日商簿記2級はこれからも独学で狙える資格でありつづけるのか?

日商簿記2級は独学で合格することができる試験なのか?

少し前であれば自信を持って「ハイ」と答えられることであったのですが、出題範囲の大幅な改正やいきなり出題された「超難問」などのことを考えると、どうもそうは言っていられないのではないか?というような気がしてしまうようになりました。

なぜ日商簿記2級はそんなに難易度が高いのか?
2019年の2月に実施された「日商簿記2級」の試験で、一部凶悪な問題が出題されていたという話を耳にしました。詳しく見たわけではありませんが...

そもそも、僕が日商簿記2級の試験を受験したのは2015年、その頃と今とでは「日商簿記2級という試験自体」が少し変わっているはずです。

そうなると、当時自分自身が受験した記憶を手がかりに「現在の日商簿記2級が独学可能なのか?」ということを判断するのはかなり無理がありそうですから、ここで改めて当該資格試験の「これから先」の独学の可否を考えていくことにします。

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絶対評価で合格が決まる分、独学向きとは言えそう

まず、このブログでも度々触れていますが、日商簿記2級の試験は「100点満点中70点以上の得点で合格」という、絶対評価で合否が決まってくるものとなっています。

日商簿記2級 資格の概要と合格率など
日商簿記2級はかなり前に取得した資格です、これは国家資格ではなく民間資格ですが、結構有名なため、持っている又は学校などで強制的に取らされた、...

で、そのような方式で合格者を決める方式であるということは、この日商簿記2級の試験における「対戦相手」は、ライバルとなる他の受験者ではなく試験問題そのものであるということになります。

つまり、他の受験者、特に独学ではなく資格試験対策講座を受講して本試験に臨んでくる受験者達と限られた合格枠を争う必要がないため、ゆっくり、時間をかけて勉強していけばいずれ合格ラインを超える実力が身につくはずです。

これが相対評価の資格試験であった場合、いくら自分が独学で少しづつ知識を身につけていったところで、受験者全体のレベルが上がってくるなどした場合には”相対的に”実力不足で不合格ということになってしまいます。

そしてそのような相対評価の資格試験では、やはり独学組よりも講座組の方が圧倒的に有利になるはずです。なんといってもプロの指導を受けていますから、時間当たりの勉強効率はかなり高く、独学でかなり先行して試験対策を始めていたとしてもあっという間に抜き去られてしまうはずです。

そしてそのようなことになる可能性がないという点で、この日商簿記2級の試験は「独学でチャレンジするのに向いている」ということが言えるのではないかと思います。

日商簿記2級の出題者側の考えは?

しかし、「試験の形式的には独学で狙いやすい」とはいうものの、日商簿記2級では先程も触れた第151回の試験で出題されたような「あり得ないレベルの難問」が出現する可能性があります。

(再掲:日商簿記2級の”難しさ”に関する記事↓)

なぜ日商簿記2級はそんなに難易度が高いのか?
2019年の2月に実施された「日商簿記2級」の試験で、一部凶悪な問題が出題されていたという話を耳にしました。詳しく見たわけではありませんが...

では、そのような出題に関して日商簿記の出題者側はどのような考えをもっているのでしょうか?

それに関してはこの間「難問」が出題された第151回の日商簿記2級の試験に対し、この試験の出題者側である商工会議所は以下のようなコメントを出しています↓

…問題文と資料の量がやや多めであるのと、子会社が 2 社となっている精算表の形式に一瞬驚いた受験者もいたかもしれません。ただし、落ち着いて問題文と資料全体を読んで考えれば、本問は 2 級レベルの基本的な相殺消去仕訳を2 回分(子会社2 社分)起こせば良いということに気がつくはずです。

第151回簿記検定試験 2級 出題者の意図・講評より抜粋(pdf)

つまりこれは「ちょっと大変かもだけどちゃんとやればなんとかなるっしょ!」というようなことを言いたい感じでしょうか?

しかしその後の受験者やプロの講師の方の反応を見る限り、この第151回日商簿記2級の第3問に関しては「一瞬驚いたかも…」とかじゃなくて「驚きあきれ果てた」という方の方が多かったのではないでしょうか?

そして、出題者側がこの難問を「普通にできる」と言いきっている以上、今後もこのようなレベルの問題が度々出題されることがありそうな感じです。

となると、もし自分の受験がたまたまそのような出題があった回に当たってしまった場合、独学で勉強していたとすれば合格基準点を超えるのはかなり難しいのではないでしょうか。

今のところ独学でもいけるはずだが…

もちろん、現時点では「当たり回」を狙って独学で何度も受験していくという方法もアリです。今のところこのような騒ぎになる程の出題はこの第151回ぐらいのようで、その次の第152回(2019年6月)の試験問題をちらっと見たところ、割りと普通の内容に戻っていました。

つまり「難問は出題されるものの毎回そんなのばっかりではない」というのが現状で、継続して受験していくことを前提とすれば、独学でも日商簿記2級の合格は狙えそうだということになります。

しかしこれからはわかりません。今後、日商簿記2級が「毎回のように1題は意味不明な問題」というような試験になってしまった場合、おそらくそれすらも厳しくなってくるはずです。

そして先程の講評を見る限り「簿記2級ならこのぐらいは出来てくれ」という出題者の意思がうかがえますから、この先どんどんこのような問題が増えてくるとしても不思議ではありません。

もしそのような時代になってしまったとしたら、もはや独学は諦めて資格スクールなどが開講している試験対策講座を受講し、効率よく「合格ラインを超えることができる実力(知識だけでなく解答テクニックなども)」を身につけていく他ないでしょう。

すぐに合格が欲しいのであれば講座の受講が安定

今のところ独学でも合格を狙えそうではあるものの、場合によっては受かるまで何度も受験しなくてはならなかったり、またこの先は「独学では厳しいレベルの資格試験」になってしまう可能性もある日商簿記2級、もし最短で合格を狙いたいというのであれば、最初から試験対策講座を受講していくのが最も近道と言えるでしょう。

独学で勉強していった場合、普段良く出題されるような一般的な問題には十分に対応可能にはなるはずですが、やはりテキストや問題集に記載がないような突拍子もない出題があった場合には、うまく配点ポイントを考えて部分点を拾っていくなどの「技」を使うのは厳しそうです。

もちろん勉強慣れ、試験慣れしている受験者の方であればどんな状況でもしっかり対応できるのかもしれませんが、おそらくそういう方はごく稀で、受験者のうち一握りしかいないでしょう。

しかし、これが試験対策講座を受講するとなれば、各資格スクールが「本気で」合格させるための知識を授けてくれるはずです。試験対策講座の講義では、市販されている問題集には絶対に載っていないようなことも教えてくれる可能性があり、それが突然の難問から可能な限り得点を拾う糧になるはずです。

もし、「一発で合格したい」「いついつまでに日商簿記2級の資格を取っておかなくてはならない」という場合には、無理に独学でチャレンジするのではなく、資格試験対策講座の受講をお勧めします。

商工会議所主催のスクールや講義なども活用すべき

また、「独学で日商簿記2級の合格を狙う」という選択をした場合であっても、それは完全に自力で勉強しなくてはならないということではないはずです。

例えば1日だけ開催される勉強セミナーやちょっとした無料講座なんかに参加して、そこで普段の試験対策を補っていくという方法もあるかと思います。

以前ちょっと気になっていた「日商リカレントスクール」でも日商簿記2級の講座が開講されているようで(初級と3級も)、これは「1講義いくら」というような受講料となっており、時間のある日だけ講座を受けに行くというようなことも出来そうです。

資格試験対策「日商リカレントスクール」なるものが創設されたそうです
各種資格試験の対策をしている方で、本当は専用の試験対策講座を受講して効率的に勉強を進めなるべく早く合格に漕ぎ着けたいものの、スケジュールの...

さらに日商簿記2級に関して各地の商工会議所単位で主催しているようなセミナーもあるはずです。独学で勉強しているとしても、たまにはそういったものを受講してみるのも良いかもしれません。

とにかくただ何も考えずに独学でひたすら勉強していくだけ、というのはちょっと効率が悪くなりそうですから、使えるものはできる限り使って、普段自分でやる試験対策では得られないような知識を積極的に求めていくべきでしょう。

まとめ

連結会計のヤバい問題が出題されるなどして少し騒ぎになった日商簿記2級ですが、今のところは「何回か受験する覚悟」が出来ていさえすれば独学でも合格を狙うことは可能だと思います。

ただ、今の感じを見るとこれから先はそんな生易しいことは言っていられないような、難関資格試験になってしまうような気がしなくもありません。

この日商簿記2級の試験が果たしてこれからどうなるのか?来年、再来年、もっと先になってみないとわかりませんが、独学にしても講座を受けるにしても、まずは継続して勉強していくことが大切なのは変わらないでしょう。

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