賃貸不動産経営管理士という資格が気になる(宅建の次はこれ?)

賃貸不動産経営管理士という、なんとも長ったらしい名前の資格があります。かねてより「なんだこれ?」ぐらいには思っていたのですが、この度宅建試験に合格したことによって、これがかなり気になる資格となっています。

別に宅建から先に進むためには、この「賃貸不動産経営管理士」以外にも結構な数の不動産関連資格があります。

不動産業界に居られる方は、宅建試験に合格した後は管理業務主任者やマンション管理士といった、非常に難易度の高い資格試験に挑戦していく場合も多いのではないでしょうか?

そんな中、僕がなぜこの「賃貸不動産経営管理士」という資格が気になったのか?今回はその理由や、当該資格の概要について調べたことなどを記載していこうと思います。

スポンサーリンク

Contents

賃貸不動産経営管理士とは

まず、この「賃貸不動産経営管理士」とはどのような資格なんでしょうか?ということについて調べてみました。どうやら公式サイトがあるようなのでそちらの情報を元に見ていきます。

資格の概要

で、この資格の概要として公式サイトと思われる「賃貸不動産経営管理士協議会」のHPには以下のようなことが記載されていました↓

賃貸不動産経営管理士とは?

主にアパートやマンションなどの賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家です。

賃貸住宅は、人々にとって重要な居住形態であり、その建物を適正に維持・管理することは人々の安心できる生活環境に直結します。

そのため、継続的かつ安定的で良質な管理サービスに対する社会的な期待や要望は多く、賃貸不動産の管理業務にかかわる幅広い知識を有する賃貸不動産経営管理士の活躍が期待されます。

  • 賃貸不動産管理に関するスペシャリスト
  • 家主や入居者から信頼される資格
  • 現在まで、約5万人を超える資格者を輩出
  • 国土交通省告示「賃貸不動産管理業者登録制度」における役割が期待されている

賃貸不動産経営管理士協議会HP「賃貸不動産経営管理士とは」より抜粋

だそうです。なんだかよくわかりませんが、アパートやマンションの管理業者の中で活躍できそうな資格ですね。

受験に関して

賃貸不動産経営管理士の資格を取得するための試験に関しても同じHPで見ることができました。

それによれば、試験は毎年「11月」に以下の都市で実施されるとのこと↓

・札幌 ・仙台 ・東京 ・横浜 ・金沢 ・名古屋

・大阪 ・広島 ・高松 ・福岡 ・沖縄

宅建試験は結構な数の受験会場があり、自宅の近くで受験することが可能であるのに比べて、賃貸不動産経営管理士の試験は”大都市”に行かないと受験できないようです。

まぁ、宅建試験はそもそもの受験者数が20万人以上と、かなり大規模なしけんですから、それと比べてしまうのはちょっとアレかもしれませんが…

で、特に受験資格というものはなく、「どなたでも受験できます」とのことですが、合格後の資格登録には「宅地建物取引士」や「実務経験」など、一定の要件が必要になってくるようです。

受験手数料は「税込 12,960円」となっており、これだけでもかなり高いのですが、ここからさらに「登録料」として「税込 6,480円」が必要になってくるようです。

登録料に関しては試験合格後に要するものであるはずですが、「資格を取得」するためには合計で約2万円+テキスト代が必要になってくると考えておくべきでしょう。

試験内容

賃貸不動産経営管理士の試験は、全部で40問、すべて4択形式の問題で制限時間は90分とのことです。

公式サイトには「合格点」の記載がなかったんですが、どうやら宅建試験のように毎回合格点が変動することにより、合格率を安定させるタイプの試験のようです。

今年、つまり2018年の試験結果はまだ発表されていませんでしたが、昨年の試験では「40問中27問以上正解した者」が合格とのことです。ちなみに登録講習による免除は「4問」だそうで、宅建の5問よりひとつ少なくなっています。

で、そういう試験だとすれば、この賃貸不動産経営管理士の試験も「相対評価」ということになりそうですので、宅建と同じく「上位○○%」を目指して勉強をしていくことになりそうです。

創設されたばかりの新しい資格

「賃貸不動産経営管理士」という資格は、宅建とは違って「いろいろな資格試験を受験しよう」と思い立つ前は全く聞いたことがないものでした。

もちろん、宅建に比べて規模が小さく、また、これとセットで受験するようなタイプの資格ということもあるのでしょうが、「創設されたのがつい最近」というのが、知名度の低い最大の理由なんじゃないでしょうか?

この賃貸不動産経営管理士の資格試験は、2013年から始まった、つまり2018年の試験を終えてまだ6回しか試験が実施されていません(年1回)。

このような資格ですから、今後試験のデータが十分に集まるまでは、出題される問題が安定しなかったり、資格スクールなどもどのように対応したらよいかわからず、参考書などもあまり出版されないかもしれません…

合格率は試験実施毎に低下している

そして、この試験に関して最も重要なことは、「試験実施の度に合格率が低下している」ということです。

公式サイトでは平成29年(2017年)分の試験結果データしかありませんでしたが、「LEC 東京リーガルマインド」さんのHPにて、それ以前のデータを確認することが可能になっています。

それによると、一番最初の平成25年度の試験ではおよそ85%という高い合格率になっているのに対し、次が76%、その次は54%と、徐々に合格率を下げていき、最終的に昨年の試験では「48%」となっています(いずれも一般受験者)。

2016年と2017年の合格率こそ逆転していましたが、それは微々たる差であり、おそらくこのあたりの合格率、つまり45%~55%程度に安定するような試験を作ろうとしているのではないか?と推測しますが、やはり試験の実施回数が少ないこともあり、しばらくは安定しないんじゃないかと思います。

ただ、少し気になるのは「不動産関係」の資格でここまで合格率が高いというのもなんだか不思議であり、もしかしたら「有資格者」がある程度増えてきたら宅建試験と同程度まで合格率を絞ってくるのかもしれません…

早めに取得しておくのが得策のようです

このように合格率が年々低下傾向にある賃貸不動産経営管理士の資格ですが、もし、取得するのであればやはり早いうちに手を付けておきたいところなんじゃないでしょうか?

先程も少し触れたように、もしかしたらいつかは難関試験に成り代わってしまうかもしれませんし、また、これが今後の不動産業界において重要な役割を担う資格になる可能性も十分にあります。

そうなるとライバルが増え、相対評価の資格試験である以上、合格が厳しいものになっていきます。

そういった点で、せっかく宅建試験に合格することができたのですから、今後それと「セットで稼動する可能性が高い」賃貸不動産経営管理士の資格も、さっさと取得することが理想であると考えました。

当然、創設されたばかりの資格であり、まだ試験に関する情報も少ないはずですから、現時点でかなり合格するのが大変である可能性もあります。

しかし、それでもライバルが増える前にチャレンジしておく方が得策であるような気がしますので、来年受験する他の資格試験対策に割り込むことができそうであれば、ちょっと検討してみたいものです。

まとめ

今回の記事では、宅建試験の”次”に受験する不動産関係の資格試験として気になった「賃貸不動産経営管理士」について、その概要などを確認してきました。

この資格はかなり新しく、そこまで知名度はないものの、今後不動産関係で重要な役割をになってくるものになる可能性があるため、早めに取得しておきたいものです。

また、試験ごとに合格率が低下している傾向にあることも考えると、ますます急がなくてはならない気がします…他の資格試験との兼ね合いもありますから「来年」とまではいかないかもしれませんが、できるだけ早く手を付けたいと思います。

参考

賃貸不動産経営管理士協議会HP

URL:https://www.chintaikanrishi.jp

 

LEC東京リーガルマインドHP

URL:https://www.lec-jp.com

スポンサーリンク
スポンサーリンク