2019年税理士試験の受験申請をしてきました。今年の試験は昨年同様、「簿記論」をメインに、ついでといってはアレなんですが「財務諸表論」の試験も受験することにし、2科目で申し込みをしました。
今年の税理士試験に関しては、当初は簿記論・財務諸表論の会計2科目だけではなく、税法科目である「酒税法」の試験も加えた3科目の受験を予定していましたが、色々と考えた末に昨年と同様、2科目のみの受験としました。
ところで、今回受験の申し込みをした際に、改めて「税理士試験」の試験要項を確認しておいてのですが、どうやら昨年までの試験とはいくつか変更になった点があるようです。
今回はそんな税理士試験の変更点について、受験申請のときに使った資料と国税庁のHPを元に確認しておくことにします。
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修正液/テープの持込が可能に
税理士試験の解答には、なぜなのか理由はわかりませんが「青または黒のボールペン」を使用することになっています。まぁ、試験の解答もなんか正式な文書とかと同様に扱いたいとかそんな感じなんでしょうか?
しかし、これまでの試験では「解答欄に記入する内容を間違え、修正する」という場合には、いちいち二重線で取り消し、残りの隙間に新たな解答を書かなくてはなりませんでした。
昨年も受験した簿記論や財務諸表論の計算問題では、そもそも回答を記入する欄自体が非常に小さいこともあり、あらかじめ「書き直す場合がある」ということを意識しておかなくてはならず、下手に大きな字で記入してしまうとその後が大変…などということになってしまいました。
しかし、修正液・修正テープの持込がOKとなったことで、今年から先の試験ではそのような「解答用紙の記入方法」に気を使う必要が無くなったということになります。
※税理士試験における修正液/修正テープに関しての記事は以下↓
短い文章などであっても誤字脱字が多い自分にとって、この改正はかなりプラスになると考えられます。
「受験心得」を見る限りでは、修正液・修正テープはいくつ持ち込んでも良さげなので、財務諸表論の記述問題で盛大に書き間違えるようなことも想定して、2つか3つぐらいもっていこうと思います。
試験中でもペットボトルでの給水が可能に
税理士試験は毎年8月に実施されていますが、ここ数年では異常気象(もはや何が正常なのかわからない)などによって、今までには考えられないほどの高い気温を記録しています。
そのため、夏の間はそこかしこで「水分補給」についての注意喚起がなされるようになってきましたが、税理士試験についても今回の実施より「試験中の水分補給」ができるようになったようです。
これに関して「受験心得」には↓
試験中の飲食は原則禁止としていますが、水分補給のための700ml以下の蓋付きペットボトル1本に限り、試験中、自己の責任において、机上において飲むことを認めます。ただし、ペットボトルカバー等の使用は認めません。
第69回税理士試験受験案内「受験心得」
というような記載がありました。「700ml以下」といえば、普通のサイズのペットボトル飲料は大体のものが該当するはずですから、特に飲み物の銘柄は気にしなくてよさそうです。
ただ、当該ペットボトル飲料の”ラベル”なんかは外した方がよいのか?それともそのままで良いのか?など、これに関してはちょっと不明な点があります。
まぁ、その程度のことは当日にアナウンスがあるかと思いますが、特に「飲料のラベルを外す」というような場合には、あらかじめ言っておいてくれないとごみが増えるので何とかしていただきたいところです…
問題用紙が「A4」に変更される
最後に、もしかするとこれが最も大きな変更点になるのではないかと思いますが、なぜか「受験心得」ではなく「第69回税理士試験受験案内」の表紙に書かれていました↓
平成31年度の試験から答案用紙がA4サイズに変更されています。
第69回税理士試験受験案内
これまで、税理士試験の解答用紙は「B5」サイズのちょっと大きめのものになっていました。これが今回の試験から「A4」に変更されるということですね。
しかし、解答用紙のサイズが小さくなるということはその分解答欄も小さくなってしまうということであり、ただでさえ枠内に収まるように書くのが面倒だった答案が、より一層書き辛いものになってしまいます。
ただ、正直あの馴染みのない大きな解答用紙はちょっとやりにくかったこともありますから、この変更に関してはプラマイゼロのような気もします。
また先程も触れたように、今回の試験からは「修正液・修正テープ」の持込がOKになっていますから、多少小さくなった解答欄でもなんとか対応することができそうです。
この「解答用紙のサイズ変更」により、今後の税理士試験では益々修正テープの存在が重要になってきそうです…
とにかく試験対策を続けていくことにします
とりあえず、今回気がついた税理士試験の変更点は上記の3つでした。もっと細かく確認すれば他にも多少の変更があるのかもしれませんが、実際に試験に影響しそうなものというのはこの3つぐらいでしょう。
さて、昨年の税理士試験では、簿記論に関しては「55点」と、何ともいえない点数に終わり、財務諸表論はクリアできるまでにもうあと何年かかるのかわからないぐらいの得点でした。
で、今回の試験もその2科目に絞って受験することにしたのですが、どうしても「財務諸表論」の方は試験対策が疎かになりがちです。
ただ、ここで「昨年の得点を下回る」というようなことはしたくはないため、この先あと2ヶ月ちょっとの間ですが、なんとか「少しはまともな得点」で終えることができるよう、試験対策をしておきたいと思います。
まとめ
今回は、先日税理士試験の受験申請をした際に改めて試験に関する情報を各印した際に気がついた、「試験に関しての変更点」についてでした。
税理士試験は昨年から得点が通知されるようになり、ことしになってさらにこの変更ですから、今後も徐々に改善がなされていくものだと思います。
とはいえ、何かが変わったからといって「一定の受験者が凄く有利になる」というようなことにはならないはずですので、これから先も真面目に試験対策を続けていくことにします。