財務諸表論 「記述式」の問題はマークシートより断然難しい?

ここ最近、税理士試験の財務諸表論に関する試験対策のうち「理論問題」に対応するための勉強をしています。

といっても本格的に始めるのは年明けからで、まだまだ基本的な内容に留まっています。しかし、それでもひとつだけ明らかにわかる、というか感じることがあります。それは、「記述式の問題(出題形式)は、マークシートの問題に比べて圧倒的に難易度が高い」ということです。

今回は、そんな記述式の財務諸表論(理論)に関して、これまで受験してきた資格試験とどのように違うのか?また、今後どう対応していくべきなのか?について考えてみました。

スポンサーリンク

Contents

これまでは「マークシート形式」の資格試験が多かったが…

これまで、僕が本格的に受験してきた資格試験は「FP2級・FP3級」「宅建試験」など、その全てまたはほとんどがマークシート形式で解答するものでした。

そのなかには、FP2級の実技試験のように「記述式」とされているものもありますが、FP2級の実技試験の実態はほとんどマークシート形式と変わらず、記号で解答したり、計算によって導き出された数字を解答欄に記入するようなものでした。

一方、来年(2019年)の試験で本格的な受験を目指している税理士試験の財務諸表論に関しては、計算問題こそ日商簿記や同じ税理士試験の簿記論のような「計算結果を記述する」問題ですが、理論問題に関しては、結構な割合(解答作成ベース)が自分で文章を考えて記述するタイプの出題となっているようです。

この財務諸表論の理論問題においても、FP2級の実技試験のような「記号で解答するタイプ」の問題が含まれてはいますが、やはり時間もかかり、問題としても難しいのは「文章で解答するタイプ」の問題なんじゃないかと思います。

財務諸表論の理論問題は日商簿記やFP2級の記述式とはまた違った難しさがありそう

税理士試験の財務諸表論(理論)や税法科目(理論)で出題されるような「文章を考えて解答するタイプ」の問題は、これまでに受験したことがある簿記論や日商簿記といった、「計算結果を記述するタイプ」の問題とはまた違った難しさがあると感じています。

確かに計算・集計を正確に行い、その結果を適切な解答欄に記入することは、解答のポイントを探すことの他、かなり時間もかかりますし、一つミスをするだけでその解答のみならず、それ以降の解答にも影響を及ぼす、という点で非常に難しいものだと思います。

しかし、文章で記述する問題では、そもそも解答を作成するだけの十分な知識が必要であり、その知識レベルに到達するまでには相当の勉強が必要であるという難しさがあると思います。

今年(2018年)に結構な時間を割いて試験対策をした簿記論の試験も相当な難しさであったと思いますし、これに関しては引き続き何とかして合格するための作戦を練っていく必要があります。

しかしここからは、財務諸表論の理論問題(あと税法科目の理論問題も)という、それとはまた違った難しさの試験について、どのように試験対策を進めていくか?ということも考えていかなくてはなりません。

「知っている」だけでは解答することができない…

また、完全な記述式の問題では、マークシート形式のように「確実には押さえることができなかったが、選択肢の中から正しいor誤りの文章を判別することができる」という程度の知識レベルでは解答を作成することは困難なようです。

そのような問題で点数が貰える解答を作成するためには、ただ単に「知っている」というだけでなく、そのことについて具体的に説明できるレベルの知識が要求されるようで、やはりそこまで到達するにはかなりの勉強時間が必要になってきそうです。

これから先、そのような「各論点について具体的に説明できるレベル」の知識量に到達するために、結構時間をかけて勉強していくことになりますが、ただ闇雲に進んでいっては効率が悪いため、ちょっと戦略的な勉強方法を編み出していく必要がありそうです。

会計基準等の重要部分は暗記が必須のようです

ここからは今後の試験対策の方向性についてになります。これについては財務諸表論(理論)の試験対策を始めたときの記事でも少し触れていました↓

5312e1b037e1805869e27748c2117f36 100x100 - 財務諸表論 「記述式」の問題はマークシートより断然難しい?
財務諸表論の試験対策、とりあえずは理論からやってみる
2019年の税理士試験に向けて、まずは財務諸表論の試験対策を開始しています。 この後、昨年に引き続き簿記論、さらには税法科目である国税...

で、はじめに財務諸表論や税法科目で出題される「自分で文章を考える」問題に対応するための知識、即ちそのことについて説明できる程の詳細な知識を得るためには、まず何よりも「企業会計原則」や「企業会計基準」などの重要と思われる部分について、完全に把握しておく必要がありそうです。

そのためには、テキストないし問題集などで頻繁に取り上げられるような、比較的出題頻度の高い、重要な事項については、たとえ「その記載の通りに記述せよ」というような問題が出題されても大丈夫なレベルで暗記する必要がありそうです。

そして、ただ単純に「暗記する」というだけではなく、その記載内容がどのような意味を持つのか?どのようなことを主張しているのか?など、細かく理解しておく必要があるはずです。

正直、そのレベルまで到達するのにはかなりの時間を要することは明らかで、来年の本試験までには到底間に合わないと思います。しかし、より重要な部分を参考書籍での出現頻度などから判別し、最低でも出題の可能性が高い論点ぐらいは完璧にしておきたいところです。

テキストや問題集と法規集を併せて使っていく

最後に今後実践していく試験対策の方法について、”現在のところ”ですが、その方向性を確認していこうと思います。

財務諸表論の理論問題対策は、繰延資産に関する論点を確認したときにも思いましたが、正直テキストだけ・問題集だけ・法規集だけというやり方では、いろんな原則や会計基準、意見書等に散らばっている重要事項を全て把握することはできそうにありません。

よって、テキストや問題集記載されているような「重要な論点」を確認し、それに関して法規集を用いて「より詳細な内容」について確認していく方法をとることにしています。

これにより、税理士試験の本試験で出題されるような「重要論点に関してかなり突っ込んだ、深い内容の問題」に対しても、多少は対応できるようになってくるのではないかと考えています。

なお、この方法はとりあえず来年(2019年)の本試験に向けて実践することにしますが、もし、その試験で散々な結果となった場合には、また修正していくことになりそうです。

で、来年の試験で「合格」とまでは行かないにせよ、ある程度の手ごたえがあったと感じたら、この方法をしばらく続けていくことになります。ただしその場合においても、試験対策が進捗に応じてもっと効率の良い方法が出てくるかもしれません。そういった場合にも若干の、もしくは大幅な軌道修正が必要になってくるかもしれません。

まとめ

今回は財務諸表論の理論問題に関する試験対策をしていくうえで、自分で文章を考えて解答することの難しさを確認し、さらに今後それにどうやって対応していくかということを改めて検討しておきました(前回の記事のときとほとんど変わっていませんが…)。

財務諸表論に限らず、税理士試験対策に関してはこれからも勉強の中心としていく予定ですが、やはり難易度が高い試験であり、どの科目もそう易々と合格させてはくれないはずです。

しかし、長期的な戦略で試験対策を行っていくことにより、最終的には合格ラインに到達することができるはずですので、何度不合格になっても諦めず、気長にやっていくことにしています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク



スポンサーリンク