FP2級の合格に向けて勉強を進めている方は、おそらくAFP認定研修や、独学者であればテキスト・問題集、それから過去問集等の参考書籍を用いていることかとおもいます。
確かに、FP2級の試験難易度はそこまで高いといえるものでもなく、たとえ独学で地道に勉強していったとしても、学科試験・実技試験ともに十分に合格ラインに到達することが可能です。
もちろん、それは十分な勉強時間が確保できていればの話ではありますが、そもそもFP2級の合格までにはそこまで膨大な勉強が必要なわけではなく、しっかり継続してやっていけば何年もかかることはないはずです。
しかし、自分ひとりで、特に周りに同じ受験者がいるというわけでもなく勉強を進めていくということは、「果たして自分が今どの程度の実力なのか?」というようなことに関してはちょっとよくわからないままです。
しかも自分が今どのぐらいなのか?とか、現時点で合格できそうなのか?というあたりは結構気になるところです。
では、FP2級の受験者が「自分の実力」を本試験前に知るために有効な方法にはどのようなものがあるのでしょうか?今回はそのあたりを確認していこうと思います。
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公開されている本試験問題で実力チェック
一応は、試験実施団体(日本FP協会・きんざい)のHPで公開されている本試験問題を解いてみることにより、どのぐらいできているのかをおおよそで判断することは可能です。
FP2級の試験では同じような問題が頻繁に出る、というかほぼ毎回出題されるようなものもあることから、過去問を解答することで、その時点での自分の実力を過去の試験に照らして確認することができるはずです。
もちろんそれだけというわけにはいきませんが、FP2級の試験対策において、過去問を解答するということは大きな意味を持つことです。
しかし、「それだけではどうも不安」とか、「そもそも過去問だと制度改正などで解答が合わなくなることもあるのでは?」と考えるかとも多いはずです。
事実、FP2級、というかFP技能検定は出題範囲が広い分、法制度の改正による影響をかなり受け易く、過去問の解答にあたってはそのことを常に注意しておかなくてはなりません。それは結構大変なことでしょう。
では、そのように気を使う必要がある過去問の解答以外に、本試験前に自分の実力を推し量ることができる方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
きんざいの模試を活用できる
FP2級の本試験を受ける前に自分の実力を知りたい、しかし公開されている過去問は現在の法制度に会わない部分を調整する必要がある、それを打開するための方法として「模試」を受けてみるというものがあります。
きんざいでは、普通のものと「ファミマプリント版」があるとのことなんですが、かなり格安で「FP2級の模試」を試してみることができます。急いで欲しい場合にはファミマプリント版が良いそうです。
※きんざい「FP技能検定試験対策模擬試験問題後購入についてのご案内」
僕自身、実際にこれを試してみたことはない、というかこんなに良いものがあるなんてFP2級の試験対策をしていた頃には全く知りませんでした。かなり惜しいことをしたように思えます。
まぁ、僕はFP2級自体「日本FP協会」の方で受験しましたから、上記のリンクから見られる模試で有用なのは学科試験だけかもしれません。
ただ、「FP技能検定の試験実施団体」のひとつであるきんざいが出している模試であれば、そもそも「本試験と大ハズレ」なんてことはないでしょうし、出題頻度の高い論点・設問パターンについては確実に押さえているはずです。
これはかなり有用な気がします。やっておけばよかった・・・、というか知らなかったんですが。
本試験形式の公開模試を受験するという手もある
きんざいの出しているFP技能検定対策模試以外にも、さまざまな資格スクールがFP2級の模試を実施しているようです。
「FP 模試」とかで検索してみるとわかると思いますが、大手のスクールのほとんどのHPで「試験対策模試」に関するページが引っ掛かります。ちなみに、見る限りではもうひとつの試験実施団体である「日本FP協会」では模試を実施していないようです。
で、これらのものはきんざいと違い、FP2級の「実施者側」というわけではありません。しかし、大手の資格スクールがその誇りにかけて作成した模試ですから、本試験の問題に限りなく近いものが出来上がっているはずです。
そのため、「FP2級の本試験前に自分の実力を試す」ということのために使うのはもちろん、その後の詳細な解説などから、それまでの試験対策で見落としていたこと、間違って覚えていたようなことが見つかるかもしれません。
また、実際に(模擬)試験会場に出向き、そこで集団で試験を受けることにより、「あまり試験慣れしていない」という受験者の方であっても本番の雰囲気を前もって味わうことができる、というメリットもあります。
この点で、FP2級に合格するための「知識」は十分に身につけたものの、「本試験という特異な状況」が不安だという受験者の方にとっても、受験してみる価値はあるのではないかと思います。
自宅受験が可能なものあるようです
この「試験実施団体や大手資格スクールが実施している模試」ですが、「受けてはおきたいものの予定が・・・」という受験者の方が多い、というか結構な割合でそうだと思います。
しかし、よく見るとこれは大丈夫なようです。
先の「きんざいFP技能検定模試」については「ファミマプリント版」があることから、印刷して持って帰って解く、みたいなことができるのは明らかです。それ以外でも特に「会場」とか無かったので、これは完全にそういうタイプのものなのでしょう。
そして「大手資格スクールが実施しているFP2級の模試」についても、「自宅受験」が可能である、というものがいくつか見受けられました。受験手数料がちょっと高いところを見ると郵送とかしてくれるんでしょう。
そして自宅受験の場合、先ほど挙げた「本試験の雰囲気慣れ」という点ではちょっと見劣りしますが、やはり時間がない受験者も参加できるということ、また、模試の会場まで行く交通費もかからないことから、都会在住でない場合も困難はなさそうです。
値段的にもそんなに高くはないものですし、自宅で気軽にチャレンジできるというのであれば、FP2級の本試験を受験する前の「腕試し」をしてみるのも良いのではないかと思います。
まとめ
今回はFP2級の受験前に、きんざいが出しているものやその他大手資格スクールの実施する「模擬試験」をやってみるとどうか?的な感じの記事でした。
FP2級の試験対策をしていた当時、こんなに有用そうな模試があったのを知らずに放置していたことを後悔しています。まぁおそらく見たことはあったんでしょうが、自然にスルーしていたのではないかと思います。
これからFP2級を受験してみようと考えている方は、もし時間もあり、本試験前に「今の試験対策の到達度はどのぐらいか?」とか「自分が合格できそうなのか?」を判断する目的で、模試を受けてみてはいかがでしょうか?