8月の頭に実施される税理士試験(今年は簿記論メイン、ついでに財表)に向け、ここのところちょろちょろと簿記論の過去問やそれに近いレベルの問題を解くようにしています。
といっても、まだ「繰り返し解く」というレベルの話ではなく、手元にある問題を少しづつ、例えば「今日は第1問、明日は第2問」みたいな感じで進めている段階です。
とはいえ、昨年に引き続き簿記論の過去問や直前予想問題をいくつも解いてみたことで、少しづつわかってきたこともあります。
それは現状の問題点であったり、どこそこに注意しなくてはというものですが、ひとまずここで税理士試験の簿記論に関する現時点での全体的な感覚や、ここから先、つまり本当の直前期に何を意識しておくべきなのか?などを考えておきたいと思います。
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未だに初見の問題がある簿記論…
まず、簿記論の過去問や本試験レベルの問題を解いていて思うのは、「この期に及んで全く初見の問題がいくつも見つかる」ということです。
これが税理士試験ではない、他の資格試験対策であったのならば、本試験直前で既に一通りの練習問題をやり、複数の過去問に手をつけているような段階で「これは完全に知らない…」というような問題にいくつも出会うようなことは無いように思えます。
もちろん、これから受験していくような”難易度の高い資格試験”ではそんなことザラにあるのかもしれませんが、僕の場合には今のところ「ここまでやってまだ全く知らない問題が数多くある」という状況に慣れていないため、それらにどう対処したら良いのか判らずにいます。
で、それら”初見の問題”がどれも全く歯が立たないような状態であれば特に問題なく諦めることができるのですが、これが意外にもよく考えたら解けてしまったり、逆に時間だけ費やして結局一枠も解答が埋められないなど、それぞれに結構な差があります。
となると、「最初からスルーして次の問題に行く」という対処はかなりリスクが伴うことになり、反対に「解けそうだ」と思ったら実は罠で、貴重な解答時間を無駄にしてしまうなど、どちらを取るにしてもイヤな予感しかしません…
そして今の状態でそうなっていることを考えると、今年の簿記論の本試験でもそのような問題に出くわす可能性が高いということになります。
いざ本試験で問題文を読んで、「何だこれは?」となったときにどのような行動を取るべきなのかここでちょっと考えておく必要がありそうです。
また、簿記論だけでなく、おそらく財務諸表論でも、税法科目でも、しっかり勉強した年には同じような状況になる可能性が高いはずです。今回の簿記論の試験で「かなり勉強したはずなのに初見の問題」はどうするべきなのか?今後の税理士試験での行動の指針を作っておかなくてはなりません。
どうしても解けない場合は早めに切り上げたい
で、「この期に及んで完全に初見の問題」に対し、具体的にどう対処するべきなのか?についてですが、さすがに怪しい問題をすべてスルーしていたらそもそも解答できるところが無くなってしまいそうですし、どちらかといえば「解けるはずなのに手をつけなかった」という方が悔しいはずですので、今年の簿記論の試験ではひとまず「解いてみる」ことにします。
ただ、一度手をつけてしまうとなかなか諦めることができず、そのままズルズルと時間を費やしてしまう可能性がありますから、「ヤバそうだ」と感じた段階で損切りして逃げ出す方向性で行こうと思います。
「あとこの数字さえわかれば一気に解けそうなのに…」という状況もかなりありますが、やはり試験問題全体を見て解けるものを探す方が遥かに得点効率は良いはずですから、諦めるところはしっかり諦めていくことにします。
なお、「どのぐらいで諦めるのか?」というあたりですが、これに関しては昨年の試験対策のときに決めた「大問ごとの時間配分」を守れる程度にしていきたいと思います。
ちなみにこの時間配分は「簿記論」に関してのものですから、これから先の財務諸表論や税法科目など、同じ税理士試験でも理論問題があるものに関しては別途考え直す必要がありそうです。
過去問も練習問題も、昨年よりは解けるところが多い
さて、今年もついに「簿記論の過去問」を解いてみる段階まで来てしまっているわけで、当初の勉強計画と比べて半分程度の進捗しか得られていないような気がしなくもないわけですが、実力的には「昨年よりはかなりレベルアップした」はずです…というかそうであって欲しいところです。
思えば昨年の試験対策では、簿記論の「過去問」どころか「本試験レベルの問題」であればどれも太刀打ちできないような状態でした。
それが今年の試験対策では割りと解けるような問題も増え、先程触れた「初見の問題」を除いては割りとスムーズに「どうやって解くべきなのか?」を思いつくことができるようになってきています。
そのため、昨年の税理士試験に比べて「簿記論に関しては」ですが、多少時間的余裕ができ、本試験で手をつけることができる問題も増えるのではないかと予想しています。
ケアレスミスが非常に多い
とはいえ、ここで心配になってくるのが「ケアレスミスの増加」です。
ある程度見たことがある問題であればあるほど、「解き方はこうだ」とか「多分このタイプだ」とか勝手に決めつけてしまい、その問題ごとの特殊な事情に目が行かずに誤った解答をしてしまう可能性が高くなってくるはずです。
しかも、簿記論の問題を解くときにはいつでも「時間がない」ということを意識しているわけですから、その焦りがさらにミスを呼び込むことになるのは明らかです。
僕の場合、もともと「計算問題」を苦手としており、ミスをする割合がかなり高くなっているというのが特徴(?)です。
そんな中でさらに「問題形式に対する無駄な慣れ」が生じた場合、通常では考えられないようなことをやらかし、家に帰ってから試験問題をじっくり見返して気がつく、という事態が容易に想像できます。
ですので、今年の簿記論の試験ではそういった「ミス」に関しても、「時間配分」や「問題の取捨選択」と同程度に気にしていく必要があるはずです。
苦手な範囲・論点ほどミスに注意したい
もちろん、同じ簿記論の出題範囲の中にも「得意な範囲・論点」と「苦手な範囲・論点」があり、よりケアレスミスが増えてくるのは「苦手としている方」になってくるはずです。
「苦手な範囲」のうち、もともと解くことができなかった苦手な問題が、昨年よりもレベルアップしたことによって解答にたどり着くことができるようになった、というものもあるはずですが、「実はよく解っていないまま問題の形式に慣れただけ」というものもあるようです。
そいつらに関しては「ただやり方を覚えているだけの状態」であり、当然いつも練習問題でやっていた形式から大きく外れてしまえば「解けない問題」ということになるでしょう。
しかし、いつものもの、知っている形式から「少し変わっただけ」であれば、よくよく考えればちゃんと解答にたどり着くことができる可能性が十分に残っているはずです。
そこで問題をしっかり読まず、「ちょっと変わっている部分」をスルーしてしまえば結局はそれも「解けない」とうことになります。そしてそうならないために、「これは見たことあるな…」と思った場合でも注意深く問題を見てどういうものなのか判断する必要がありそうです。
また、問題を「注意深く見る」ことにより「解けそうだけど実は罠」というものを見破ることができるかもしれませんから、二重の意味で「問題の読み込み」は確実にしていこうと思います。
取れる問題を確実に解答したい
今年の簿記論の試験では、とにかく「取れる問題」をミスなく取っておく、ということを現時点での目標にします。
今年の簿記論の本試験では、めちゃくちゃ難しい問題を1つだけ、なんとか解ききるというのではなく、自分の実力で解ける問題を探したうえで、絶対にミスがないように問題文をよく読み、確実に得点できるよう心がけたいと思います。
解ける問題をしっかり取ることにより、昨年の簿記論の試験で得た微妙な得点を少しでも上回ることができれば幸いです。
まとめ
今回は直前に迫った税理士試験のうち、メインで勉強している簿記論について、試験対策として過去問や同程度のレベルの問題を解いている段階で感じていることや、本試験で注意したいと思うことなどでした。
結局今年も予定していたほどの試験対策時間は確保できず、不安の残ったまま本試験に臨むことになってしまいそうですが、残りあと少しの期間、できる限りのことはやっていくことにします。