税理士試験 簿記論「本試験レベルの難しさ」はこういうことなのか…

2019年の税理士試験 簿記論の試験対策をしています。昨年の試験では「55点」という、なんともいえない結果に終わってしまった簿記論ですが、旧年中には基本部分の復習を、そして今年に入ってからは新たに問題集を追加して勉強を続けていくことにしました。

で、今回新たに購入した問題集が「堀川の簿記論」シリーズのひとつである、「合格レベル 100チャレ」というタイトルのもので、そこには”本試験レベル”の問題が100問収録されています。

その問題を解いていると、昨年苦労したそのようなレベルの問題の”難しさ”がどういった理由で存在するのかが、ちょっとだけですが見えてきたような気がしますので、今回はそのことについて記事にしていこうと思います。

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昨年は「本試験レベルの問題」で躓いた

昨年のいつ頃だったか忘れましたが、簿記論の試験対策をするにあたり「本試験レベルの問題」にチャレンジしたところ、いつも解いている問題集に収録されているものとは明らかに違う、非常に難易度の高いものであることがわかりました。

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当該「本試験レベル」の問題では、これまで簿記(簿記論)を勉強してきた中で何度もやったような範囲、完全に知っているはずの論点において、どうしても解答にたどり着かないようなことが多発しました。

正直、簿記論の本試験でそのような問題ばかりが出題された場合には、全く得点できる箇所が見つからないまま2時間の試験時間を終了してしまうのではないか?とさえ思うほどでした。

ただ、税理士試験の本試験においてすべてがそのような難解な設問ばかりというわけでは無いようで、結果としては”良いのか悪いのか微妙な得点”を確保することはできました。

とはいえ、相対評価で決まる税理士試験、自分が得点できている問題は他の受験者の方も当然に得点できているわけであり、やはり昨年苦労したような難問についても一つや二つは解答にたどり着けるようにしておかなくてはなりません。

そんな中で見つけた「堀川の簿記論」シリーズ、そのうち最も気になった「合格レベル 個別論点 100チャレ」を購入しました。

これは”どのレベル”からスタートするか決めかね、とりあえずここから!と考えて割りと適当に選んだのですが、購入前のレビューなどでも、昨年苦労した「本試験レベル」という言葉がありました。

今回の問題集で”難しさ”がわかってきた

で、ここのところその「堀川の簿記論 合格レベル個別論点100チャレ」の問題を解くことを続けているわけですが、それにより「本試験レベル」の問題の難しさの正体がわかってきたような気がします。

論点自体は特殊なものではない

まず、”本試験レベル”といっても、その論点はこれまでの簿記や簿記論の勉強の中でずっとやってきた内容であり、とくにこれといって新しいものが追加されているというわけではありません。

しかし、昨年の時点では解答できないどころか全く意味がわからない問題が多く、これまでの簿記と違う、「税理士試験の簿記論」の高い難易度に圧倒されました。

そして、今回購入した問題集でも、やっている内容はそれこそ日商簿記2級の試験でも出題されるような論点ばかりです。しかし、それでもなぜか難しく、また、正解できた問題でも異様に時間がかかっていることが多くなっています。

ということは、本試験レベルの問題で難しいのは、その問題にかかる「論点」ではなく、「問題の内容自体」であるといえそうです。

問題の内容が複雑でわかり辛い、問題集の趣旨の違いによるものか?

それで、問題の内容を他の簿記論の問題集にあるものと比較してみたところ、やはり内容が複雑で、いちいちわかりにくい表現を使って記述されています。これは昨年、実際の簿記論の本試験問題(過去問)を解答したときにも同じようなことを感じました。

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これはやはり、普段使っているような問題集が「その論点についての出題事項を習得すること」を目的とした問題であるのに対し、今回の問題集や実際の簿記論の試験では「失点を誘うこと」を目的としている点で違いがあるように思えます。

普段の簿記の問題集でそんな難しい問題ばかり出されても、その論点に関する基本的な内容を習得することができませんから、一般的な問題集では「わかりやすく、その論点のないように集中できる」問題ばかりになっているはずです。

一方で、今回の「堀川の簿記論…」や本番の税理士試験では、前者は本番と同様のレベルでの解答を要求し、後者はミスや問題の読み間違いを避けて、完全な解答を出してきた受験者を合格とする必要があります。

そうなると、「普段の問題集⇔本試験レベルの問題」は全く趣旨が異なることになりますから、現在の「基本は押さえた」状態からであれば、より問題自体の難易度が高いものを実践していく必要がありそうです。

計算の分量や問題文が多くミスが生じやすい

また、今回の問題集に収録されている問題は、どれも解答に至るまでの計算量が多く、ところどころで「計算ミス」や「集計ミス」などの、ちょっとしたミスが発生するようになっています。

これは昨年の試験対策においてかなり苦手であることがわかった「計算・集計」そのものです。

これまでの問題集では、やはり”しっかり覚える”ことを意識しているためか、ひとつひとつの設問に関してそこまで多くの計算量があるものは少なく(本支店会計とかは別で…)、ミスがあっても一つか二つでした。

ところが、今回のような「本試験レベルの問題」では、ひとつの設問で何箇所もミスをしていたり、問題の読み違えをしていたりと、やたらとそういった”失点”が目立ちます。

これは問題集の冒頭にもそのような趣旨のことが書いてあったようですが(しっかり読んでません)、税理士試験 簿記論の本試験では、ちょっとしたミスが出るか出ないかで合否が変わってくることがあるようです。

昨年の試験でも、自分では気がついていないものの、実は計算や集計のミスによっていくつか失点してしまっていた箇所があるのかもしれません。

そして、今やっているような「本試験レベルの問題」では、そのようなミスが生じやすい問題ばかりになっているようで、それらを解答することで、本試験でそういった事態を避ける力がついてくるはずです。

昨年はそのような問題は「まず解くことができなかった」ため、ミスの生じやすさなどについてはあまり意識が向かなかったように思えます。

しかし、”本試験レベル”の難しさはそういった点にもあるということが改めて認識されましたので、ここから先はそのあたりにも十分に注意を払い、本試験でくだらない失点をしないよう心がけていくつもりです。

最低5周は解いていくことにします…

さて、現状ではミスも多く、問題のわかり辛さも相俟ってなかなか解答にたどり着くことができない「堀川の簿記論 合格レベル個別論点100チャレ」に収録されている問題ですが、これから2ヶ月か3ヶ月の間、これを集中してやっていくことにします。

具体的には、全ての問題を5回は解き、そのなかでさらに間違えた問題について何度か繰り返していこうと思います。まぁ、5回もやれば最後までわからないものはそこまで多くないかとは思いますが…

問題集に収録されているものを全部5回も解く、というのは一見大変そうですが、「100チャレ」という言葉からもわかるようにこの問題集には全部で100問の問題しか収録されていません。

しかも、それぞれの難易度が高いとはいえ、全部「個別問題」ですから、最低でも3月まであれば5周することができるのではないかと思います。

ただ、その間もこれまでやっていた”普通の問題集”はやり続けるつもりですので、そちらのペースをちょっと落としていくことにはなるかもしれません。とにかく、そこにある「100の問題」を完璧にしていこうと思います。

全問完璧になったら次のレベルのものに買い換えます

そして、今やっている「合格レベル 個別論点100チャレ」が全問完璧になった際には、同じ「堀川の簿記論」シリーズの次のレベルのものに進もうと考えています。

そちらは今やっているものとは違い、「総合問題」に対応するものになるようですが、簿記論の試験は「個別:25点×2」「総合:50点」と、ちょうど半々になっているので、どちらも同じ重要度になるはずです。

その時期には昨年より速く始める予定の「過去問の解答」などもやらなくてはなりませんが、とにかく来年の税理士試験では「せめて簿記論だけでも」何とかしてしまうべく、詰めていこうと思います。

まとめ

今回は、何となく見えてきた税理士試験 簿記論の「本試験レベルの問題」の難しさについてでした。

そして、その難しさは「これまでやっていた一般的な問題集との趣旨の違い」にありそう、ということもわかりましたし、やたらと連発する”ミス”にもかなりの注意を払う必要があることがわかりました。

昨年はそのレベルの問題で躓き、その先の「過去問」ではさらにわけのわからない問題に翻弄されましたが、2019年の税理士試験では、そのあたりも上手く対応できるようになっておきたいものです。

とにかく、しばらくは「堀川の簿記論 合格レベル個別論点100チャレ」を中心に試験対策を進めていきたいと思います。

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