宅建試験に受からない場合、その理由は?

2018年に始めて宅建試験を受験し、まさかとは思いましたが合格を勝ち取ることができました。

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宅建試験はまさかの合格!書留が来ていました
先日行われた宅建試験、合格発表は昨日だったんですが、ネットなどの情報によると「発表の直後ぐらいには簡易書留で合格証書が届く」とのことでした。...

特に不動産関係の仕事をしているというわけではなく、また、その前に税理士試験も受験していた(散々な結果でしたが)ため、試験対策の開始は8月初旬、およそ2ヶ月とちょっとの期間を独学で勉強しての合格でした。

得点としては「38点」と、その年突然予想を上回った37点の合格基準点と比較して”ギリギリ”での合格となりましたが、それでも短期間で合格率15%程度の資格試験に合格することができたのは何か理由があるはずです。

今回はそのような体験から、逆に考えて「宅建試験に受からない場合の原因」を考えてみようかと思います。

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宅建試験は2回、3回と不合格になる場合もある?

宅建は合格率がおよそ15%と、同レベルの資格であると考えられる日商簿記2級などと比較するとやや低めの印象です。

この「15%」という合確率は、言い方を変えれば「およそ7人に1人しか合格することができない」ということであり、その7人に1人という合格者の中に、2回、3回と受験しているにもかかわらず入ることができない、ということも多々あるのではないかと思います。

宅建試験の場合にはおそらく、「初回で受からなかったけどちょっと勉強しなおせば次は余裕」などということはないように思えます。

もし、「ギリギリで不合格」だったとしても、そこから勉強をペースアップして、その受からなかった試験のときを大幅に上回る知識をつけるようにしなくては、翌年以降も「合格基準点に1点足らず」などという結果が続くのではないでしょうか?

で、そのように「惜しくも受からなかった」という結果を何度も受け取っているという場合には、なにか根本的な問題があるのは明白でしょうから、そこをなんとか改善していかなくてはなりません。

以下では、そのような「宅建試験に受からない原因」となりうるいくつかの事柄を挙げていきます。もし、該当しそうなものが合った場合には、普段の試験対策においてちょっと意識して改善してみてはいかがでしょうか。

そもそも「勉強時間」が不足しているのではないか?

宅建試験に合格できない理由として、まず一般的に思い当たるのが「そもそも勉強時間が足りていない」ということでしょう。

こればっかりは自分で時間を作って、それなりの試験対策をしていくしか解決方法はありませんが、やはり「短期間でも集中的に勉強できた」場合と「時間こそかけているが長期にわたり、ダラダラとやっている」場合とでは実力の伸びは異なるはずです。

もし、宅建試験は何年もやっているけれども一向に受からない…という場合には、試験前数ヶ月、特に受験の申し込みを済ませたあたりから勉強をペースアップさせ、短期集中で合格ライン超えを狙っていくと良いかもしれません。

その程度の期間であっても、ある程度の時間をとって集中して勉強を続ければ「一気に実力を伸ばす」ということが可能なはずです。実際、僕の場合も試験対策の開始自体が8月であり、かなりヤバイ、このままでは到底無理だと思ったこともありますが、結果的になんとかなりました。

もちろん、テキスト・問題集の選択においてかなり良いものを引き当てたことや、後述する「FP2級と宅建試験の相乗効果」などもあったはずですが、少なくとも「短期集中」の効果はかなりあったはずです。

ただ、不動産の営業職の方は宅建試験なんぞの勉強をしているほどの暇がない忙しさであると聞きます。よってそのような場合には何年もかけて、ゆっくり合格ライン越えを目指していく他ないでしょう。

良質なテキスト・問題集は必須、質の悪いものを使い続けていないか?

宅建試験に合格するためには、独学で勉強していくのと試験対策講座を受講するのと、2通りの方法を選択することができます。

このうち「独学」を選択した場合にはそこで使用するテキスト・問題集の選択が合格できるか、できないかを決定するうえでかなり重要な要素になってくるはずです。

つまり、どれだけ試験対策に時間をかけたとしても「質の悪いテキスト」を選んでしまい、それを使い続けている場合には合格の可能性はかなり低くなってしまうといわざるを得ないでしょう。

また、何度もテキストを買い換えてもたまたま良いものにあたらなかった場合には、何年受験しても受からない、なんてこともあるかもしれません。

僕の場合、運よく最初に購入したテキストが当たりで、そのシリーズの問題集も購入して試験対策に活かすことができ、一度の受験で合格することができました。

もし、宅建試験を独学で受験する場合には、Amazonなどで評価の良いテキスト・問題集を選択することで、優秀なものを引き当てる可能性は高まるはずです。それでももし、「ちょっと合わない…」と感じたら、すぐに選び直してしまった方が良いかもしれません。

権利関係よりもまずは「宅建業法」の勉強を進めるべき

次に、宅建試験の出題範囲のうちで「どの範囲を重点的に勉強していくべきなのか?」ということについてです。

これに関しては僕も「ちょっと失敗したかも…」と思っています。いくつかの範囲のうち「権利関係」の勉強に時間を取られすぎたことにより、最も出題数の多い「宅建業法」が疎かになってしまったような感じだからです。

宅建試験の対策においては、どうしても複雑でわかりにくい「権利関係」の範囲に目が行ってしまいがちです。

しかしながら、やはり「1問1点」の宅建試験においては、出題される数の多い「宅建業法」を重点的にやっていくべきなんだと思います。

FP3級 初学者はどの範囲から勉強を始めるべきか?
FP技能検定(FP2級・FP3級)の試験が2018年9月9日に行われました。毎回何万人もの受験者が受験するFPの試験、なかでもFP3級に関し...

全部で20問の出題がある「宅建業法」、ここをきっちりやっていけば「宅建試験に受からない」から抜け出すことができるはずです。

独学よりも宅建試験対策講座を受講する方がかなり有利に立てるはず

宅建試験の受験に際して、多くの受験者の方は「独学」での勉強を選択していることかと思います。

これに関しては僕もそうでしたが、資格スクールの試験対策講座を受講するにはかなりのまとまった時間と気力、そして多額の費用が必要になってくることから、そのうち一つでも欠けている、という場合に該当するほとんどの方が独学での受験を選択するはずです。

しかし、宅建試験はあらかじめ何点以上で合格ということが決まっておらず毎年の合格基準点に変動がある試験です。そして、その結果として毎年の合確率は15%程度に安定してきています。

つまり、宅建試験においては「何点取れるか」ということよりも、「全受験者数の上位15%以内には入れるか」ということの方が重要になってくるはずです。

そのため、自力で、独学で勉強を続けていくよりはプロの講師の指導を受けることができる試験対策講座を受講する方が、はるかに早く実力を伸ばすことができ、結果として”試験日の決まっている”宅建の本試験までに得られる知識は多くなってくるはずです。

そうなると、「上位15%」の範囲にもぐりこむことができる可能性は、当然「講座を受講した場合」の方が高くなるはずであり、このような相対評価といえる資格試験ではその方が圧倒的に有利になってくるはずです。

試験対策講座の受講は宅建試験に限らず、かなりのまとまった時間を要し、また、コスト面でも独学と比べて相当辛い部分はありますが、もし、時間もお金も十分にある、という場合には、利用していくのがベストであるといえそうです。

宅建の受験前にFP2級を取得していれば勉強時間を短縮できる

最後に、これは”ついでに”といった感じなんですが、年1回しか実施されない宅建試験と比べて、同じ不動産分野、それから相続や税金などの重複した範囲からも出題される「FP2級」の試験は年に3回実施されています。

このFP2級の試験を先に受験しておくことで、その先宅建試験を受験した場合に相当な勉強時間の短縮が見込めると考えています。

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平成最後の試験で無事、宅建試験に合格することができました。この先、「宅地建物取引士」の資格を取得するまでにはまだまだやることがありますが、...

もし、宅建試験の受験後しばらくは勉強に手をつけない、という受験者の方が居られましたら、10月の試験後からFP2級の試験対策をして、1月の試験を受験してみるというのもいいかもしれません。

まとめ

今回は宅建試験に関して、「何度も受験しているのに受からない」という受験者の方が多いのではないかということで、その原因となりそうなものをまとめてみました。

上記の「宅建試験に受からない理由」は、どれも一般的なものかもしれませんから、場合によっては「そんなのわかってるわ!」というようなものもあるかもしれません。

しかし、ここで改めてそのような点が本当に改善できているのかどうかを意識してみることで、何か変化があるのではないかと思います。

宅建の本試験は10月の第3日曜日と、まだまだ先ではありますが、この当たりで少し、勉強方法やテキストなどを改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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