資格試験はどのあたりのレベルまで独学で合格できるのか考えてみた

どんな資格試験であっても、合格してその資格を取得するためには必ず「試験対策」をする必要があります。そして、その試験対策の方法は『独学』と『資格スクールなどの講座を受講する』という2つの方法に分かれてきます。

もちろんそれ以外、実務経験などによって試験自体が免除になるようなパターンもあるかとは思いますが、あくまでも「試験に合格して資格を取得する」方法として上記の2つに分類しました。

で、当然のことかとは思いますが、何万円もする講座を受講するよりは、自分で、即ち独学で試験対策をして合格ラインに到達したいと考えます。大金持ちの人であればそうは考えないかもしれませんが、できれば低コストで資格を取得したいと思うのが普通でしょう。

僕の場合もそのように考え、結果として日商簿記2級、FP2級までは独学で勉強して合格することができました。

しかしながら、今後受験しようと考えている資格試験はそれらと比べて大幅に難易度が上がるものが多く、やはり自力ではどうにもならなさそうな試験もあり、税理士試験などはその代表的なものではないでしょうか?

では、一体どのレベルの資格試験までなら独学で合格することができそうなのか?
今回は現在なんとなく感じている資格の難易度別に、それぞれを以下の3段階に振り分けてみました↓

  1. 確実に独学で合格できる資格試験
  2. とりあえず独学でチャレンジしてみる資格試験
  3. おそらく無理ゲーな奴等

ということで、それぞれの段階に該当しそうな資格をみていきましょう。

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確実に独学で合格できる資格

まずは「独学で合格」できることが確実である資格からみていきましょう。ただ、ここに該当する資格は相当数あるかと思いますので、ここでは「もしかしたら講座を取っている人もいるかも?」レベルのものに留めておきたいと思います。

なお、FP2級についてはAFP認定研修を受講せずに受験するパターンを「独学」と考えることにします。

※AFP認定研修とFP2級のどちらを先に受けるか?については以下の記事から↓

では、「独学でいける資格」のうち、その試験に関して資格スクールの講座がありそうなものをリストアップしていきます。

  • 日商簿記3級
  • 日商簿記2級
  • FP3級
  • FP2級
  • ITパスポート(たぶん)

ITパスポートについてはまだ受験していないため確実とはいえませんが、内容を見る限り独学でも何とかなってしまう資格試験であると予想されるためここに入れておきました。

その他は「日商簿記」と「FP技能検定」の各2級・3級となっていますが、これらについては簿記3級を除いて独学可能であることが確認済みです。

※FP2級に独学で合格するための試験対策やテキスト選びの詳細は以下の記事から↓

簿記にしてもFPにしても、「2級」となると試験対策講座の広告等を良く見かけるようになりますが、それらを受講するのは”どうしても短時間で合格したい”という人のみなのかと思います。とりあえず、このぐらいのレベルの試験でしたら、時間をかけて地道に勉強していくことで、自力で合格ラインに到達できることは確実です。

とりあえず独学でチャレンジしてみる資格試験

さて、ここからが本題です。これまで受験した資格試験は、難易度もそこそこであり、ちゃんとやれば普通に独学で合格することができるものでした。

しかし、この先挑戦する資格試験のうち3つ、「宅建」と「行政書士」、「CFP資格審査試験」については、ちょっと独学は微妙な感じだな…というラインの難易度となっているようです。

このうち「CFP資格審査試験」については6課目に分かれているため、地道に刻んでいくスタイルでいけば最終的には何とかなってくるはずです。

問題は残りの2つです。この宅建と行政書士の試験については日程が近く、同じ年に両方受験するのは困難なもので、かつどちらの資格も一般的に難易度が高いとされています。もちろん重複している範囲も多いようなので両方受験したら単純に労力2倍、というわけではなさそうですが、一応今年は宅建、来年は行政書士と分けて受験しようと思っています。

で、この2つについてもまず独学でチャレンジしてみるつもりでいるんですが、これまで受験した資格試験と比べて試験対策講座の開講数も多いようで、広告や案内を目にする機会も多くなっています。このあたりが独学で受験することを少し不安に思う一因となっています。

※追記:行政書士試験は難易度や試験対策期間の関係で最初から試験対策講座を受講してチャレンジしてみることにしました。

行政書士の試験対策を開始、とりあえず3ヶ月やってみる
行政書士試験の受験のため、試験対策を開始しています。既にテキストを購入したり資格試験対策講座への登録を済ませ、あとやるべきは受験申請と試験...

ちなみに、行政書士試験対策として受講しているのは「オンスク.JP」の行政書士講座です。

資格スクールの講座を目にする機会が多くなってくる、ということは受講している人も多くなる?

宅建や行政書士の試験となると資格スクールで講座が開講されていることをアピールする広告等が多く出稿されているようで、毎日のようにネットや電車とかその辺の広告を発見するような感じです。

そのような状況であるということは、当然自分以外の資格試験に興味がある人もその広告を見ているでしょうし、一定の割合でその講座を受講する人がいることは間違いないでしょう。

また、最初は独学でチャレンジしたものの、やはり厳しいかといった感じで翌年以降は試験対策講座を受講する方も多いはずです。

ということは、その分「独学派」よりも「講座取る派」の方の人の割合が増え、当然ですが同じ期間で試験対策をした場合には講座を受講している人の方が実力がついている、というかレベルが高くなっていることでしょう。

そんななかで試験に合格できるのは毎年およそ同程度の割合の受験者であるわけですから、かなりの確率で講座の受講者が合格者の大半を占めているのではないでしょうか?

実際に独学と講座受講者の合格者に占める比率を調べることは困難かと思いますので、正確とはいえませんが、「宅建」と「行政書士」の試験については、おそらく独学で受験した人のうち合格しているのはごく少数なんじゃないかとも思えます。

では、それを乗り切って独学でこの2つの試験に合格するにはどうするべきなんでしょうか?

試験対策の期間を長く取って地道にやっていけば合格できる?

おそらく宅建と行政書士の試験に独学で合格するための唯一の手段は「長い期間勉強する」こと以外ないかと思います。

例えば、宅建の合格に必要な勉強時間は300時間程度と言われていますが、これを400時間とか500時間とか、およそ適正と呼べる範囲を超えて試験対策の時間を確保することによって、試験対策講座を受講している受験生と同程度のレベルに慣れるんじゃないでしょうか?

とにかく勉強量を増やして独学で試験対策を進め、今年の10月の宅建試験でうまくいくようであればそのまま行政書士も独学でいこうと思います。

結果はどうなるかわかりませんが、試験を受け次第またここに追記するか別で記事にします。

追記:宅建試験は独学で合格することができましたが…

2018年10月21日の試験で、宅建試験は無事に独学で一発合格することができました

しかしながら、とても余裕を持って合格できたとは言えず、「何とか合格を勝ち取ることができた」というような感じでした。正直、一歩間違えれば合格できなかったと思います。

そして、やはり「受験者間での相対評価」で合格者が決まり、合格率がおよそ15%と若干低めに設定されている宅建試験では、独学での合格が可能ではあるものの、やはり試験対策講座の受講に分があると考えます。

ちなみに、合格までに要した試験対策期間はおよそ2ヵ月半弱と、かなり短くなりましたし、勉強時間も予想していたよりもはるかに少なくなりました。

ただ、これには宅建試験の受験前にFP2級を取得していたことの影響がかなり強かったことが確実ですので、本来であれば250時間程度の勉強時間を確保するのが理想ではないかと考えます。

独学での合格は無理である可能性が高い資格

最後に、独学で勉強しても合格することは難しい、または合格までに相当な年月を要するであろうと考えられる資格試験です。

ここに該当するのは一般的に「超難関」などとされる資格試験であると思いますが、僕は既に税理士試験の難易度の高さに驚愕した経験から、こういった資格試験については他のものとはちょっと違う何かであると考えるようにしており、1年とかそんな期間での合格は考えず、何年にもわたって受験することでいつか合格しようと考えています。

で、今受験しようと考えている資格試験のなかで、税理士試験以外に「社労士試験」がこの「独学は厳しいんじゃないか?」というレベルに該当していると考えます。

社労士試験に関しては単純に合格率などから予想しただけに過ぎませんので、案外自力で合格しているような人もいるのかもしれませんが、とりあえずは「税理士試験」「社労士試験」の2つについては独学での合格は厳しく、今後余裕があるときに試験対策講座などを取って合格を目指していくことになりそうです。

まとめ

今回は今受験を予定している、または既に受験した資格試験について、独学による合格が可能なのかどうか?ということを考えてみました。

とりあえずは「税理士試験」「社労士試験」以外については独学可能であると考え、まだ「可能かもしれない」レベルの試験についても一旦独学で受験してみる予定です。

なお、本当に独学での合格が可能かどうかについては、試験対策の時間が1日どれだけ取れるのかによって大きく左右されてくるかと思います。低コストな独学で資格を取得するために、まずは時間の使い方から検討していくというのも有効な手段なのかもしれませんね…

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