを得点できていたり様々です。
個人的な感想としては、この「宅建業法」のところはそこまで苦労しなかったイメージでしたが、やはりその分勉強の内容が薄くなり、取れるはずのところを勘違いなどで落としているといった雰囲気でしょうか?
この範囲がこれから受験する「CFP資格審査試験 不動産運用設計」にどれだけかかわってくるのかは定かではありませんが、もう一度、はじめからしっかり復習しなおしておく必要がありそうです。
その他
最後は宅建試験における「5問免除」の対象にもなっている「問46~問50です」↓
- 問46:○
- 問47:×
- 問48:×
- 問49:○
- 問50:○
合計得点:5点中3点
問48で出題された「統計」の問題は予想どおり失点していました。問49と問50の「土地・建物」ができていたので、この範囲は良しとします。
全範囲集計
- 権利関係:11点
- 法令上の制限:7点
- 税法その他:2点
- 宅建業法:15点
- 免除科目:3点
合計得点:50点中38点
「権利関係」の問題が意外と正解できていた
範囲ごとの得点を集計してみてわかるのは、以外にも難しいと感じていた「権利関係」の範囲で割りと得点を伸ばせていたということです。
その分「宅建業法」の範囲で失点が多く、相殺された結果として「なんとか合格」という結果になっていたわけですが、もし、その権利関係の範囲でそこまで正答できていなかった場合には、普通に不合格ということになっていたでしょう。
宅建試験の対策においては、この権利関係の範囲が複雑で難しく、また、その前に受験していたFP2級の試験と重複していない部分も多かったことからかなり苦労させられました。
しかし、結局は「宅建試験の合格」に関して、それに助けられた結果となっていることがわかり、まずは一安心です。
ただ、やはり闇雲に「権利関係」に時間を突っ込むよりは、もう少し「宅建業法」の範囲を重点的にやっていた方が、トータルの得点は伸ばすことができたのかもしれません。
結局は合格ラインギリギリだったが…
さて、2018年の宅建試験の結果は「合格基準点+1点のギリギリ合格」という結果だったことがわかりましたが、それでもタッチの差で不合格という結果と比べると天と地ほどの差があります。
おそらく、この38点という得点の近辺は、合格のボーダーラインを挟んでかなりの数の受験者が密集しているところなんじゃないかと思います。そのなかで36点ではなかったというのはかなり大きいはずです。
考えてみればこの宅建試験、勉強に充てることができた時間もそこまでなかったですし、独学であったことも考えると「ギリギリとはいえ合格できた」というのはかなりラッキーなことであると考えてよさそうです。
もしここで「ギリギリ不合格」であった場合には、次の試験までの勉強時間だけでなく、新しいテキストや問題集、受験手数料などといったかなりのコストが生じていたわけですから、その分丸ごと得をしているわけです。
その「ラッキー」に貢献したのはやはり質の良いテキストと問題集を引き当てたことと、先にFP2級を受験していたため宅建試験にも使える知識がもともとかなりあったということでしょう。
そして次は、この宅建試験で得た知識を活かして「CFP資格審査試験 不動産運用設計」にチャレンジしていきます。