およそ3ヶ月の勉強期間で行政書士試験に合格できたのは…

2019年11月に初めて受験した行政書士試験、当時は静岡県で唯一?だったと思いますが、とにかく指定された試験会場の日大三島にて試験を受けました。そして、これに合格したことによって一発で行政書士試験を終え、今に至っています。

当時は今現在(2021年9月)大騒ぎしている新型コロナウイルス、これについてはまだ影も形もなく、試験会場には大勢が「ノーマスク」で集合し、同じくノーマスクで説明をする試験官の指示に従って行政書士試験を受験していたと記憶しています。

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で、今年も夏が終わり(一応9月ということで)、いよいよ行政書士試験の本試験が迫っていることから、緊張感が増してきている受験者の方も多く居られることでしょう。

今回はその行政書士試験に関して、特にプロの講師とかそういうわけではありませんが、僕が実際に3ヶ月程度の勉強時間で、一発で合格することができたということに関して、その原因などを探り、ザックリ紹介していくことにします。

今年受験される方、最近勉強を始め、来年度には受験したいと思っている方にとって、少しでも参考になればと思います、それでは前置きが長くなりましたが、以下から本題へ↓

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「テキストを読む+講義を聞く」で二重のインプットを

行政書士試験の試験対策をしていた頃、確か始めたのは8月でしたが、そこから本試験の直前まで、一貫してやっていたのが「テキストを読み込むこと」と「講義動画を(惰性でも良いから)視聴すること」でした。

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そのぐらいのことは全受験生がやっているのかも知れませんが、それでも、本当に惰性でも良いから「繰り返し講義動画を視聴する」、寝る直前まで見続けること、そしてテキストも、本当に何度も何度も繰り返し読むことをしていました。

もちろん、受験に際して講義動画とテキスト(独学などの場合)のいずれかのみという方も多いのではないかと思いますが、正直この2つのインプット方法は全く異なるように思えます。

見て聞いて覚えることと、それから読み込んで覚えること、どちらもやって、そしてどちらも実力を付けるために効果を発揮したと考えていますので、「見る+聞くor読む」ではなく、「見る+聞く&読む」という感じで、時間が許せばではありますが両方、どちらかに偏っても構いませんからやっていくべきだと考えます。

問題集は繰り返し、特に行政法は重点的に回した方が良いかも

次に問題集ですが、これは当時市販のものを用いてやっていたと記憶しています。オンスク.jpの行政書士講座にも問題集が付属していましたが、どちらかといえば紙媒体の方を解いていたような、今になって思い起こすとそちらの印象の方が強く残っています。

で、使用していた問題集ですが、メインにしていたものは「みんなが欲しかった行政書士の問題集」
の試験対策をしていた頃から使用していた安定のシリーズです。

そしてもうひとつ、こちらはそれこそタイトル通り、携帯に便利な小型のタイプをということで、ボリュームとしては前者に劣るものの、かなり使い易かった「ケータイ行政書士」、択一式の問題集はこの2冊でした。

関連:行政書士試験対策)「みんなが欲しかった行政書士の問題集」を購入

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なお、それ以外にも「40字記述式」対策の問題集を購入したりしましたが、そこまで時間があったわけでもなく、イマイチやり切ることができないまま本試験に臨むことになりました。

結果としては合格だったわけですが、記述式の点数(おそらく下駄を履かされていた)については散々なもので、ここは行政書士試験全体を通しての反省点であったと考えて良いでしょう。

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ギリギリでの合格でしたが、なんと記述式が28点とは…

とにかく合格できていたのは幸いですが、行政書士試験において記述式対策が十分でなかったことは、今後受験していく資格試験において、勉強に充てられる期間が非常に短いときの参考になりそうです。主に反省点としてですが…

一般知識は「文章理解」を絶対に落とさないように

記述式ともうひとつ、行政書士試験対策全体を通してあまり勉強できなかったものがあります、そう、「一般知識等」です。

これはそもそも何を勉強して良いのかわかりませんでしたし、勉強するにしても範囲が広く、一体どうしたら良いのかと途方に暮れていたわけですが、ふたを開けてみればビックリ、足切りどころか11問正解(上記画像参照)という快挙を成し遂げることに成功しました。

で、もちろん「誰もが確実に、まず間違いなく正解できる問題」というのはキッチリ拾ったと記憶しています。ですがそこからさらにもう一歩、やはり「文章理解」の問題を、時間がない中でどうにか、全部間違いなく解答することができたことも大きく貢献しているはずです。

しかし文章理解の問題は「取れる」ものの1問あたりにボリュームがあり、しかっり時間を残して取り組まないと思わぬミスをしてしまう可能性があります。

逆に、問題文をよく読み、ちゃんと吟味して解答すれば正解に辿り着き易い、というか「知識として覚えていなくとも得点できる」というのは凄いこと、サービス問題であるといっても過言ではないはず。

そんな文章理解の問題を、一般知識等の問題に取り組む際、真っ先にやっていくべきであること、またはメインである法令等を差し置いて最初にやってしまうという手もアリかと。

そうすれば完全に時間がある、落ち着いた状態でゆっくり取り組むことができ、思わぬミスで失点、などということはなくなるはず。いや、僕は実際に受験した際、ここに時間を残せなかったため、「もしかしたらやらかしていたかも知れない」と考えると胆が冷えます。

文章理解の問題は合格している受験者の多くが「取り切っている」状態だと思いますし、(問題の順序的に)最後の最後で合否を決める重要なポイントになってくることは明らかです。

やはりここを、この文章理解の問題を、時間を使ってキッチリ拾うかどうか、それをするか否かで行政書士試験は大きく変わってくるのではないでしょうか…

後から振り返って思うこと

さて、ここからは今になって、行政書士試験受験後およそ1年半経過してから振り返って思うことなどを記載していこうと思います。

正直なところ、こんなブログをやりつつ行政書士試験を最後に何ら資格試験の受験をしていない状態ですので、その「最後の試験」であったものについては意外と記憶が残っているというか、そんな感じでした。

とはいえ勉強期間がおよそ3ヵ月と短かったため、ここで思い起こせることは、今勉強されている方も既に感じて、それを考慮した上で色々と対策を練っているような、本当に基本的なことかも知れませんが…

正直、判例集はイマイチ役に立っていなかったかも

で、まずひとつ、行政書士試験の勉強期間トータルを思い返してみて、そういえば記述式の問題集以外にも、もうひとつ「あまり手を付けられなかった」ものがあったなと感じました。

それは「判例集」、普通に購入して手元にありましたが、もしかすると「開いてすらいないページ」があるんじゃないかと思う、いや確実にあるでしょう、そのぐらい判例学習の内容は薄いものでした。

関連:(行政書士試験対策)「みんなが欲しかった行政書士の判例集」を購入

一応見たには見た論点も多いのですが、この判例集があったからといって何か変わったことがあったのかと言われると微妙です。もちろんそんなのは僕に関してだけで、他の行政書士試験合格者の人にとってはかなり意味のあったものだったのかも知れませんが。

行政書士試験は勉強時間のごり押しでどうにかなるのでは?

次に、これは勉強し終わって、最近新たに司法書士試験の対策を始めてみてから思ったことなのですが、やはり行政書士試験は「勉強時間ごり押し」でどうにかなりそうな、そんな感じの試験だったなという印象です。

現在勉強している司法書士試験の対策、それからコロナのアレで、県外に出て大勢の試験会場へわざわざ入るというのは芳しくないため、一時中断している状態の税理士試験。

これらと比べ、試験に関する情報がキッチリ出ていて、テキストにも細かい内容が書いてあって、どうしたら良いのかということが自力では理解できない、主に記述式の問題でそういったことが起こりがちなのですが、そういうのがないということが行政書士試験の特徴です。

それぞれの論点をテキストや講義動画で理解し、それを繰り返しインプット→アウトプットとしていくことで、少なくとも「法令等」の範囲においては全てを網羅、奇抜な問題を除けば拾っていけるのではないかと、そんな感じがします。

もちろん初見では意味不明だとか、ちょっと理解するのに苦労するとか、そういったっ論点がないとは言いません。しかし少なくとも「それを正確に理解してしまえば解答が可能」と考えた場合、「ここで○○に気付かなくてはならない」、「これを忘れると大幅減点」などということがない分、やはりやり易いのではないかと思います。

また、僕もあまり勉強していない状態で合格に漕ぎ着けることができたのですが、やはり記述式なしでも合格できる可能性、必要な得点を突破できる可能性があるというのも行政書士試験ならではとは考えられないでしょうか。

これが司法書士試験のように、記述式は別個で採点であった場合には、試験の難易度が大きく変わっていた、ひたすらに勉強するだけでなく、ある程度やり方、考え方を学んだ上で試験に臨まなくてはならなかったのではないかと考えます。

このあたり、僕とは違った意見の方も多いとは思いますが、少なくとも僕個人としては、行政書士試験は勉強時間を多く取り、テキストや問題集、講義動画などを「思考停止で繰り返す」などという、完全なごり押しでもどうにかなる試験ではないかと主張しておきます。

もちろん予備知識のあるなしで行政書士試験の合格に必要な勉強時間は大きく異なる

なお、「勉強時間を~」とはいっても、もちろん勉強を開始した際のバックグラウンドによって、合格に必要な時間は大きく変わってくるでしょう。

僕の場合は行政書士試験を受験する前年に、初めて民法に触れる形で宅建試験を受験してますし、その前にもFP2級、そしてこの試験を受けた2週間後にはCFP資格審査試験の「相続・事業承継設計」も控えており、同時に勉強していました。

これらの資格試験は完全に、というわけではありませんが、少なくとも行政書士試験と内容が重複する部分があり、特に宅建試験では、今しがた少し触れましたが「民法に入門した」というのがかなり大きく、行政書士試験に、3ヵ月の勉強期間で一発合格することができたということにかなり貢献しているのは明らかです。

そしてそれ以外にも、僕は違いましたが「法学系の学部卒」であったり、他の法律系資格試験を志しており、その最中で行政書士試験も受験するという方にとっての必要な勉強時間は、全くの初学者である方にとってのそれとは大きく異なるはず。

ですのでこれから行政書士試験を受験するために勉強を開始するという方は、少なくとも「3ヵ月で合格した人が居るから自分も」ではなく、その予備知識を考慮したうえで、ではどのぐらいの期間、時間を勉強に充てたら良いのかということを考えていくことをお勧めします。

まとめ

ということで今回は、結構前に受験した行政書士試験について書いてきました。行政書士試験(2021)はこの状況でも開催されるようですが、昨年から試験会場などが安定していないようで、受験される方が実力を出し切ることができるのかについて少し心配です。

一時はコロナの感染者数がかなり増えてしまったようで、行政書士試験のみならず、各種資格試験について正直昨年より実施が危うい状況ではないかとも思ってしまいましたが、今のところこれといった中止の話を聞かないので、おそらく通常通り開催されているものばかりなのでしょう。

で、そんな感じで行政書士の本試験がもうしばらくでやって来るのは確実であると考え、そこで合格を勝ち取るために、多くの方が勉強を重ねていることかと思います。厳しい状況ですが、より多くの方がベストを出して、そして合格することができると良いなと思っております…

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