FP2級の試験は同3級と比べてかなり難易度が上昇しているとはいえ、しっかりとした試験対策さえすることができれば、たとえ元々出題範囲に関する知識がなかったとしても、確実に、しかも一発で独学合格が狙えるものです。
しかし、この「しっかりとした試験対策をする」というのがかなり重要であり、そのためには試験対策に使う書籍、つまり「テキスト」「問題集」「過去問集」について、内容が濃く、さらには解説がわかりやすいなど、優秀といえるものを見つけて使用しなくてはなりません。
今回は、そんなFP2級の関連書籍のうち数ある中から僕が選択し、独学で一発合格という結果を得た有用な3冊(テキスト・問題集・過去問集 各一冊)について取り上げていこうと思います。
なお、当該書籍についてはそれぞれの購入時にちょっとした感想のようなものも記事にしていますので、使用感など詳しく知りたいという場合には、後ほどそれらの記事のリンクも張っておきますのでご参照ください。
Contents
テキスト:みんなが欲しかったFPの教科書(TAC)
FP2級の合格にかなり貢献してくれた「みんなが欲しかったFPの教科書(FP2級・AFP)」はFP3級を受験したときにも使ったもので、3級の試験ではその1冊のみの情報で合格することができましたし、実技試験に到っては満点で合格することができました。
それゆえFP2級の受験でも同じものを使おうと思い、まず、基礎固めの期間の試験対策用に購入しました。その結果、学科試験・実技試験ともに一発で合格できたわけですから、これから受験する方におすすめしても差し支えない、優秀なテキストであることは間違いないといえるでしょう。
※当該テキスト購入時のレビュー等は以下の記事から↓
なお、購入時に3級のものと厚さを比較してみたところ、以下の通りほんの少し厚くなった程度でした↓
※画像左(赤色)がFP3級、右(水色)がFP2級のもの
内容としても、3級のものと完全に重複していたり、少し詳しくなった程度の部分が多く、このことから、FP2級とFP3級の試験ではやはり「詳細を問われるかどうか」とか、「問題文の差」等によって難易度の違いが作られており、基本的に出題は同一の論点から、ということになってくると考えます。
そこで、もし現在3級取得前の状態であって、今後続けてFP2級の取得まで目指しているという場合には、最初からFP2級用のテキスト、つまりここで紹介している「みんなが欲しかった~」の「2級・AFP」用を購入して勉強を進めていくと、より効率がよくなるのではないかと思っています。
問題集:これだけ覚えるFP技能士 一問一答+要点整理(成美堂)
FP2級の試験対策に使用した問題集は、先程のテキストとは異なる出版社から出ているものを使いました。というのもここで紹介する問題集は「書籍の大きさ自体」が小さいもので(ハガキ大)、どこでも持ち運んでいつでも試験対策ができるということもあったためです。
※当該問題集の購入時のレビュー等は以下の記事から↓
FP3級の試験対策では問題集や過去問集を使わず、テキストの内容のみで合格することができましたが、FP2級ではそうは行かないはずだと判断し、問題集を購入することにしましたが、やはり実際に「問題を解く」というのはかなり効果があるようで、この問題集をやり始めてから実力はかなり伸びた感じがありました。
で、肝心の内容としては「一問一答形式」のため、ひとつひとつの問題について、解説を熟読するところまで含めてもそこまで時間を取られることはなく、ちょっとしたスキマ時間であっても集中さえしていれば結構な分量を進めることができる印象でした。
また、収録問題数も880問と、かなりの数の問題が掲載されているため、これを何度も解き直すことによってFP2級の合格に十分な知識を定着させることができたのだと思います。
この問題集は価格も1,400円と、結構安めの値段設定となっており、内容も充実しているため、表紙に描かれている女性らしき人物の絵が地味にキモいことを除けば、かなり優秀なものであるといえるでしょう。
過去問集:FP技能士 重要過去問スピード攻略(成美堂)
最後にFP2級の試験対策で使用した「過去問集」についてです。
過去問集については、かなり手をつけるのが遅れてしまい、FP2級の本試験1週間前から急遽試験対策に加えることになったのですが、やはり本試験と同一の形式で、過去に出題された問題のうち出目が高いものを…ということもあり、最後の詰めとして購入しました。
※当該過去問集の購入時のレビュー等は以下の記事から↓
この過去問集はそれまで続けていた問題集と同じ「成美堂出版」から出ているもので、過去問のうち重要とされるものが333問収録されています。
特長としてはそれぞれの問題についている解説がかなりしっかりしていて、そこで知識の確認をすることができるという点、また、問題集でもそうでしたが、赤シートで解答・解説の一部を覆って、重要な単語等の確認ができるという点が挙げられます。
こちらはかなり短期間しか使用しませんでしたが、本番前の最終確認として十分に機能していたはずです。
また、何よりも日本FP協会やきんざいのHPで公開されているような過去問から、出題頻度の高いものを自分で選んで重点的に勉強するというのは困難ですから、こういった過去問”集”を購入して使用することは、試験対策の効率面でかなり重要になってくると思います。
テキスト等はFP技能検定の「法令基準日」に合致する最新のものを
それと、忘れてはならないのが「FP2級の試験範囲は法制度の改正に伴いその出題内容が変化していく」ということです。
年3回実施されるFP技能検定の各回には「法令基準日」が定められており、その基準日の法制度に基づいて問題が作成されています。
そのため、古本などで”昨年”とかもっと前のテキストを見つけて購入したところで、法制度の改正により、そのテキスト等の内容が自分の受験する試験の内容と合致していないなんてこともあり得るということになります。
なので、テキストや問題集の購入時には、あらかじめ自分の受験する試験に対応するもの、つまり最新のものであるかどうかということをしっかり確認しておく必要があります。
まぁ、実際に店舗がある書店で購入するのであれば、流石に古いものをおいているなんてことはないと思いますが、Amazonなどでは商品検索の際、前年度のものが普通に検索結果に出てきたりしますので、間違えないよう注意しておくべきでしょう。
まとめ
今回は、以前購入時にそれぞれ個別の記事で紹介したFP2級の試験対策向けの「テキスト」「問題集」「過去問集」について、実際に使用した3つの書籍をまとめて紹介してきました。
ここで紹介した3冊の関連書籍を使うことにより、独学であっても十分に合格ラインに到達できるはずですので、「受験することは決めたが未だテキスト等は購入していない」とか、「複数のテキストや問題集を使っていく予定だ」という方は、候補に加えてみてはいかがでしょうか?