FP2級・3級 法制度の改正が試験に適用されるのはいつ?

FP2級・FP3級の資格試験は、一部の実技試験を除いて毎年1月、5月、9月の年3回実施されています。他の資格では「年1回の実施」となっているものがかなり多いように思えることから、FPの資格はかなり”チャンスの多い”ものであるといえるでしょう。

しかし、年3回実施されているとはいえ、その試験の実施後とに時間は経ってくるわけです。そうなると試験で出題される法制度には「改正」が入ってしまう可能性がある、つまりはその前の試験と同じ問題であっても、解答となる数字なんかが変わってきてしまうこともありうるわけです。

そこで、今回は「どの試験からどの段階での法改正が適用されるのか?」ということと、常に最新の情報を入れておくことの大切さを確認していこうと思います。

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出題範囲が広いFPの試験はその分改正が入ることも多い?

FPの試験は出題範囲が広く、特に学科試験と実技試験のうち「資産設計提案業務(2級・3級とも)」では、6つある範囲の中から満遍なく出題されることになっています。

で、広い範囲からの出題ということは、それだけ関係してくる法制度も多くなってくる、ということになります。そして関係する法制度が多くなってくれば、それだけ改正されることも多く、試験の問題・解答にも影響してくることが多くなると考えてよいのではないでしょうか?

FP2級・3級の試験の「法令基準日」は?

FP技能検定(FP2級・FP3級)に関して、出題される範囲が広く、それに伴って制度の改正による影響が出やすいであろう、ということはわかりましたが、かといって法制度に改正が入るたびに試験の内容を変更していたのではたまりません。

そこで、FPの試験には「法令基準日」なるものが存在し、それぞれの試験で基準日ごとに適用されている法制度の内容についての出題がされることになっています。

以下は、日本FP協会のHPで確認した2018年度分に実施された(される)試験の法令基準日です↓

FP技能検定(FP2級・FP3級)法令基準日

試験実施回2018年5月試験2018年9月試験2019年1月試験
法令基準日2017年10月1日2018年4月1日2018年10月1日

日本FP協会HP「3級FP技能検定・2級FP技能検定 試験要項」より抜粋

上記によると、年度ごとに3回実施される試験でそれぞれ「法令基準日」が異なっていることがわかります。しかし、2019年1月の次の試験、つまり「2019年度」に実施される5月の試験では、このままの感じでいけば「2018年10月1日」が法令基準日となることが予想できます。

よって、試験の実施を「年度」ではなく「年」で捉えた場合、

  • 1月試験と5月試験は前年の10月1日
  • 9月試験のみ当年の4月1日

という法令基準日での出題となっていることがわかります。そうすると、毎年10月1日に施行されている法令を覚えておけば翌1月と5月の試験、4月に新たに施行されたものを覚えておけば9月試験に対応できる、ということになります。

ただし、日本FP協会のHPでは以下のような記載もあったため、これに関しては注意が必要になってくるでしょう↓

ただし、試験範囲に付随する時事的問題など、当然にFP業務に関連するものとして知っておくべき知識・情報については、出題の可能性がありますのでご留意下さい。

日本FP協会HP「3級FP技能検定・2級FP技能検定 試験要項」より抜粋

これに関しては法令基準日云々ではなく、日頃からニュースなどをしっかり確認しておくことで対応を図るべきでしょう。

テキストや問題集の発売時期と法令基準日の関係

さて、FPの試験で適用される法令基準日は上記のようになっていることがわかったわけですが、それに対して試験対策用のテキストなどといった書籍はどのようなタイミングで発売されているのでしょうか?

ネットなどでの記事と違い、テキストや問題集などは「紙媒体」での発行となっているものが大半です。すると、一度発行してしまったものの中身を差し替えることはできませんし、もし発行後に大きな制度改正が入り、その法令等が試験に適用されてしまった場合には、当該発行済みテキスト等の内容は古く、使えないものになってしまうということになります。

で、今僕の手元にあるテキストや問題集の「発効日」を確認したところ、以下のようになっていました↓

  • TAC出版「みんなが欲しかったFPの教科書 2級・AFP」
    ⇒2017年5月20日 初版、第1刷発行
  • TAC出版「みんなが欲しかったFPの教科書 3級」
    ⇒2017年5月20日 初版、第1刷発行
  • 成美堂出版「FP技能士2級 AFP一問一答+要点整理」
    ⇒2017年6月10日発行
  • 成美堂出版「FP技能士2級 AFP重要過去問スピード攻略」
    ⇒2017年6月10日発行

※テキスト等の購入時のレビューなどは以下の記事から(FP2級のものです)↓

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どうやら出版社ごとにそれぞれの書籍を決まった日付で出版しているようです。上記の日付だとどの書籍に関しても2017年の9月試験にのみ対応しているように見えます。

しかし、手元に4冊あるテキスト、問題集のすべてで「17年度~18年度の試験に対応している」旨の記載がありました。

ということは、制度改正にあわせて試験の内容が変化する可能性があることも折込済みで書籍を執筆しているということなんでしょう。確かに、法制度の改正が入る場合にはあらかじめ変更になる箇所について公的機関からのアナウンスがあり、それから十分に時間をおいて改正されたものが施行されるというかたちになっているはずです。

つまり、実際には施行されていない制度改正であっても、それに関して変更点やその内容がわかっているものは、FP2級・FP3級の法令基準日を待たずして「改正論点」としてテキスト等に記載されているものと思われます。

ただ、当然そのテキスト等の「対応期間」を過ぎてしまったものには、古い、既に試験で使うことができない情報も含まれている、ということになります。そのため、試験対策で利用するテキスト、問題集その他を購入する場合には、必ず最新のものを購入するようにすべきでしょう。

ネットなどで最新の情報を仕入れておくべき

テキストや問題集では、法制度の改正にあわせて対応期間内の試験で出題される内容がしっかり記載されているはずです。しかし先程も少し触れたように、FP2級・3級の試験ではそれとは別に「時事的な問題」についての出題がある可能性があります。

こういった問題に対応するためには、テキストや問題集のみに頼らず、日々のニュースで試験に関連してきそうな内容のものをしっかり確認したり、関係する省庁や公的機関のHPやその他の媒体でのアナウンスをこまめに確認しておくべきでしょう。

しかも、そういった時事的な問題等については、「どんなものが出題されるのか」といったことを予測することも困難であるように思えますので、自力で試験範囲内の事柄について幅広く確認しておく必要があります。

ただ、それをすることによって1点でも2点でも、他の受験者と差をつけられるであろうことを考えた場合、ちょっとがんばってみる価値があるんじゃないかとも思います。

まとめ

今回はFP2級・FP3級の試験において、どの時期の試験でどのタイミングの法制度について出題されるのか?などについて確認してきました。

とはいえ、法制度の改正にはアナウンスがあってからのタイムラグがあり、テキスト等はそれも見越した内容で、複数回の試験にわたって対応できっるように構成されているはずです。

FPの試験対策で利用する書籍の購入の際には、かならず「どの時期の試験に対応しているか」を確認して選ぶことで、情報が古くて本試験で失点してしまうというようなことを回避することが可能です。

これについてはFPに限らず、様々な資格試験に言えることだと思いますので、受験のためにテキストを選ぶ際に必ず意識して確認するべきでしょう。

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